記録する機会のないままだった本の
整理の為の記録です。
読書スタイルが基本並行読み
じっくり読む本や集中して読む本&さらりと読める本やちょこちょこ読みで大丈夫な本
を常時2〜3さつ身近に置いているスタイルです📖📕
ちょこちょこ読みで読み終わった本が溜まってしまいました。
こちらは星野源さんの
「いのちの車窓から」
こちらで「よみがえる変態」も紹介しています。
星野源さんの本
「いのちの車窓から」は大学生の息子達にもいいよ〜面白いよ〜とおすすめしました(*^^*)
以下、「逃げるは恥だが役に立つ」のドラマの収録が佳境に入っている頃に書かれた部分より1部抜粋
〜10だいから20代にかけて、いつも「ひとりぼっち」だと思っていた。その度に悲しい気持ちになり、周りにたくさんの人がいたにもかかわらず、心はひねくれた。変な理想を掲げ、現実を見ることができず、幸せを感じないように自分を追い込んでいた。〜そのままの自分を認められない、偽らずにいられない、誰かに馬鹿にされる前に自分で自分のことを悪くいい、「分かっていますよ」と傷つかないようにバリアを張った。情けない。そんなことをしていたら、実際にこの上なく幸せな人生だったとしても、幸せな気持ちになんて一生なれないのに。
今はそんなことは全く思わなくなった。
幸福でありながらもハングリーな表現ができる人が本物だと思うようになり、自分の心に偽りなく好き嫌いを感じられるようになり、嫌いなものの話はなるべく心の中だけにとどめ、極力口にしないようになり、誰かに馬鹿にされたら、「そうですか」と笑いながら、心の中でただ普通に傷つくようになった。
それが正常、人間こうあるべきだなんて言うつもりは無い。
自分の性格や環境上、この状態が一番生きることを楽しく感じられるというだけだ。
正解は世界中、生きる人の数だけあるのだとおもう。
自分はひとりではない。しかしずっとひとりだ。
いつの間にかひとりであるということが大前提となっていて、特に意識もしなくなった。
すると、誰かが手を差し伸べてくれた時、優しくしてくれた時、助言をくれた時、そばにいてくれた時、ひとりではないと思えた時の記憶だけが増えていくようになった。
人生のひとりではない瞬間を中心にクローズアップできるようになった。
いのちの車窓は、様々な方向にある。
現実は一つだけれど、どの窓から世界を見るかで命の行き方は変わっていくだろう。
より良い方向を見よう、なんて説教くさい言葉だけれど、それをやり続けるのは難しい。
前向きに生きることは、本当に難しい。
予想もしなかったような楽しくて嬉しい終着駅にたどり着けるように、より良い窓を覗いていきたい。
それは現実逃避ではなく、現実を現実的に乗り越えていく為の、工夫と知恵ではないかと思う。
電車が動き出し、よーいスタートと声がきる。
車窓をみると、愚天である空のはるか遠くに、雲の切れ目がぽっかりと空いていた。
クローズアップした僕の目の中には、見違えるような青空が見える。