彼が信じられない
自信がない
とにかく不安だ
自分の生きづらさが、
アダルトチルドレンが原因だった。
子どもの頃の親との関係が
関係している——そう気づいたとき、
「どうにかして治したい」と思うのは
自然なことです。
けれども、
ここで絶対にやってはいけないことがあります。
それは?
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親に謝ってもらうこと
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です。
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今の親に何かをすることは、
逆効果になることもあります。
「定期的に親と話してみましょう」
「親に『生んでくれてありがとう』と
伝えましょう」
「親とハグしてみましょう」
をしてみましょう!
とアドバイスするところもあります。
実際に私自身もそうアドバイスされ
それをやってみたことがあります。
でも、——まったく効果はありませんでした。
それどころか、余計につらくなったこともあります。
(これはわたしだからかもしれませんが、、、)
なぜかというと、
「今の親との関係と
心の傷を癒すことは関係ない」
からです。
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「現実の相手」と「心の傷」は別の問題
ちょっと極端な例を出しますね。
たとえば、
ある女性が男性から性的暴力を受けたとします。
その経験のせいで、
その女性は安全な男性が近づいてきても、
体が硬直するようになったとします。
その加害者が逮捕され、
極端ですが死刑になったとして——
この女性の体は
男性が近づいてきても
硬直しなくなるでしょうか?
……治らないですよね。
加害者が罰を受けたことで
心が一瞬スッとするかもしれませんが、
体に残った「自動反応」は消えません。
つまり、
「心の傷」と「現実の相手との関係」は、
実はほとんど関係がないのです。
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親と仲良くしなくても、
心の傷は癒せる。
もちろん、
親と仲良くすることが悪いわけではありません。
でも、
「親に謝ってもらう」
「親と関係を良くする」ことは、
心の傷を癒す方法ではないのです。
心の傷を癒すとは、
我慢してしまった気持ち、
凍りついてしまった反応を、
もう一度自分の中に取り戻すことです。
それは「今の親」がいなくても、
すでに親が亡くなっていたとしても、
あなたの内側でできる作業です。
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「今の親にアプローチしましょう」と言う人に注意
もし、あなたが通っているところや
読んでいる本で、
「今の親と仲良くしましょう」
「親に感謝を伝えましょう」
「親に謝ってもらいましょう」
というようなアプローチをすすめられたら、
少し注意したほうがいいかもしれません。
あなたの生きづらさは、
「今の親」との関係を何かをすることで
解決するものではありません。
あなたの心の中に残っている
“子どもの自分”を助けること。
それこそが、
あなたが楽になることに
必要なことです♡
