義母の事 | 猫日和

猫日和

ちゃー♀(20)はR3/3/25 虹の橋渡る。もんきち♂2011.6.28保護(13)つな♂ まよ♂2020.6 双子保護猫(3)と孫(8)を愛する59歳。夫(64)息子(32)とお気楽生活中。
H31保育士試験独学で挑戦。R1筆記試験合格。同じくR1実技試験合格。R5幼稚園教諭免許取得。


シェーグレン症候群で入院していた義母が28日亡くなった

87歳だった


とにかく元気な人だった

病気なんてした事ない、風邪すらひいたことない程元気

「ばあちゃんは死ぬ気がしない。全然100まで生きる」

とみんなが思っていた



うちの横に母屋があって義母はいつも我が家を監視していた

「セコム」

と呼んでいた笑い泣き

出かけるのも、誰か来るのも全部把握していて、友人が遊びに来ると帰る時必ず家から出てきて洗濯物などを取り込むふりをして友人達に挨拶させる真顔

私は多分死ぬまで監視されるんだと思っていた

私の方が身体が弱く病気ばかりしているから


その義母が昨年の冬頃から呂律が回らなくなり、言葉が聞き取りにくくなってきていた

歳からなのか病気なのかわからず、病院には行っていたので(血圧が高かった為)そんな重大な病気とはわからなかった

でも、あまりに言葉がわからず、手足も動きが悪くなってきたので介護申請をする事にした

そこでやっとシェーグレン症候群という難病とわかった

義母のはシェーグレン症候群のなかでも珍しい口の周りの神経がやられてしまうものだった

呼吸もしづらい、言葉も発しづらい、飲み込みづらい

そして進行が早い

病名がわかり始めたのが3月の始め頃

呼吸困難になって3月15日緊急入院となった

そこからはあれよあれよという間に悪くなり、28日に入院して2ヶ月ちょっとで亡くなった

コロナ禍で面会は禁止

でも、1度私が主治医と話をすると病院に行った時一緒に話をしたいと言って義母も同席した

私の顔を見て涙をながした

うちの夫は義母とそんなに仲が良くなかったので、義母は何でも私を頼っていた

と言っても私も仲が良かったわけではないけれども真顔

手を握るとポロポロ泣く

「えらいの?(しんどいの?)息がしにくい?」

うんうんと頷く

「リハビリはいや」

と言う

「えらいでやりたくないの?そうか。嫌ならやらんでいいわ。やりたくないって言やあね」

と義母の手を握って撫でた

鬼嫁の目にも涙が流れた

ガリガリに痩せてしまっていた

苦しいのは可哀想だった

「もうてんごくにいきたい」

と言う義母に

「そんな事言ったらいかんよ。また会いに来るで頑張ってね」

と言って別れた

それが最後だった

その2週間後、希望通り義母は旅立った

そのお顔は安らかで寝ているようだった

苦しんで亡くなったのではなく良かった


生きている間は腹立つ事ばかりだったけど、亡くなってしまうと全部チャラになるんだと思った