ちいさな渦巻 龍巻 つむじ風 | ஐ La vie ‪ஐ‬ 〜❁*.゚ありがとう♡だいすき.゚*❁〜

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ஐLa vie‪ஐ‬とはフランス語で命・人生 の意味です。

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日々の“ありがとう”と“”大好き”を綴るブログです。



『対話』は茨木のりこさんの、第一詩集で
1955年に不知火社という出版社から刊行されたものだそうです。
(残念ながら不知火社は茨木のりこさんのこの詩集を出しただけで消滅してしまったとこのと。長らく絶版であったものを2001年に童話屋さんが新装復刊してくださったのがこの本)

茨木のりこさんは1926年生まれで
不知火社から刊行されたのが1955年だから
20代後半くらいまでにこの「対話」に載せた
詩をかいているのです。
その中に入っていた
「小さな渦巻」を読んだ時

ああ これこれ 
わたしが表現したかったのはこのこと✧*。

やっぱり詩人さんは凄いなぁ〜✧*。


私の中でそれは、
〈小さなつむじ風〉と表現していたもの。。。

小さなつむじ風を

と、その感じを書きたくてメモしてた日付は

2月!
なんどか書いてみるけど
しっくりこなくって


そしたら、茨木のりこさんの『小さな渦巻』に
それはありました。

あぁこれこれって思いました。
 昔にこの詩を読んで それが残ってたのかしら。 渦巻きとなって。。。

「小さな渦巻」


ひとりの籠屋が竹籠を編む
なめらかに 魔法のように美しく

ひとりの医師がこつこつと統計表を
埋めている ぼうだいなものにつながる
きれっぱし

ひとりの若い俳優は憧憬の表情を
今日も必死に再現している

ひとりの老いた百姓の皮肉は
〈忘れられない言葉〉となって
誰かの胸にたしかに育つ

ひとりの人間の真摯な仕事は
おもいもかけない遠いところで
小さな小さな渦巻をつくる

それは風に運ばれる種よりも自由に
すきな進路をとり
すきなところに花を咲かせる

わたしがものを考える
私がなにかを選びとる
私の魂が上等のチーズのように
練られてゆこうとするのも
みんな どこからともなく飛んできたり
ふしぎな磁力でひきよせられたりした
この小さく鋭い龍巻のせいだ

むかし隣国の塩と隣国の米が
                         交換されたように
現在 遠方の蘭と遠方の貨幣が
                         飛行便で取引きされるように
それほどあからさまではないけれど
耳をひらき
目をひらいていると
そうそうと流れる力強い
ある精緻な方則が
地球をやさしくしているのが  わかる

たくさんのすばらしい贈物を

いくたび貰ったことだろう
こうしてある朝 ある夕

私もまた ためらわない
文字達を間断なく さらい
一篇の詩を成す
このはかない作業をけっして。







『対話』の本のカバーは渦巻きの柄

この本そのものもまた

全ては〈ちいさな渦巻〉〈ちいさな龍巻〉〈小さなつむじ風〉





いつまでも
あの時愛した君を
あの時 愛した温もりを

いつまでもいつまでも
愛していけたら いいのに  °˖✧.*.˖°^_^



                      いつかの君へ 


                         そして今日の君へ

                                                 


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