双極性障害と共に暮らす -12ページ目

双極性障害と共に暮らす

パニック障害 不安神経症 の母と
双極性障害の息子の日常


環境や未来への希望、そして安心感がどれだけ

心と病気に影響するのかを改めて感じる1日になった。


今まで息子と過ごしてきて、落ち着いて食事を取ることもなければ、1日を普通に過ごすことも、全くと言っていいほどなかった。生き急いでいると言えばいいのか、常に何かに先立てられているような状態で、大袈裟ではなく、本当に息子といると息つく暇がない生活だった。

アップダウンが酷くなってからは、喋り続け動き続けるか、引きこもって全くの音信不通になるかのどちらかしかなかった。

息子曰く、今までの人生はドミノ倒しのようだったという。並べては崩れ、崩れては並べる。でも、先に進めないから、人より倍の速度で並ばなければ、皆んなに追いつけない。

その例えは本当にピッタリだと思った。


でも、その状況が今、変わりつつある。


今日は2人で久しぶりに出かけた。

ショッピングモールに行き、昼食のお店をじっくりと選び、ご飯をほうばりながら色んな話をした。

沢山の話をした後に、コーヒーショップでコーヒーを飲み、ブラブラと買い物をして回る。

商品を手に取り、あーでもない。こーでもない。

それは似合わない。これは似合う!

あ、これが食べたいなぁ。そうそう。これ、体にいいらしいよ。そんな普通の時間を過ごして、気がつけば夕方になっていた。

こんな当たり前の時間が過ごせるなんて、嘘のようだった。穏やかに話し、食べて、笑う。

信じられない光景だった。


今、息子は病気を理解し、家族も理解し、これからの未来についても考えられる状況になった。

今、息子は薬を飲んでいない。これから病院もきちんと通う予定になっている。

薬がなくても、ここまで病状を穏やかにすることができるんだ…。一時的かもしれないけれど、でも、それでも心の安定がどれほど大切なことか改めて感じた。

そして、周りの全ての人に心から感謝する1日だった。ありがとうございます…。誰に言うでもなく心の中でそう呟いた。


さぁ、また明日。がんばろう。