クラシックピアノファンなら殆どの人が(多分)知っているPolliniのコンサートに行ってきた。
Carnegie Hallで4月にショパン、5月にベートーベンを演奏とのことで、ベートーベンの方を聴くことにした。
知り合い曰く、ポリーニならショパンでしょとのことだけど、どうかなあ。
彼はショパンはもちろん、ベートーベンやその他ストラビンスキーとかも卓越したテクニックと表現で素晴らしいと思うのだけど。。
カーネギーホールに行くと人でいっぱい。さすが巨匠のコンサート。
でもそこにいる人たちはいかにもクラシック音楽好きよ、という感じの私と似た感じの雰囲気の人ばかり。
大きな手袋をはめた小さな女の子もいた。将来はプロのピアニストを目指しているのかな。
ボックス席は狭いけど悪くはなかった。
今更、指が見たい、手の動きが見たいという熱意はないので顔が見える方の右側に座った。
姿がしっかり見えて、音も良く聞こえてこれで40ドルだからかなりお得かな。
演奏はもちろん素晴らしかった。
ひょこひょこと、おじいさんが歩いてきたという感じで登場したものの、座ったらすぐに弾き始め、歩いていたときとは別人の風格と威厳でソナタを弾いた。
最初の悲愴ソナタは少々ミスタッチがあった。でもさすがミスタッチをごまかすのもうまい。ペダルを早めにやめたりして曲を知らない人は気づいていなさそう。
私の好きなベレゾフスキーはそこでやるかー、という感じでミスタッチを豪快にやってしまうが、そこは年の功だろうか、ポリーニは隠し方もうまかった。
最後の熱情ソナタはさらにすばらしくて興奮した。ポリーニは一生に一度は生で聴いておきたいと思っていたので聴けて良かった。
巨匠なのでやらないかと思っていたら演奏後にサイン会もしてくれた。
何て声をかけようかと考えたけど思いつかなかった。
「上手でしたね。」はあたりまえだし、「感動しました。」もありきたり。「私も頑張って練習します。」は子供が言うならかわいい。で、思いつかなくて結局、満面の笑みで”Thank you!"と伝えた。
そしたら、非常に不器用な感じで少しだけ微笑んでくれた。ありがとうポリーニ。身体に気をつけてね。

