『アテルイ』中島かずき(戯曲)・・・・90点
面白かったですねえ。
読むのに何日かかかってしまったので、登場人物の多さに、「この人、どういう人だったっけ?」となってしまいました。が、一気に読めば、血湧き肉踊る活劇でしょう。
時代は、桓武天皇の頃、朝廷が全国統一のために北の蝦夷と戦争をしている時代です。
「荒ぶる神」とか、「祟り神」とかいう言葉がポンポン出てきて、私は映画「もののけ姫」を連想させられましたよ。
もともと、宮崎駿監督が、このあたりの伝奇物語をたくさん勉強していて、「もののけ姫」を作ったのでしょうか。
岸田賞受賞作品ですね。私は、今の新人文学賞とか受賞する小説の大多数よりも(ごく稀に私好みの作品もありますけど)、演劇の岸田賞の方が面白いと感じます。芝居とかって、最近になって読み始めたんですけど、演劇も足を運んで見に行ってみれば、面白いかもしれませんね。