この人のことが好きだなぁ、って改めて思うとき。
何を考えてるのかよくわからない。
透明に見える。
そばにいる人であれば、何考えてるの、誰を見てるの、ってつまらない口喧嘩もできるでしょうがそうもいかないので。
ほんとは何を思ってるんだろって、遠くにいるんだなぁって実感するだけ。
『何考えてんだ いつも無口で』
きっと私もそう思うわ。
『どこに行こうたって 離れられないけど』
ちょっと傲ってるわよね。
私は嵐に関してBL的な要素は感じれないけど、彼らの間には長く続く恋愛関係の秘訣のようなものが、確かにあるんだろうなぁって思う。
我慢と遠慮のさじ加減、だっけ。
翔がそんなことを言ってたね。
何でも思ったことを口にして、言い合えばいいってもんじゃないって。
私は雅紀を溺愛する身ですから、やっぱりにのとの関係性がいちばん気になる。
根掘り葉掘り知りたいってわけじゃなくて。
柔らかく青い思い出とか記憶を、そのまま、綺麗なものとして持っていって欲しいなって。
こども時代とか青春時代とかを美化するのは嫌いだけど、ふたりに関してはそう思う。
だって、約束された未来じゃないわけでしょう。
思い出して安心する、拠りどころがなくては。
なんか煩わしくて離れていたいときもあれば
、顔を見ればすぐ馴染むときもあり。
だから、幼いままでいいと思うんだ。
ふざけて、たまに無口で、でもやっぱりお互いおじさんになったなぁって思うような。
それぞれ別の交遊関係があり、あえて触れないパートナーの存在があり。
でも大切に守るんだ、今日も。
きっと表には見せない5人の縦の関係のなかで、ふたりは横に並んでる。
カメラの影で小声で喋るふたりは、夢のようなやけに明るい世界で、なにより確かな、ほんものに見えたんだ。