自分で所有している独自ドメインのサーバーを、常時SSL化するためにレンタルサーバーのプラン契約を切り替えしたので自分用の記録に残します。
常時SSL化のためにGMOクラウド G120(iC)→レギュラーへ契約変更をして、移行作業と常時SSL化に伴うコンテンツの修正をしました。
経緯です。私の利用しているGMOレンタルサーバー iCLUSTA+ プラン G120(iC) では、サーバー証明書の「アルファSSL」が無償利用の対象外だったことから対応可能な有償のサーバー証明書を別途購入しなければなりませんでした。そして手続きも大変そうだったので放置していました。元々は、KDDIホスティングサービス G120を契約していたものが2016年に提供終了になって、GMOのサービスに移行したものでした。
KDDI ホスティングサービス G120、KDDI ホスティングサービス G200の提供終了について
https://news.kddi.com/kddi/business-topic/2016/03/1653.html
そのままG120(iC) のプランで、アルファSSLを利用する前例を見つけることはできなかったのでGMO Cloudのサポートに相談して、アルファSSLを利用できるプランを契約して、サーバーは iCLUSTA+ レギュラー へ移行し、ドメイン移管の手続きをしました。
iCLUSTA+(アイクラスタプラス) シリーズ
旧プラン : iCLUSTA+ プラン G120(iC)
新プラン : iCLUSTA+ レギュラー
GMOクラウドのレンタルサーバーiCLUSTA+ の機能
https://shared.gmocloud.com/iclusta/function/
手続き
・GMOクラウド ドメイン契約移管申請
GMOアカウントマネージャーを使用して契約手続きをしました。
・移管のための準備 管理代行手続き
・移管先のアカウントで新サービス (iCLUSTA+ レギュラー) を契約
・ドメイン契約移管
・新サービスへ接続先変更
メモ: 手続きのリードタイムは、手続きの種類、申請したタイミングが平日か休日かや営業時間内かどうかやシステムメンテナンス時間帯かどうかによって変わる様でした。サービス料金の振込後の確認のように窓口側も有人での作業がある模様です。総じてGMO Cloudのサポート窓口のレスポンスはよかったです。新旧サーバーの運用を平行しておくこと、旧サーバーの解約期限(契約更新タイミング等)がある場合には、余裕を持ったスケジュールを汲んでおくほうが良いと感じました。
[GMOクラウド] アカウントマネージャー 利用ガイド
https://helpcenter.gmocloud.com/common/s/article/ch-2437
準備作業
元の契約も新契約もiCLUSTA+シリーズなので、サーバーのメール・Webの設定や確認はどちらもiCLUSTA+ PlanManagerを使用しました。
それぞれPlanManagerの新旧のアカウントで作業するので取り違えないように作業画面・ブラウザを分離しました。
・iCLUSTA+ PlanManager[古いアカウント]で「ユーザー情報バックアップ」からCSVダウンロード
・念のためのバックアップとして、古いサーバーへFTP接続して全てのコンテンツをダウンロード
・念のためのバックアップとして、データベースをphpMyAdminのエクスポートを使ってデータを取得
[iCLUSTA+ byGMO] PlanManagerマニュアル
https://helpcenter.gmocloud.com/iclusta/s/article/ch-2711
構築作業
・iCLUSTA+ PlanManager[新しいアカウント]で、ユーザーの新規追加
準備作業でダウンロードしたCSVファイルを参照しながら、同じユーザー名、パスワードでアカウントを作成しました。こうすることでユーザーは今までと同じ資格情報でメールとFTPを利用できます。
移行作業
・独自ドメインのWebサーバー、WordPressブログ、データベース、CGI
旧サーバーにアップロードしてあったコンテンツはiCLUSTA+のWeb データ移行ツールで移行しました。WordPressは今回バージョンアップ仕様と考えていたためデータ移行はせずに新規構築しました。データベースもWordPressで使っていたものなのでこれも新規構築しました。CGIに関しては設定パラメーターを画面のスクリーンショットで保存、念のためテキストもコピペで手元にテキストデータとして保存しました。
FTP接続は新FTPサーバーへ接続することで、新サーバーへコンテンツをアップロードすることができます。
ドメイン接続先変更手続き完了の連絡を受信(DNS登録変更完了)後にnslookupコマンドで新サーバーのIPアドレスへ変更ことを確認、新サーバーのアクセスを確認しました。
・独自ドメインのメール
IMAPで利用していたため、新サーバーに切り替えると過去のメールデータも参照できなくなるのでMozilla Thunderbirdメーラーのローカルフォルダーにコピー、念のためにメールデータのファイルをZIP圧縮して別のストレージにバックアップ保存しました。過去のメールデータについては新サーバーにはアップロードせずに利用していきます。
DNS登録変更完了後に新サーバーのメールボックスへの到達性を確認するために、別のサービス(Gmail)からメール送信したメールを受信できることを確認しました。
移行後作業
・Webコンテンツのリンクの文字列を http → httpsに書き換え、アップロード後にブラウザでアクセスを確認してリンク切れをチェックしました。
favicon.icoに関しては 「 link rel="icon" href="/favicon.ico" 」とhrefにhttpもhttpsも付け無いように修正しました。一括処理でhttpsにしてしまっては、古いリンクでhttpしたときにhttp/https混在のコンテンツになってしまいますし、httpsだとブラウザによってはファビコンが取得できないことがありました。
他のWebサイト、ブログからのリンクの修正
・各サービスのリンク(ブックマーク)機能については、管理画面でhttp → httpsに変更して、それぞれブラウザでアクセスして リンクの変更を確認しました。
・他のWebサイトのコンテンツの内リンクに関して自分で更新できるものに関しては一括修正しました。
・アメーバブログ他のブログ記事内のリンクについては修正対象の記事を洗い出して、順次修正をしていきます。
アクセスログの確認
新旧サーバーのアクセスログを参照して、旧サーバへのアクセス状況を確認します。
ドメイン、ホスト名の新しいIPアドレスへの変更はDNS登録情報としてDNSサーバーから他のDNSサーバーへ伝搬されます。伝搬にかかる期間(プロパゲーションという)は様々なのである程度の日数を見込みます。古いIPアドレスでアクセスが来ていれば旧サーバのアクセスログに記録があるので、アクセスが多いうちは旧サーバの解約の手続きをせずに待ちます。
旧サービス契約の解約
・移行作業が完了したら、新旧サービスのiCLUSTA+ PlanManagerを比較して差異のある部分に支障がないかを確認することで作業漏れを確認します。
・旧サーバーのアクセスログ、メール受信状況を確認します。
・旧サーバー対象の古いサービス契約について解約手続きをします。
GMOクラウドの契約は月単位ですが、重複分の1か月はレンタルサーバー代が多くかかりますが途切れさせないための必要経費だと思います。
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