亡くなる3日前のレナ(一緒にいるのはノン)
亡くなる2日前のレナ、呼吸は安定してきちんと横になっています
看取りをしていると『嘔吐に近い咳(もしくは痙攣)』がかなりの割合で起こります。
それは(体から、痛みからの)卒業の合図だと認識しています。
その合図を見た後、私は『尾の付け根』『太もも』など過敏に反応する箇所を触れます。
触れても体の反応(神経の反応)が極端に鈍くなっている場合、飲み込むという機能がなくなっているので、給水、給餌を止めます。薬や補液もしません。(=死を受け入れる)
体の反応がない(ほぼない)状態で強制的に給水などをしてしまうと、肺に水が入るのか溺れるように苦しみます。
人間の看取りの話で『心臓が強いと死ぬ時に苦しむ』と聞いたことがあります。
猫もスタミナが残っていると、死ぬ時に苦しみが多いように感じます。獣医もそう話していました。
なので合図を見ると補液もせず、ミイラ状態にさせています。
体の反応が鈍った猫は、餌や水を望んでいません。
その後も再び合図(咳や痙攣)がある場合があります。
その度に体の反応がさらになくなるのが分かります。最終的には瞼の上を触っても全く反応しなくなります。
私はシリンジを持つのを止めて、(強く刺激しないように)コミュニケーショをとるようにしています。
体の反応がなくなると、光が目に飛び込んできたり、危篤の猫の声が別の方角から聞こえたり、不思議な現象がよく起きるので、魂がすでに離れているのかもしれません。
レナは玄関の冷たい場所で穏やかに息を引き取りましたが、亡くなる前に激しい痙攣する猫もいます。
それを見て飼い主はショックを受けると思うのですが、忘れてはいけないのは、その時すでに触っても体は反応しなくなっているということ。
それは苦痛から起きるもの(神経の反応)ではなく、生体反応だと思うのです。
なぜそう思うかというと、今まで50匹ぐらい看取りましたが、3割ぐらいは死んだ後にも痙攣や手足を動かすなど反応がありました。
死んでから5分、10分後に痙攣する猫もいました。
愛する者を看取る苦しみが少しでも楽になるのではないかと、長々とブログに書かせていただきました。
↑こちらに獣医から見た『苦痛のない死』について書いています
2011年、生後半年のレナ
近所さんちの軒下に子猫が沢山いると聞いて、保護しました。
何もない場所をジーと見ることが多いレナ(左はノン)
猫一倍ゴロゴロが大きい猫でした
私を寝かしつけるレナ
耳元で大きいゴロゴロに寝れません