『家族八景』筒井康隆 | 『にゃんころがり新聞』

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『家族八景』筒井康隆  (新潮文庫)


 筒井康隆のベストセラーです。


 七瀬という女の子が家政婦として、8つの家庭の中に潜り込みます。


 七瀬は人の心の中を読むことができるという特殊な能力を使い家族それぞれの心の中を読みます。


 文庫の初版が、昭和50年ですから、随分古い小説です。


 古いことを裏付けるかのように、登場する家族も時代を感じさせます。


 例えば、10人以上の子供がいる家族とか。


 親夫婦が息子夫婦と一緒の家で生活しているとか。


 この小説がベストセラーになったのは、「家政婦が家族の秘密を盗み見る」、というストーリーのためでしょうね。


 今でもテレビドラマで「家政婦は見た!」などという類のドラマがやっていますが、いつの時代でも、人の家庭を盗み見るお話というのは、人の興味をそそるようです。