ある日のど深夜、外猫さんたちの小競り合いの声で目が覚めました。
春の盛りになったここ最近、お猫様もお盛んです。
と言っても猫が多いこの界隈は、一年を通して争う声は絶えません。
今回の戦いはどうも我が領土で展開されてる模様、かなりの至近距離で雄叫びが聞こえます。
その証拠にうちの猫たちも声に感化され、活動がにわかに活発になっています。
だけならいいのですが影響されまくり、室内でいらぬ争いを始めてしまいました。
ここは私の出番です。我が領土での争い事は、なんぴとたりとも許しません！！
外に出ると、真っ暗な庭をなにかが横切りました。
外猫さんです。どうやらパンダ君らしい風体を目視で確認……
しますが、戦いを回避したなら私の役目はこれにて終了です。恐らくいつものようにパンダ君対ステルス茶トラ君の戦いの模様です。
豆知識パンダ君は我が領土をテリトリーとし、よくパトロールをしてる姿を見かける。興味本意で我が家の猫たちを見てることがあるが必要以上には近付かず、こちらが警戒音を発するとお目目まんまるにして呆然と立ち尽くす愛嬌ある子。
対してステルス茶トラは家のガラスに肉球の刻印を押していく強者。誰が居ようが居まいがお構いなしに向かってくるくせに人間にはゴマする厚顔無恥タイプ。すずを保護する際も踊り出てきて邪魔に入った過去がある。
さあ、戻りましょうと思ったその時！去って行った方角で、またもや当事者同士の雄叫びが聞こえたのです！
よもやパンダ君もステルス茶トラも同じ方角に撤退していたとは！終わるどころかやる気マンマンの両陣営、早く撤退させないとうちの基地内が大変なことになります。
いくら明かりがあろうとも、闇に弱い特攻隊長、足元おぼつかず偵察に向かいます。
枯れ草や木の枝を踏みつけて発する音に、両陣営が散ってゆくのを確認しました。
もはやこんな所に用はない。さっさとこちらも撤退しますが、あらゆるトラップに引っ掛かります。
どこぞのお宅でシャワー浴びていたお方……その節は不気味な思いをさせて申し訳ありませんでした！
やだよね、いきなり誰かがいる気配を感じるの……でも私もまさかシャワー浴びてるなんて思いもしなくて💦小さく低い声で『ひっ』て言わせてしまいました……
かといって『私です～』とも言えないし……こんなとき、あなたならどーする？
本当に……すみませんでしたっ！！
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それではまたお会いしましょうペコリ～
