罰とは | にゃんこユナイテッド

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 浦和レッズサポーターによる天皇杯での違反行為について、クラブに対する処分が出ました。

 

 JFAの文章が素人には分かりづらいので、浦和のオフィシャルの記事も載せておきます。

 最初に断っておきますが、ここに書くのは私個人の印象であり、考えで、当該事件に直接関わった方とは当然異なる意見になるかもしれません。

 

 違反行為があったら、それは止めさせないといけないし、本来であれば、その違反行為について直接被った被害について、謝罪・補償を行うということになるかと思います。特に補償については、金銭的換算が容易にできればいいのですが、被害が精神的なものになると、それは非常に難しいことだと思います。

 

 今回の処分はあくまで団体としての浦和レッズに課せられたものなので、個人に対する損害をはじき出すよりは、社会的制裁ということになり、額面的には天皇杯参加資格はく奪というのは一番重いと言ってもいいのかもしれません。

 

 が、天皇杯参加資格をはく奪しても、それが今後このような行動を起こさせない抑止力があるかというと、それは甚だ疑問です。

 むしろ、つねに過密日程になっているJリーグの中で、他クラブが天皇杯を戦う中を、有利ともなりかねない休養が取れます。

 

 このあと、追加の処分ってあるのでしょうか?ボランティア活動などの社会貢献活動、寄付などそういう補償は行われないのでしょうか?

 レッズサポーターが悪いとか、そういうことではなく、似たようなことが繰り返される本当の原因を突き止めていかないと同じようなことは起きます。

 考えてみれば、ルールは単純です。それがなぜ守られないか、その究明は必要と考えます。

 

 そして、この「罰」で誰が一番、反省するのか?これまた、疑問に思います。一番、この罰をもろにかぶるのは選手です。選手が犯した違反行為ではないのに、です。

 

 例えですが、某芸能事務所の性加害問題も、騒動を起こした当事者はすでにこの世にいません。会社としての、制裁は必要かと思いますが、今その事務所で活動しているタレントが、結局は仕事を失っていく可能性があります。ほかの事務所で働けばいい、という意見もありますが、といって、それがサッカー界で、レッズを辞めて他のクラブで働く選手がいるでしょうか?

 こんな具合に、直接犯罪行為と関りのないところに、その罰が作用するように働くようなことがあれば、私は残念に思います。

 

 個人の起こした違反行為について、団体にも責任がないとはいいませんが、その個人からの弁明も謝罪も見えない中で、事態を収束させようとしているところに、次の火種を残しているように思うのは気のせいでしょうか?