ワンちゃん猫ちゃんのがんにおいてもこの治療法は有効性があると言われており、研究段階ではありますが、当院では外科手術&標準的な抗がん剤治療&放射線治療ができない子に、研究段階ということをご了承の上この併用療法を行っています
今日はその低用量抗がん剤と活性化リンパ球療法を実施した子をご紹介します
この子はフラットコーテッドレトリーバーの男の子で12歳と高齢でしたが、体格が良く昔は立派だったんだろうなという風格でした
最初は飼主さんは口の中が出血してるなぁ~と感じただけだったんですが、口を開けて良く見てみたら黒い塊から出血していたということで、近くの動物病院にかかりました
動物病院で検査した結果、この子の口の中にメラノーマ(悪性黒色腫)という悪性の癌ができていて眼の裏まで浸潤していて、さらには肺転移まで起こしている、いわゆる末期がんの状態でした
頭部CT画像です。口腔内メラノーマ(悪性黒色腫)が左眼の裏にまで浸潤しているのがわかります
肺野CT画像です。左肺に肺転移病巣があるのが分かります
飼主さんも侵襲性の高い手術は希望せず、また、副作用の強い抗がん剤は使いたくない、けどできるだけの治療はしたいということで、動物病院の獣医さんと相談した結果、低用量抗がん剤と活性化リンパ球療法をすることになりました
新潟では活性化リンパ球療法ができる設備を持っているのは唯一当院のみのため、当院で活性化リンパ球療法をさせていただきました。
2週間に1回低用量抗がん剤を行い、2週間に1回活性化リンパ球療法を行いました。
飼い主さんは遠いにも関わらず、根気よく通っていただけました
それができたのは活性化リンパ球療法をしていくうちに、口のただれが良くなる・食欲元気が出てくるなどQOL(生活の質)が高く維持できているのも理由の一つでした
最初は口の中はただれ・出血していたのですが、活性化リンパ球療法の回数を重ねるにつれただれていたところはツルツルの他の子の口の中と変わらない粘膜まで回復することができました
新潟では活性化リンパ球療法ができる設備を持っているのは唯一当院のみのため、当院で活性化リンパ球療法をさせていただきました。
2週間に1回低用量抗がん剤を行い、2週間に1回活性化リンパ球療法を行いました。
飼い主さんは遠いにも関わらず、根気よく通っていただけました
それができたのは活性化リンパ球療法をしていくうちに、口のただれが良くなる・食欲元気が出てくるなどQOL(生活の質)が高く維持できているのも理由の一つでした
最初は口の中はただれ・出血していたのですが、活性化リンパ球療法の回数を重ねるにつれただれていたところはツルツルの他の子の口の中と変わらない粘膜まで回復することができました
写真でもわかる通り、最初は口の中の黒い塊から出血しています
活性化リンパ球療法3回目の写真ではぼやけてしまっていますが、口の中の粘膜はツルツルになってきているのがわかります(口を開けて維持するのが難しいほど元気になってくれたみたいです
)活性化リンパ球療法6回目の写真では口の中の粘膜は平滑な粘膜まで回復しているのがわかります
活性化リンパ球療法を行っていた90日間ほどは口からの出血もなく、元気食欲もあり普通の子と変わらない生活が送れていたそうです
以前のように普通にご飯を食べ、普通に散歩をし、普通に遊ぶようになったと飼主さんは喜んでました
僕の獣医さんとしての喜びはここにあります
病気やケガの子を普通に生活できるように支える、このために日々勉強し、技術を磨いているのです
しかし、6回目の活性化リンパ球療法が終了した後から徐々に衰弱していき、遠い距離を移動するのが難しくなり、自宅看護となりました
飼主さんご家族に見守られる中、150病日目に自宅で安らかに永い眠りについたと聞いています。
ご冥福をお祈りします。
文献によると犬の口腔内メラノーマで肺転移を起こしている子は診断されてからの余命は数週間から1ヶ月と短いそうです
それを考えると、この子は口の中のただれも良くなって、元気食欲などのQOLも維持でき、さらには150日という長い最後の家族との貴重な時間を過ごせたと思います。
その根本となるのはやはりご家族の熱心な愛情あふれる看護のおかげというのは言うまでもありませんね
末期状態の癌ではありましたが、低用量抗がん剤と活性化リンパ球療法の併用で大切な最後の家族との時間を少しでも長くすることができたかなと思っています。
まだまだ研究段階の治療法ではありますが、外科手術などの標準治療ができない子に対しての希望の光となるよう日々研究していくべき治療法だと思います
新潟市西区の動物病院 永松動物病院ホームページ クリックして見に来て下さい
永松動物病院 永松航太
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以前のように普通にご飯を食べ、普通に散歩をし、普通に遊ぶようになったと飼主さんは喜んでました
僕の獣医さんとしての喜びはここにあります
病気やケガの子を普通に生活できるように支える、このために日々勉強し、技術を磨いているのです
しかし、6回目の活性化リンパ球療法が終了した後から徐々に衰弱していき、遠い距離を移動するのが難しくなり、自宅看護となりました
飼主さんご家族に見守られる中、150病日目に自宅で安らかに永い眠りについたと聞いています。
ご冥福をお祈りします。
文献によると犬の口腔内メラノーマで肺転移を起こしている子は診断されてからの余命は数週間から1ヶ月と短いそうです
それを考えると、この子は口の中のただれも良くなって、元気食欲などのQOLも維持でき、さらには150日という長い最後の家族との貴重な時間を過ごせたと思います。
その根本となるのはやはりご家族の熱心な愛情あふれる看護のおかげというのは言うまでもありませんね
末期状態の癌ではありましたが、低用量抗がん剤と活性化リンパ球療法の併用で大切な最後の家族との時間を少しでも長くすることができたかなと思っています。
まだまだ研究段階の治療法ではありますが、外科手術などの標準治療ができない子に対しての希望の光となるよう日々研究していくべき治療法だと思います
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