エメ吉が、はじめてエサを食べてくれたのよ(泣) | にゃんでもない日常

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酒と蛇とエアプランツをこよなく愛してる、ぼくのにゃんでもない日常を書いていくにゃ!

購入した経緯とかを先に書いた方が良いと思うんだけれども、とりあえずうちのもう一匹の蛇さんの「エメラルドツリーボア」通称エメツリのエメ吉がね、昨日の朝、うちに来て初めてエサを食べてくれたのよ。

ほんと感動の瞬間だった。

 

 

哺乳類を飼ってる人からすれば、

「え?エサなんて、腹減ったら普通に食うんじゃね?」

って思われるとおもうんだけど、

実は蛇って、エサを中々食べてくれない生物だったりする。

 

拒食する蛇も多く、自ら餓死を選ぶ神経質な子も存在する。

多くの人に誤解されているのだが、実は蛇は臆病で、神経の細い子が多い生物なのだ。

 

で、エメ吉もか~な~り、繊細な子なのね。

先に紹介した、ヘビ吉とはまるで逆。

 

ヘビ吉が陽なら、エメ吉は陰。

ふたりとも触っても怒らないし噛まない、優しい子ではあるんだけれども、性格がほんとまるで違う。

 

写真も、あまり撮らないようにしてる。

美しい子だから、写真沢山撮りたいんだけれども、まー、なにがストレスになるか分からないからね。

今は、とりあえずそっとしておいてあげてる。

 

普段もケージを全面覆ってあげてるのね。

その方がエメ吉は落ち着くし、精神的にストレスを抱えなくて済むからなのよ。

 

もちろん今後長い付き合いになるのだから、ぼくらとの付き合いにも慣れていってくれないと困るのだけれども、お迎えの翌日からベタベタ触ってもなんともない「ヘビ吉」と違って、「エメ吉」は環境に慣れるのに時間を必要とするのだと思う。

 

特にこのエメツリという種類の蛇は、繁殖が難しくWC(ワイルドコート)の個体が多い。

WCとは現地で採れた野生の蛇ってことね。

 

エメ吉も例外なくWCの蛇さんだ。

ちなみに生息地域は、地球の反対側、ブラジルなどの熱帯雨林なのね。

 

まー、ブラジルのジャングルで生活してたのにさ、現地の人に捕まえられて、地球の反対側の日本に無理やり連れて来られてね、ペットショップについて、やれやれやっとここで落ち着けるって思ったら、あっちのペットショップ、こっちのペットショップに連れまわされて、で、今ここってわけ。

 

人間でも同じことされたら、発狂もんだよね。

 

ちょっと学校や会社でなんかあったら、鬱になったり、ご飯食べられなくなったりするじゃない?

いじめられて自殺する人もいるじゃない?

でもさ、それって生まれ育ったなじみのある、日本国内で起きた出来事でそうなってるわけ。

 

それが地球の反対側よ。

 

あなたもさ、いきなり知らない人に拉致されてさ、

何時間も飛行機に乗せられてね、ブラジルに連れていかれて、

そこで

「はい、珍しい日本人だよ~w」

って見世物にされて、あちこち引き回されて、現地の人たちに奇異の目で見られてごらんよ。

 

しかも食事は現地の冷や飯。

 

そりゃ絶望で、精神的な病になったり、ご飯が食べられなくなったりすると思うし、そうなる人がほとんどじゃない?

 

 

エメ吉も今まったく同じ状況でね。

しかも彼は少し前までは、生餌しか食べたことなかったと思うんだけれども、最近は冷凍のエサしか食べてないと思うのね。

 

まー、彼らからしたら、死体だからね(笑)

人間で例えると、手料理から、調理前の素材くらいの違いはあるんじゃないかな?

 

皿に、グニグニ動いてる生きた芋虫を山盛り盛られてさ、

「栄養あるから食え!」

ってブラジルの人に言われても、ふつう食わんでしょ?

ぼくは調理されてても、芋虫料理無理かもしらんな~w

 

それに、エメ吉はエメ吉で、好きな食べ物もあったと思うしさ、現地で鳥くってたから、じゃあウズラってのも、ざっくり過ぎる気もするしね。

同じ米でも、タイ米は全然違うしな。

 

 

 

で、まあ、そんな背景も踏まえて、エサやりだよ。

ちなみにエサは、冷凍ウズラ。

ウズラ餌専門店から取り寄せた逸品。

 

先週だったかな?

近所の爬虫類ショップで購入したひなウズラには、興味も示さなかったのよ。(たぶん中国産の、まあそんなんだと思う)

 

なので、今回は色々と調べて、出来るだけ美味しいエサを探し求めた結果、ここで購入したんだけど、

このウズラには、かなり興味持ってくれてね。

 

一昨日、一度はエサに食いついてくれたんだけど、

数時間後に見たら、エサが床に落ちてて、隅っこの方にしょぼんと寂しげなエメ吉が、木に巻き付いてた。

 

状況から察するに、これはほんとぼくのミスなんだけど、木を固定してなくてね。

 

ご存じない方の為に付け加えておくと、エメツリは樹上性、つまり木の上でほとんどの時間を過ごしてるから、木の上で寝るし、木の上でご飯も食べるんだけれども。

 

固定していない木にぶら下がって、エサを食べようと奮闘していた時に、木がガタっと下に落ちてしまい、びっくりしてエサを床に落としてしまったんだと思うのね。

 

で、蛇さんって目が悪いし、とくにエメツリは温度で他者を見ているので、時間が経って冷たくなっていたウズラを発見できなかったのかも知れないし、もう食事として見られなかったのかも知れない。

 

で、昨日。

 

もう一度挑戦したのね。

朝6時半にタイマーをセットしたよ(笑)

 

エサを目の前に出したら、パッと食いつく「ヘビ吉」と違って、この子は中々エサに食いついてくれない。

 

ウズラが冷えたら、ドライヤーで温めて、「エメ吉」の顔の前に差し出す行為を何度も繰り返す……。

30分ほど経過したところで、やっとエサに食いつく「エメ吉」

 

今回は、固定されてない木は最初から外しておいて、周囲に置いてある植木とかも全部撤去して挑んだ。

 

で、彼がエサを食ってから、今、丸一日が経過したって状況。

 

お腹がパンパンで、ああ、今ここにウズラがいるなってのが、見たらすぐ分かるw

 

本来は駄目なんだけれども、こっそり写真を撮りました。

これね。

バーン!!!

 

 

実は蛇さんって、一度食べても吐いちゃう子もいて、食べたからって安心できないんだよね。

人間もさ、吐くとかなり体力奪われるじゃない?

蛇さんも同じでね、

吐くと体力消耗しちゃうのね。

 

なので今は、霧吹きの時以外は、なるべくそっとしておいてあげてるんだ。

早く消化してくれるといいんだけどね。

ガンバレ!エメ吉!

 

ハンドリングもそうだけど、エサやりもまた、ぼくらと彼らとのコミュニケーションの一環だと思うし、これで少しお互いの距離が縮まったと思ったニャンコでした。