当院で行っている『活性化リンパ球療法』はCAT療法という分類に入ります
CAT療法とは(猫のCATではありませんよ)CD3 Activated T Lymphocyte(CAT)の略名です
同じような免疫細胞療法にLAK療法(Lymphokine-Activated Killer cell)というものがありますが、少し違います
簡単に言うとCAT療法はLAK療法に「ひと手間」を加える事でさらにTリンパ球を活性化させる活性化リンパ球療法です
では、当院での活性化リンパ球療法の流れを見ていきましょう
① まず最初に、癌になったワンちゃんまたは猫ちゃんから採血します
② 採血した血液中からリンパ球を選択的に分離します
③ 分離したリンパ球を特殊な培養液中で培養を始めます
④ そして、培養液に抗CD3抗体やインターロイキン2(IL-2)を追加し、さらに培養を続けます
これによりTリンパ球を活性化し、約1000倍に増殖させます
⑤ 活性化したリンパ球を培養液から回収・洗浄をし、点滴剤として調剤します
⑥ 癌になったワンちゃん猫ちゃんにこの活性化したリンパ球の入った点滴を静脈投与し体内に戻します
活性化させたリンパ球が癌細胞を攻撃している様子の顕微鏡動画です
左上に小さく丸く映っているのが活性化リンパ球で、右下に大きく映っているのが癌細胞です。
この活性化したリンパ球を体内に戻すことにより、免疫力が低下し癌になったワンちゃん猫ちゃんの免疫力を活性化し、癌の浸潤・増殖を抑える効果があると言われています
他のメリットとしては『副作用がほとんどない』、『他の治療法と併用可能』などがあります
『副作用がほとんどない』とは自らのリンパ球を増殖して投与する訳なので、拒絶反応など副作用の心配がほとんどありません
外科手術・化学療法(抗がん剤)・放射線療法をしたいけれども体力が持たない・副作用が怖いなどお考えの方には良いかもしれません
例えば、『末期の癌で手の施しようが無いけれども何かしてあげたい』と思う方にとっては希望の光だと思います
また、『他の治療法と併用可能』とは手術後の再発予防のみならず、化学療法(抗がん剤)、放射線療法、漢方療法などの治療法との併用で効果をあげている症例もあります
特に、一部の化学療法(抗がん剤)との併用は免疫学的観点から見ても相性が良く、相乗効果が期待されます
このように『副作用がほとんどない』、『他の治療法と併用可能』であるという反面、『進行がんでは完治が難しい』、『投与回数によっては費用が高額』といった面もあります
もしさらに詳しい事が聞きたい方やご興味を持たれた方は、お気軽にご相談ください
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永松動物病院 永松航太
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また、『他の治療法と併用可能』とは手術後の再発予防のみならず、化学療法(抗がん剤)、放射線療法、漢方療法などの治療法との併用で効果をあげている症例もあります
特に、一部の化学療法(抗がん剤)との併用は免疫学的観点から見ても相性が良く、相乗効果が期待されます
このように『副作用がほとんどない』、『他の治療法と併用可能』であるという反面、『進行がんでは完治が難しい』、『投与回数によっては費用が高額』といった面もあります
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