シベリアの強制収容所(ラーゲリ)で過酷な労働を強いられる日本人捕虜達の話。

本当に本当にみんなに見てほしい映画。

 

 

少ない食糧と、過酷な労働、いつ日本へ帰国(ダモイ)できるのかも分からず、

それでも希望を捨てずに生きる山本。山本は誰にも優しく、励まし、みんなから慕われていく。

が、ダモイする前にガンで亡くなってしまう。

 

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この映画の本番は、ダモイした後だった…

山本は、亡くなる前に家族へ遺書をかいていていたんだけど、文字を残すことはスパイ行為とされ、

見つかり次第没収されてしまう。なので、仲間がそれぞれ分担し、遺書を暗記した。

 

それをね、ダモイ後に山本の母・妻・子供たちに伝えにいくんだけど、もうそこのシーンが

ずっと泣けて泣けて仕方なかった。こんなことが本当にあっていいのか、と。

ラストも追い打ちをかけるように、山本の姿を洗濯物のシーツの向こう側にみて

妻のモジミが「おかえりなさい」というシーンで嗚咽がとまらなかったです。

本当、くやしい。きっとたくさんの人が味わった辛さなんだと。

 

ただ唯一の救いは山本の意思がきちんと子供にも受け継がれたこと。

そして、最後まで強かった妻のモジミに私は救われました。

 

あとはですね、クロが氷河の上を猛ダッシュで船を追いかけてくるシーンもめちゃくちゃ泣けました。

健気…。クロのシーンからラストまではずっと泣けます。この映画は絶対に忘れないです。