連載中止とは… | 城島充の物書き的日常

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週刊朝日が

橋下市長の連載をなんと

打ち切るそうです。


これはちょっと異例です。


連載が中止になるのは、

たとえば、明らかな盗作が見つかったとか、

作者になんらかの事情があるとかだと思うですが、

今回は週刊朝日として堂々を

(奴の正体を暴く)とし、

表紙で(ハシシタ)と、それだけで

普通は使えないような表現の仕方をしたのです。

それが

(部落差別を助長する不適切な発言があった)という理由で

連載を打ち切るのは、

逆に言えばあの作品を堂々と世にだした

編集部にその認識がなかったことになります。


完全に橋下市長に屈した形ですね。

それならば、

あんな内容の連載を始めるべきではありませんでした。


出版人としてのモラルと

覚悟の問題です。


週刊朝日はほかにも

背景を取材せずに書く記事があって

愕然としたことがあります。

やはり、

こうしたええ加減な体質と

問題がおこれば逃げる体質が編集部にあるのでしょうか。


気になるのは、作者の佐野眞一さんの動向です。


佐野さんは連載うちきりを納得したのでしょうか。


いや、編集部がどんな説明をしても、

あの内容でゴーサインをだしておきながら

打ち切りの判断をしたことは納得できないでしょう。


こんなことが前例になると、

僕らみたいなフリーランスの仕事は

ほんま厳しくなります。


どこか媒体を変えて発表する予定があるのでしょうか、

それとも…。


いずれにしても、

やはり橋下市長の圧勝ですね。


メッキがはがれかけた維新の会も、

少し息を吹き返してくるかもしれません。