さてさて、早速ナンパ師になぜナンパするのか聞いてみようじゃないか！
（ここまでに至った経緯についての前半ブログはこちら。）
まずは改めてリサーチの目的を整理してみましょう。（仕事かｗ）
●趣旨
ナンパ師は勝手にこちらの情報開示を求めてくるものの、彼らの生態については
女性からすると謎が多い。（単純にこちらばかり情報を聞かれてずるい）
せっかくなのでナンパにあったタイミングで逆に彼らに「なぜナンパをするのか」
についてインタビューを決行し、彼らへの理解を深めたい。
●仮説
1.ヤルことを目的に、誰でもいいからやれそうな相手に声をかけている。
2.ヤルことを目的としていることは変わらないが、
ダメ元でも好みの基準は保っている。
●仮説検証に向けた調査項目
①ヤリモクだとしても、
なぜマッチングアプリなどを使わずに成功率が比較的低そうなナンパに身一つで
飛び込むのか
→その姿はもはや、最弱武器で挑む足軽レベルと言ってもいい。
②ナンパ師は「ヤル」を目的においたときに、
なぜ数ある手段からこの手法にたどり着いたのか
→ぶっちゃけ飲み代とかホテル代とかクオリティとか考えたら、
風俗のほうがよくない？
③ナンパ師にとって全くメリットのない、
一期一会ではない人間関係構築を提案したらどうなるのか
④どのくらい声をかけてどのくらい成功しているのか
→ついでにどんな人に声をかけているのか。
⑤そして何を以て成功なのか
→ヤル以外の成功は存在するのか。声がけ数？連絡先ゲット数？
●インタビュー条件
調査対象
ナンパ師
ナンパ師の定義
明らかにナンパ行為を私に行うこと。
→今回はこちらからハプニングでぶつかったが、
普通の人ならここで立ち去ると考えられるため、
しつこくついてきた今回の人物は調査対象とみなす。
インタビュー環境
危険が比較的少ない、人通りの多い場所
→今回は夜でも人通りの多い、大通り付近かつ駅近のマクドナルド前を選定。
ということで、早速調査開始です。
なぁなぁ、バチェロレッテのみきちゃんはさー・・・
あたしは37歳、みきでもいいけど一応名前は●●。都内でマーケティングの仕事をしている。4年付き合った彼氏とは2ヶ月前に別れて今は人生を謳歌しながら婚活している。東京出身。今日は会社の仲間と飲んできて今帰るところ。
ちなみにバチェロレッテではない。
で、聞きたいこと聞いていい？
にゃこちゃん、話はやーーい
ええでーーー
ナンパ師、軽っ。笑
ということで、ナンパ師は非常に軽いうえに物分りがいいのか、
早速10分ほどで以下のプロフィールを聞くことができた。
・28歳
・兵庫県出身で東京に転勤で最近来た
・住まいは本日出会った駅近く、私の自宅とは駅出口逆側方面。
・IT関連のBtoB系システム営業
（本人曰く、得意先のクレームとエンジニアの回答を右から左に流す簡単なお仕事らしい。簡単ではないだろｗ意外とちゃんとした仕事してるなｗ）
・地元に友達は多い方。
・ナンパをきっかけに2年付き合った彼女には転勤前に振られ、
こっちに友達もいないのでとにかく人とのつながりを求めている。
（過去ナンパから交際に至った成功体験あるんかい。）
・お酒は一滴も飲めない（ナンパ師のイメージからは珍しい。）
・ちなみに本日は夕飯調達がてら10人ナンパしてみたものの、お話できたのはにゃこ一人。（ナンパって夕飯調達がてらするものなのか？）
そんなヤングナンパ師とつるみたくないんだが。
ええやん、交際申し込んでるわけじゃないんやからもうちょいお付き合いしてや。
なるほど。
確かにそういう考え方もあるな。
ナンパ師も調査を面白がっている様子なので、もう少しこのまま進める。
ちなみに俺は付き合ったら一途やで
嘘つけ。
ここからは私が聞きたい調査項目の本題へ。
Q1.ヤリモクだとしても、なぜマッチングアプリなどを使わずに成功率が比較的低そうなナンパに身一つで飛び込むのか
A2.
