『幽霊たち』ポール・オースター・・・・80点
やっと読み終わりました。
最近、外国文学って読んでなくて、久々に読んだ感じがします。
なんか、外国文学って、訳がしっくりこないのか、文化的な考え方の違いみたいなものがあるのか、とっつきにくい印象があるので、すこし、私的には遠ざかっていました。
ポール・オースターって、安部公房とか、カフカとかと比較されてきたらしいです。
私は、安部公房という作家が好きなんですけど、安部さんと比べると、少し、密度が低いような、力が弱いような気がします。
あらすじです。(ネタバレありです)
ブルーという探偵が、ホワイトという依頼主から、ある人物について調査してほしい、という依頼を受ける。その依頼とは、ブラックという人物についての調査だった。
ブラックの調査を続けるブルーだが、ブラックは日がな一日、本を読んだり、書き物をしているばかりで、行動らしい行動に出ない。
奇妙に感じたブルーが、ブラックの家に行き目にしたものとは、ブルーがホワイトに書き送っていた調査報告書の束だった。
ブラックを見張っていると思っていたのに、実はブルー自身が見張られていたという構図。
この作品を、一気に読めればまた印象が違ったかもしれないんですけど、休みがなかったりして途中すこし間が空いたりしてしまったのが私的には残念です。『鍵のかかった部屋』(ポール・オースター)も読んで、この作家に対する好き嫌いを決めたいと思います。