野田秀樹作「赤鬼」という戯曲があります。
あらすじ,,,
浜辺に暮らす「あの女」とその兄「とんび」。
ある日、女は海で「赤鬼」と遭遇し、そのまま家に連れ込んでしまう。女に気のある「水銀(ミズカネ)」は事態を知るや、「赤鬼」を恐れる浜の人たちとの間に入ろうとするがうまく事は運ばない。やがて女と「赤鬼」は言葉が通じ合うようになるが・・・。
はたして異質なもの同士の共存は可能なのか。そして、人が存在することの深い悲しみに触れる・・・
これねぇ~
実は大学生のころやったんですよ。
ちなみにワタシは「とんび」役です。
「頭の足りないヒロインの兄貴」です。
とんびは,2以上の数が数えられなくって,
1,2,の後は全部「いっぱい」です。
自分が島のヒトから嫌われて相手にされなくって,
唯一相手をしてくれる「ミズカネ」の腰ぎんちゃく状態です。
でも本人は「相手にしてもらえないこと」を気にかけていません。
嫌われていることも気づいていません。
島のヒト全員が殺そうとする赤鬼とも仲良くなっていきます。
ここでも,
赤鬼は「漂流の民」として描かれています。
異物を異物として迫害しようとするヒトのココロにあるのは,
「正当性」です。
メジャーである自覚がマイノリティーを迫害する動機になるとしたら,
その「正当性」は凶器にしかならないと思うのです。
ヒロイン「あの女」のせりふで,
「兄さん,ヒトは自分と違うというだけでヒトを嫌いになれるもんなんだよ」
というせりふが大好きです。
「違い」は「間違い」として自分にとっての異物を取り出そうとするココロに鬼が棲むんじゃあないのでしょうか,,,,
ちなみに,
この戯曲は好きすぎて,2,3回パラパラ読んだだけでせりふが頭に入ってしまいました。。。
大竹しのぶ状態,,,
とっても素敵な作品なので,
機会があれば戯曲でも,公演ででも触れてみてくださいませ。
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