マッチングアプリはやりとりがだるい上に、会ったときの「なんか写真と違う」や、遠い場所に行くなど無駄工数が多い。かつ、手間をかけた割には話がはずまず解散などはよくあること。つまり、非効率。
一方ナンパはヤリモクであればそういう子を狙えるし、好みの子でかつ話しがはずむラッキーがあれば、出会いにもなり得る大変効率の良いものである。
なるほど。たしかにそういう考えもあるね。
やたら合理的だな笑
俺、意外と合理主義やねん。
さっき会ったから意外も何もないけどな。
にゃこちゃんに座布団一枚あげちゃう
・・・・・なんだこいつ。笑
Q2.ナンパ師は「ヤル」を目的においたときに、なぜ数ある手段からこの手法にたどり着いたのか。風俗じゃだめなの？
A2.
ヤルまでの過程もゲーム。
風俗はヤルことが前提になっているためそういったゲーム性はない。
場合によっては大変コスパよくいくこともあるのがこのゲームにおける醍醐味。
ちなみに時折ガチ彼女候補を見つけることもあるため、そういうイレギュラーもある。（あくまでこれはイレギュラー。女子たちよ、期待するなかれ。）
なるほど。あたしもゲーム好きだから、なんとなく感覚はわかったよ。たまにSSRが出るのも面白いってことね。
ちなみに今日は期待しないでくれ。
君の本来の目的を達成したいならリリースしてあげてもいいよ。
そういうにゃこちゃんを落としたいよね～
でも今日は面白そうだからにゃこちゃんの調査に付き合ってあげる何かに書きたいん？ええよ～
すでにこの時点で調査バレしている。
非常に面白いナンパ師である。
ついでに思いがけずブログ掲載の許可も得た。
Q3.ちなみにどんな子に声をかけてるの？
A3.
自分の好みもあるけど、大前提として女性として見れるか。
そりゃそうだわね。
さすがにそこはずしてでも行けるなら尊敬するわ。
俺たちにも選ぶ権利はあるんやで！
あ、ちなみににゃこちゃんは俺のタイプ～
あ・・・うん、ありがとう。
あたしはタイプじゃない。
ということなので、声をかけられた方は「それなりに女性として見られている」ということのようです。
ただし、あくまでそれなりにです。
美女すぎたりおしゃれすぎるとそれはそれで難しいのかも？
（ちなみに当日のにゃこのファッションはクライアント提案用のビジカジファッション＆そもそもにゃこは美人ではない中の中）
そうこうしてたらナンパ師がLINEを聞いてきたので、
さらに調査をたたみかける。
Q4.（提案目的）ナンパ師にとって全くメリットのない、
一期一会ではない人間関係構築を提案したらどうなるのか
LINE教えてもいいよ
けど条件があるの
おっ、おもろいな～！
なになに？
毎日「おはよう」と「おやすみ」LINEしてほしいの
あと毎日のナンパ報告をしてほしい
「おはよう」「おやすみ」の強要は、ただでさえ一般男性にも嫌煙される代表提案に加え、余計な関係構築は不要のナンパ師にとってはかなり厳しいもののはず。
そして、謎の日報依頼。
「わたしだけを愛してほしい」な女子の心理とはかけ離れるだけでなく、
「百戦錬磨のナンパ師」を大アピールすることによって、
やるためにその気にさせる「君だけだよ」嘘トークの威力が失われるため、
ナンパ師にとってはなんのメリットもない。
（割り切った関係とすると逆に都合がいいのか？）
なんといっても毎日の報告というのは誰にとってもだるい。
どう出る、ナンパ師！
にゃこちゃん・・・・
（お、さすがにひいたか？嫌な顔するか？）
にゃこちゃん、メンヘラなん～？？
そんくらいしたるわ～～～
まさかの快諾。
勝手にメンヘラ認定されたのは納得いかないが、
目的は調査なのでまぁ良いだろう。
また、仮に連絡先GET数までをKPIとしていた場合ここで目的は達成されるため、LINEは送らずにKPI達成も可能といえる。
そしてここで更にナンパ師は次のアポ日程を決め込もうとしてきた。
あのね、ナンパ師。
さすがにあたしも暇じゃないからもう会わないよ。
えーーーーなんでよーーーー！
俺、お酒一滴も飲めないし、安全やーーん！
安全か危険はあたしが決めるから。
現在ナンパな時点で危険ゾーンだから。
飲める飲めないで危険性は判断できないだろ。
にゃこちゃん、あたまいーーー！
で、いつなら会える？
交際申し込んでるわけじゃないんやからええやん。
話聞いてた？
あとその枕詞言えばなんとかなると思ってるでしょ。
