全日本卓球選手権 | 城島充の物書き的日常

城島充の物書き的日常

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今年も東京で取材してきました。


福原愛選手、初優勝までの苦難の道のりを考えると、

今年連覇したことは本当に凄いことやと思います。

ロンドン五輪後に右肘にメスをいれ、

万全のコンディションではなかったはずなのですが、

やはり、去年の優勝でさまざまな呪縛から解き放たれ、

ロンドンのメダル獲得で得た自信と

自らの歩んできた人生への確信が

連覇につながったのでしょうか。



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卓球は、相手の心を折るスポーツやと改めて思いました。


男子はNumberで補助剤問題を一緒に提起した水谷隼選手が

孤高の戦いを挑んで決勝まで進みましたが、

最後は丹羽孝希の逆襲の前に敗れました。


所属チームもなく、全日本でもベンチコーチがいない状況でしたが、

決勝まで勝ち進んだのは、彼の底力やと思います。


今日は丹羽選手のインタビューもしてきましたが、

紙一重で勝敗がいれかわる心理戦の背後には

いろいろな要素がある―と改めて思いました。


ボクシングのように相手の肉体にダメージを与えるスポーツではありませんが、

相手の心を削っていく瞬時の駆け引きは

ボクシングとはまったく違った意味で胸を熱くさせてくれるものでした。


個人的な思い入れとしては


水谷隼という俊才が、これからどんな形で卓球と、

つまり自分自身と向き合っていくのか


そのことに興味があります。