【活動報告】壁の中から救出した子猫。 | 高円寺ニャンダラーズのブログ

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高円寺ニャンダラーズは2011年に原発被災動物レスキューとしてスタートしました。現在は福島での活動経験を生かして、地元杉並や関東近隣でも保護活動をしています。

GWもレスキュー活動にお休みはありません。

たまたま、別件で動いていた高円寺ニャンダラーズに

レスキュー依頼が。

 

「家の壁の中から鳴き声がする!」

 

別件現場から、ほとんど何も持たずに

レスキューに急行。

 

現場に到着後・・・・・・・・・・・・・・。

 

依頼者さんと、お話をさせて頂き、

とりあえずお宅の状況を確認。

 

 

何をするのが最善なのか思案します。

 

すると、やはり玄関壁の中から子猫の声が聞こえます。

 

お家にお住まいの依頼者さんは、

 

壁を壊してでも助けたい!

 

とおっしゃってくださいました。

 

それならば!

 

そこで、メンバーは壁を開口する道具を取りにダッシュ!

そんでもって即効戻ります。

 

まずは、壁内の様子を見るために、

10センチ四方の穴をあけます。

 

丁寧に壁のクロスを剥いで、下材を確認しながら、中に隠れている子を傷つけないように、慎重に電動丸ノコを入れます。

 

かなりガッチリとした壁です。

壁内は昔の土壁も抱き合わせてリフォームしてあり、壁の厚さは10センチはあり、開口するにも難航します。

高い脚立の上で身体も不安定な体制、丸ノコの歯も土壁にくってキックバックして危険です。

 

こんな時に登場するのが!

 

(今回の大活躍のmakitaベィビー丸ノコ。makitaさん協賛よろしくお願いします笑)

 

やっと開いた壁の中、梁や昔の壁が邪魔してよくみえません。

 

でも!たしかに鳴き声がする。

 

 

 

離れたキッチンにある、点検口を開けさせて貰い、天井裏を覗いても赤ちゃんの姿は見えず、やはり梁が邪魔になって、鳴き声がする奥までは、全くみえません。

床下も開けて確認します。

 

 

 

 

柱に猫の毛が付いている!

確実にママ猫が子猫を隠すのに通った後です!

 

ネズミさんではありません。


あ、ニャンダラーズでは過去にベタベタの鼠取りにかかった、ネズミさんをレスキュー。

その後マル秘の安全な場所にリリースした内緒の過去もあります。

名前はチュールくんでした。

 

 そんな話はおいといて。


別のメンバーはスマホのアプリを使い、猫の鳴き声を流してみると、たしかに反応します。

がんばれ!赤ちゃん。

 

ただし、もう少し、大きく壁を壊す必要があります。

 

そこで、安全の為に消防署に連絡をとり、

事情をお話しして、協力を要請してみます。

 

なんと!東京消防庁 杉並署の方々が

7〜8.名駆けつけてくださりました。

 

たった1匹の小さな命の為に

高円寺ニャンダラーズと一緒に必死になって

探してくれます。

 

きっと、みんな生き物が好きなんだなぁ。

 

 

メンバーがもう1箇所、反対側の壁も開口してみます。

綺麗に開けれたな〜!

中に灰色の昔の土壁が見えます。

 

 

 

あとはプロにお任せします。

指揮官が後方から、指示を飛ばします。

作業チームがお互いに声を掛けながら、慎重に壁を壊して壁内を目で耳で確認しながら進行します。

 

俯瞰で現場を見る司令官、現場状況を記録して柱の位置などを的確に割り出す方、トップで作業する方、作業する方を補佐する方々。

チームプレイなんだな〜と感心します。

子猫の命も人の命も同じに考えてくれているのが、ヒシヒシと伝わります。

 

ついに!生体反応感知器も登場!

 

 

 

んん〜声はすれど、姿が見えません。

 

しかも筒状の壁内で声が反響して方向がわかりません。

 

消防署の隊員さん達も真剣です!

 

 

 

「Cat Resucue高円寺ニャンダラーズ」と

「東京都消防庁杉並署」

5時間以上もかけて、子猫を怖がらせないよう、傷つけないよう少しずつ慎重に壁をこわしていきます。

 

高円寺ニャンダラーズも隊員方々と力を合わせて、

頑張ります!

 

申し訳ございません!壁、もう少し壊させて頂きます。

 

この状況で頭の中は、大丈夫か〜ニャンダラーズ!最悪な状況も考えなくては、手に脂汗が滲みます!顔には斜線が〜。

 

心配そうに、不安そうに

お家の方々も その様子を見守って下さいます。

 

そして、ついに、消防隊の方々が聴力捜索で

子猫の位置を特定!

 

もう少し、壁を破壊すれば、きっと手が届く!

 

かんばれ!子猫。

がんばれ!東京消防庁、

がんばれ!杉並の方!

がんばれ!高円寺ニャンダラーズ!笑。

 

はい!仕上げの動画です!

 

 

大救出劇が無事に終了!

現場は大人10数名で感動の嵐です。

消防士の方々も仕事を忘れて、大興奮!

 

感激歓喜の嵐です。

立ち会う関係者全員で

 

かわいい〜!

よかったあ!

 

の大連呼。

壁を壊してまで、子猫を助けると決断してくださった、お家のご家族、息子さん、お姉さん、おじぃちゃん、おばぁちゃんも喜んで下さいました。満面の笑顔!

 

かっこいい消防士方々は、キリッと現場をお片付けお掃除をして、

スマートに帰って行かれました。

スゴイ!世の中捨てたもんじゃありません。

 

東京都消防庁杉並署の皆さん!

ありがとうございました。

貴方達がいる限り、杉並は安心して住める、良い街です。

断言できます。

 

その後、高円寺ニャンダラーズも現場をお掃除して

怪我がないか子猫の身体を隈なく確認します。

子猫は体重が軽いので、身体を探るときは首根っこを軽くお母さんがやる様に掴んで、お尻や脚の動きを見ます。擦過傷や脱臼があるやもしれません。

 

子猫は215gの女の子。

 

 

 

メンバーがつれてかえり、ミルクで育てます。

脱水症状と思われる黄色いおしっこを確認、軽く12時間は飲まず食わずでしたからね。

皮下点滴と保温をして2時間起きに少しずつ与えます。

 

その後、哺乳瓶から、自力で飲めるようになり、

現在はかなり体重も増えました。

 

行政と保護団体が協力できるのは素晴らしい事。

夜中に駆けつけて命を救ってくれた杉並消防署の皆様、ありがとうございました。

 


必死に鳴いて知らせた子猫さん、よくがんばったね。

もう大丈夫だよ。

 

そして、子猫は体調も上向きになり、

現在の姿がこちら!

体重も倍近くに増えました!

 

 

 

 

【後日談】

この子を隠して行ったママ猫を捜索、他にも兄弟がいないかをパトロールをして見守っています。

子猫を助けるために壊させて頂いた壁ですが、

いつも高円寺ニャンダラーズと連帯し、協力してくれる東京建築さんが責任を持って補修改修してくださいます!

なんと費用は家主さんが出してくださいました。

ホントにO様ありがとうございました!

 Yahooニュースでも取り上げて頂きました。

 

 

 

 


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 現在、高円寺ニャンダラーズには

数頭の難病FIPを発症した保護猫

がいます。

この子たちの治療寛解には

数百万円の医療費が必要です。

是が非でも治し、生きて幸せになってほしいです。

何卒ご支援よろしくお願い致します。

 

 

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