忙しいから会えるとしても15日後のこの日程の昼のこの2時間しかない。
さぁ、通常のデートでもテンションの下がる遠い予定かつピンポイント提案＆ナンパ師にメリットのない昼での短時間デートをどう処理するのか！
あ、おけおけ。
次の日仕事だからむしろありがたいわ。
いいんかーーーーーい！！
そしてなんで時折常識的なん？
そしてだんだんわかってきたのは、このナンパ師は頭がいい。
気づくと私のペースのようで彼のペースのような気もする。
もしかするとナンパ師にとっては連絡の取れる女子＆アポ有り女子がたくさんいるため、多少日程が遠かろうが時間が短かろうが関係ない説も考えられる。
仮に中長期でヤルまでロードマップを描いているとすると、
一見中長期戦はナンパ師にとってメリットはなさそうに思えるが、
複数人が同時並行で走るとするとそれはそれで一定期間内でCV数は重ねられるし、
期間は関係ないのかもしれない。
そこまで考えているかはわからないが、
もしそうであればコヤツ、相当かしこいぞ。
仮説検証は必要であるものの、事前調査もある程度満足したのでナンパ師とはさよならし、無事に帰宅。
家まで送ってくれるとのことだったが拒否し、結局タクシーに乗った。
（健康どこいった。）
ちなみに気になるのは、その後ナンパ師はLINEの約束をどうするのかというところ。
結論から言うと、今のところナンパ師は約束を守っている。
こちらがナンパ師とのLINEのやり取り。
今日は風呂入ってねる。おやすみ
おつかれ、ばいばーーーい
おはよう。仕事いってくるわ。
（まじでおはよう来た）
おはよう、いってらっしゃーい。
今日は疲れたのでナンパせずに寝る！
おやすみ
おつかれ、ばいばーーーい
おはよう！
豚の体脂肪は15％（野生は10％）しかないから、人間はある意味豚以下。
仕事します。
野生ってすごいね。
がんばー
まさかの約束を守るナンパ師。
そしてついでに新しく謎の雑学というコンテンツまで追加されるようになった。
勤怠報告さながら、「おはよう・おやすみ・今日のナンパ結果＋雑学」しか送られてこない不思議なLINEのやりとりがはじまった。
意外なのはキャラクターに反して、LINEは猛烈に淡白。
KPI達成までは、もっと「にゃこちゃ～～～ん」みたいなのが沢山来ると思っていたのでこれは意外。
ナンパ師がこれをデート当日まで2週間続けるつもりなのかはわからないが、
調査官にゃこめるの興味が高まっていることは間違いないので、
これももしかすると彼の術中にハマっているのかもしれない。
気をつけましょう。
長くなったがn=1ではあるものの、
なかなか興味深い調査が出来たので途中経過サマリー。
ナンパ師調査サマリー
①ヤリモクだとしても、
なぜマッチングアプリなどを使わずに成功率が比較的低そうなナンパに身一つで飛
び込むのか
→マッチングアプリより、目的を使い分けられるかつ効率が良いから。
それなりに女性として見られる相手を選んでいるらしい。
ただし、ハードルは女性が思うより低く、
女性からみたら「だれでもいい」に近そう。
ときにイレギュラー的に彼女候補を見つけることもあるが、これはごく稀。
②ナンパ師は「ヤル」を目的においたときに、
なぜ数ある手段からこの手法にたどり着いたのか
→目的達成までのゲーム性を楽しんでいる。
③ナンパ師にとって全くメリットのない、
一期一会ではない人間関係構築を提案したらどうなるのか
→ｎ＝１結果ではあるものの、関係構築できる可能性は今のところある。
ただ、この裏に中長期戦略が隠れている可能性もあるため要観察。
④どのくらい声をかけてどのくらい成功しているのか
→こちらもn=1結果なのとKPI設定は人それぞれなので一概には言えない＆
まだまだ日報や他調査対象などの分析が必要。
今回のケースのみでいうと、連絡先GETをKPIとした場合、
10人の声がけで一人連絡先を聞けている（条件付き）ので10％程度の成功率。
ヤルをKPIとした場合の成功率は10人の声がけで0％。
⑤そして何を以て成功なのか
→今回の調査では明らかにできず。
概ねヤルことが目的なのは間違いないが、そうじゃないケースもあるらしい。
ただしそれは数％程度のレアケース。
なかなか個人的には面白い調査だったので、
また機会があればインタビュー実施してみたいのと、
今回のナンパ師の経過観察＆面白いfindingsがあればまた書きたいと思います！
ほなね～