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まるは寝るときたまに目を閉じないで寝る。
 
最初は起きてるのかと思った。しかし体をびびびと携帯のバイブよろしく痙攣させ、更に何やらウニャウニャ文句を言い出すので、これは寝ているらしいことに気付いた。
 
 
 
まるはあの2011.3.11の東日本大震災を私達とは別の場所で体験した。
 
まだ私達はまるとは出会っておらず、それぞれ個々に己の持ち場で恐怖と向き合った。
 
震災から丁度2ヶ月経とうという5月に、ひょっこり現れた猫がまるだった。
 
物陰からジッと顔を半分だけ出してこちらの様子を伺っているので、静かに腰を下ろし『どうしたの』と声を掛けると、猫が変わったように目がキラキラし嬉しそうに擦り寄ってきた。
 
4ヶ月くらいの子猫かと思ったが、病院に連れていったら歯が永久歯に生え変わっているので少なくとも6ヶ月は経っているだろうと言われた。
 
どちらにせよこの小さな命も、あの恐怖にたった一人で立ち向かっていたのだ。
 
飼い主を探したが名乗り出る人はおらず、というより名乗り出てもらっては困った。私達はこの小さな猫にすっかり感情移入してしまっていた。まるという名前までつけてしまった。
 
まるを初めて家に招き入れたとたん、少しだけ探検して直ぐにパタンとひっくり返りグーグー寝てしまった。
 
外で一人で寝ていると安心して寝られなかったことも多かっただろう。雨や風も寒さも飢えも、ずっと一人で耐えてきたのだろう。
 
もう安心していいんだよ、ここは雨も風も吹かないよ。大変だったね、もう大丈夫だよ…
 
よく過去がフラッシュバックするのか、うなされることがあり『まる、夢だよ、ドリームだよ』と声を掛けると安心したようにまた眠りにつく日が続いた。
 
猫は寝子と言うが、ベッドで本格的に寝る以外は、横になったまま目を開けてこちらを見ているので、この子はあまり寝ない子だなぁと心配した。
 
しかし目を開けて寝ていただけだった。それに気付いた時は、笑いと恐怖が同時に襲ってきた。
 
なんだ、フラッシュバックと言えたのは一時だけで、それが君の普通なんだね?まさかずっとそのスタイルを…
 
 
 
続けている。
 
 
いまだたまに目を開けて寝ているので、殉職した刑事にするように瞼を閉じさせて、ご丁寧に『太陽に吠えろ』のBGMをアカペラで流すのが主流。
 
まると出会えたことに本当に感謝する。笑いと喜びと幸せを連れてきてくれた。旦那とケンカすると、何処かに雲隠れし、仲直りすると二人の間にベッタリくっついてゲンキンな可愛い奴小春のダラダラブログ-2007.gif
 
でもまるさん、目は閉じて寝てください…怖すぎますペコリ~小春のダラダラブログ-0238.gif