私はどうやら「脳内DMTが高い」らしい。
ある人からそう指摘されて、
改めて調べてみたら、
DMTという言葉は少し危うい響きを持っていた。
幻覚物質の一種で、
意識や知覚に強く作用するという。
それを「自力で出す方法」があると教えてもらったとき、私は驚いた。
なぜなら、
それは私にとって子どもの頃からの癖そのものだったからだ。
上の歯茎の裏を舌で押すこと。
首のくぼみをぐりぐりと押すこと。
単純に気持ちがよくて続けてきたことが、
実は「脳内DMTを刺激する」行為だと
聞かされたのだ。
では、脳内DMTが高いとどうなるのか?
たとえば夜空の星を見た時⭐️
DMTが低い状態では、
星の点々とした光だけが目に映る。
それはただの点の集まりにすぎない。
けれど、DMTが高くなると
人はそれらを線でつなげ、物語を紡ぎ始める。
「これはライオンの形だから獅子座だ」
「これは水瓶を抱いた姿に見えるから水瓶座だ」と。
さらにその先へ進めば、
「燃えるライオンは神話の難関を象徴しているのかもしれない」
「英雄の比喩として現れたのではないか」と、
象徴や神話へと結びついていく。
つまり、表層の点だけを見るか、
それを超えて意味を編んでいくか。
それが脳内DMTの高さの違いらしい。
私は霊感があるわけではない。
ただ、こうした「物語を結びつける視点」が
強いおかげで、占いを仕事にできているのかもしれない。
逆に、この力が弱いと占いは難しい。
カードの意味をそのまま当てはめようとして、
出来事と整合が取れなくなるからだ。
たとえば「会社の人間関係が悪い」という
相談があったとする。
そこで星のカードが出たとき、
単純に「未来が明るい兆しです」と読んでしまうと、相談者には響かない。
なぜなら「人間関係の悪さ」と
「明るい予兆」がそのままでは
つながらないからだ。
私はそこに別の意味を見出す。
星のカードに描かれた女性は水を流している。
水は感情の象徴だから
「感情を洗い流すと、大切なものが見えてくるのだ」
と読む。
けれど、こういう読み方は時に
「そんな意味じゃないでしょ」と
怒られることもある。
占いの世界では、
表面的な意味にとどまる人と、
裏に流れる物語を読む人とで、
大きな断絶があるのだと思う。
私自身はどうしても「裏読み」をしてしまう。
芸能人のスキャンダルや、
大して重要でもない報道を見ると、
「こんなことの陰で本当に隠したいニュースがあるんじゃないか」
と考えてしまう。
目の前の表層に囚われるのではなく、
その背後にうごめく流れを感じ取ってしまうのだ。
もちろん、それは便利なときもあれば、
厄介なときもある。
けれど私はこう思う。
表層しか見ない生き方は、世界を平板に、そして貧しくしてしまう。
人は誰もが違う世界を見ている。
ならば私は、自分に見えてしまう「裏側」を否定せずに抱えながら生きていこう、と。
世の中の出来事は一枚の表紙のようなものだ。
その奥に物語があり、意味があり、象徴がある。
それを読み解いてしまうのは、
きっと私の「脳内DMTの高さ」のせい。
だから、どうか皆さんご了承ください😛