昨日は、レンの命日でした。
レンがいなくなって、一年…。 まだ泣けるな。
出会いは、うちの店の倉庫。
朝、出勤するなり、「猫がいてるんです!」といわれて、ビックリしたっけ。
うちはパチンコ店だから、倉庫にはパチンコ台がいっぱい置いてあって
逃げるところも、隠れるところもいっぱいあって…
どうやって捕獲すればいいのか? とマジで焦ったなぁ。(笑)
倉庫を開けたのはおよそ一ヶ月前。
他から入れるところは一切なし。
おそらく、入れ替え作業中に扉があいてて、入ってしまったんだろう。
水もなく、どうやって過ごしたのか…
一ヶ月もの間、倉庫は開けることもなく、誰も気づくこともなく、
きっと、自分の命がもう終わると思ったんだろうか。
その日閉店してから、一生懸命に叫んだ声をバイトの子が聞いた。
「猫の声が聞こえる!」
でも、倉庫には電気もなく、どこに猫がいるのかも分からず、でも声は確認して…。
次の日の朝、店長がワタシに言った。「猫がいてるんです!」
聞いてビックリして、飛んでった。
あんなだだっ広い倉庫で、パチンコ台だらけ。
捕獲に何日も時間はかけられへんし…
当日は猫に素人の主任が一緒で、逆に邪魔で失敗。
次の日、キャリーバックとまたたびを用意して行った。
姿が見えたときには口から心臓が飛び出るか、と思った。
手にまたたびをすりつけて、「おいで~」って言った瞬間、寄ってきたレン。
あの時の「迷うな!」って、自分に気合いれた瞬間って今でも覚えてる。
捕獲に成功して、速攻病院へ電話して、奈良まで帰った。
病院で、「野良猫やねん、帰りによるからお願い!」 と預けて、大阪までとんぼ返り。
一気に脱力…
うん、今でも思い出す。
そのままうちの猫になったレン。
とってもかわいくって、優しくって、いつまでも一緒にいれると思ったね。
でも、レンは白血病だった。
うちでは、白血病の猫は始めて。
一般には隔離するとか言われるけど、それはしなかった。
みんな一緒に過ごした。 ワクチンは4種に変えて。
仔猫がきたときも、一番かわいがってくれた。
威嚇することもなく、一緒にいてくれた。
シャムはレンが大好きで大好きで。
いっつも甘えてた。
でも、レンは自分が白血病だとわかってるのか、グルーミングはすることなく、
ただ一緒にいてる… やさしいお兄ちゃんだった。
白血病の猫の寿命は短い。
悔しいかな、一般的なデータ通りにレンは2歳で逝ってしまった。
最後は貧血でおそらく痛みとかはなかった、と思う。それが救いかな。
最後の最期まで、いい子だったレン。
今、この8匹の中にいてたら、どんなお兄ちゃんっぷりで過ごしただろう…
やんちゃな弟や、おてんば娘に手をやいてるだろうか?
一緒に朝の大運動会に参加してるだろうか?
それとも、しつけ係りとして張り切ってるだろうか?
レン…
25日の朝3時に、キミの鳴き声きいたよ。
法要行くって言ってたから来たのかな。
最初は「誰が鳴いてんねん!」ってほっといたけど、あまりにも聞こえるから、
リビングにおりてったら、みんな寝てた。
あ、レンだ、って分かったよ。
ありがとうね。
また会いに行くよ、そのときまで、バイバイ。