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涼しくなってきて夏の疲れがどっと出てきそうです。季節の変わり目は体調が悪くなりやすいので疲れすぎはよくないです。通勤・通学時間が1時間を超えると健康を害しやすいということがさまざまな調査で判明しています。私の実感としてもそう思います。健康診断の数値が悪くなって改善、対策したほうがよいと指導が入ってもその原因が移動時間によるストレス、睡眠不足と運動不足なのでどうしようもなかったです。

 

絞りのポーチュラカ

 

在宅勤務で良くなったので移動のストレスと移動時間がとられることによる睡眠不足が原因だったと思っています。ITエンジニアの世界では本来は業績を成果物と利益貢献で判断すべきですが未だに人物評価がまかり通っています。上司が人情評価をするので仲良くしておけばよいのです。その証拠に出社必須化が進んでいます。AIだ、DXだといっているIT業界で出来ないとなると他業種では難しいでしょうね。

 

技術力は無いよりはあったほうがよいですが人当たりの良さやアピール力で何とかなるので、今後流行っていくような対外的に成果が認められやすいプロジェクトに参画して、もしも不仲になったり、要求される水準を満たしていないといったぼろが出たりする前に転職を繰り返していくのがよいのでしょう。インフラとパッケージを買ってきて組み合わせる傾向が顕著になってからはクラウドサービスの概要が分かればよい感じです。組織の方も人を育てるよりもできそうな人を買ってきて使い捨てる傾向が強くなっています。ずっと居ると思われると給与(報酬単金)が上がりませんね。70歳まで雇用義務化とかがマイナスに作用しそうです。

 

客先常駐や出向先のITエンジニアになってしまった場合には組織間の契約単金がついて回ります。自社内で待遇が良くなる可能性はないので早めに脱出することを考えたほうがよいです。しかもジョブ型や専門職(技術職)として契約して働いているはずが、管理や営業的なことを求められるようになります。

 

オープンアドレス制のところは自分の席もなく、自社の帰属意識も段々と無くなります。モバイルPC 1台で出社も在宅勤務も賄おうとしているのでPC環境がよくないです。人生の貴重な時間が性能の悪い機材のために取られてしまいます。眼精疲労、肩こりや腰痛なども起きやすいです。ちなみに人手不足のところは採用数も多いですが退職者も多いので察するに悪い職場だと思います。

 

ところでかつてのトレンディードラマのような生活に憧れて、ガンガン稼いでのし上がっていこうという傾向が各国の労働層で減っています。今増加しているのは、経済的物質主義よりも心の健康を優先させることに主眼を置いたライフプランです。中国では「寝そべり族」と呼ばれています。寝たきりになってしまった老人のことではなく若者が自主的に行っている行動様式です。

 

日本では技術の進化による過剰な効率化や情報化、消費社会への疑問からスローライフに着目する人が増えつつあります。慌しい暮らしや働き方を見直し、人生をゆったりと楽しみ、生活の質を高めようという動きです。地方創生と組み合わせて古民家をDIYで改修して民宿にしたり、飲食店を始めるような事例が紹介されています。

 

スローライフの進化版になるのでしょうか? みずほリサーチ&テクノロジーズの8月29日発表のみずほインサイト「単身世帯化の日本経済への影響」というレポートが注目されています。FIREで人手不足が深刻化する懸念を問題として提起しています。

 

一人で行動するとカッコつける必要が無いので服や時計・アクセサリーにお金を使わずに、高級車も乗らない、パーティを開けるような大きな家も不要なので昭和中期の経済成長期に目指していたライフスタイルとは正反対のようになります。2020年を境に大勢での会食・飲酒も回避されるようになったので人付き合いの形も急速に変わっていくでしょう。今や大勢の仲間とつるんで行動したがる方が少数派です。近年ではひとりで宿泊できる旅館や焼き肉チェーン店が大人気です。

 

個人としていつも元気で健康で好きなことに時間を使っていたいということなのでこれが人生の本質なのかもしれません。他人はコントロールできないので家族が増えると不確実性が掛け算で増加します。恋愛、結婚、出産、子育て、介護と楽しみよりも面倒事になるのが見えてしまっています。

 

 

■言葉

寝そべり族 [ウィキペディア(Wikipedia)]
寝そべり族(ねそべりぞく)、寝そべり主義(ねそべりしゅぎ)、躺平主義(タンピンしゅぎ)とは、中華人民共和国において若者の一部が競争社会を忌避し、住宅購入などの高額消費、結婚・出産を諦めるライフスタイルであり、2021年4月にSNSで発表された「寝そべりは正義だ」という文章が転載されて呼称が広まった。具体的には、"住宅を買わない、車を買わない、恋愛しない、結婚しない、子供を作らない、消費は低水準"(不買房、不買車、不談恋愛、不結婚、不生娃、低水平消費)、「最低限の生活を維持することで、資本家の金儲けマシーンとなって資本家に搾取される奴隷となることを拒否する」といったポリシーである。

 

FIRE ムーブメント [ウィキペディア(Wikipedia)]

経済的自立と早期退職を目標とするライフスタイルまたはそれを啓蒙するムーブメントを指す造語。アメリカから始まって欧州や日本などにも広がった。この生活モデルは、ブログ、ポッドキャスト、およびオンラインフォーラムなどで共有されている情報を通じて、2010年代から大きな注目を集め、特にミレニアル世代などに人気が高まった。

 

■みずほインサイト
単身世帯化の日本経済への影響
FIRE願望と結びつくと人手不足は深刻化 [みずほリサーチ&テクノロジーズ]

○非婚化を背景に単身世帯が増加している。遺産動機や子育て費用のない未婚単身者はそれほど多くのカネを稼ぐ必要がないため、労働市場からの離脱が比較的早い
○単身世帯化がFIRE願望と結びつく場合には、人口減少+高齢化による構造的な人手不足がさらに加速する要因となりうる
○こうした人手不足の加速は日本経済に構造的なインフレ圧力をもたらす可能性がある。単身世帯化(≒非婚化)の原因について、より踏み込んだ分析・議論が必要かもしれない