格安SIMへの第一歩 | 特選街情報 NX-Station Blog

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格安SIMへの第一歩はスマートフォンで使っているApple ID(iCloud/App Store)やGoogleアカウント(アプリストア/Goole Play)を通信キャリアのドメインのe-Mailアドレスにしていたら、変えることを想定して準備することが第一歩になります。電話番号に関しては携帯電話番号ポータビリティ(MNP)制度を利用して同番号を他社回線でも利用できます。通常、電話番号に紐付くショートメールサービス(SMS)も使えますが通信キャリアのドメインのe-Mailアドレスの継続利用「メールアドレス持ち運び」は申し込みが必要な有料サービスです。

 

格安SIM


通信キャリアに依存しないドメインのアドレス、例えばicloud.comやgmail.comしか使っていなければかなり容易に格安SIMへ変えられると思います。

 

 

■通信キャリアのドメインのe-Mailアドレス

携帯通信会社    キャリアメールのドメイン
NTT ドコモ    @docomo.ne.jp
KDDI(au)    @au.com、@ezweb.ne.jp
ソフトバンク    @softbank.ne.jp、@*.vodafone.ne.jpなど

 

 

MNO/MVNOは元々メールサービスが無かったり、使い勝手が良くなかったこともありました。私の経験ではサブ回線で契約していたOCNから付与されたメールアドレスは誰にも伝えず、各サービスのユーザ登録にも使用しなかったので何の問題もなく変更できました。(OCN モバイル ONEからirumoへ乗り換え)

 

通信キャリア各社は、家族ユーザーの取り込みに熱心なので若者向けに安価な料金プランのサービスを提供していますが初めてスマホを持つ人は将来独立したり使いたい回線に簡単に引っ越せるようにicloud.comやgmail.comを使って行った方がいいかもしれません。

 

 

確認するポイント

iPhoneだと、まずiOSのアカウント、続いてAppStoreのアカウント、各アプリに設定しているアカウントのe-Mailアドレスを確認して、その情報をスマホ以外に記録します。つまり、アカウントのメモや台帳を作成するということです。後でどのアプリは変更を完了したのかのチェックリストとしても使えるようにします。

 

アプリに設定しているアカウントのe-Mailアドレスとは、アプリごとにログインしたり、プロフィール登録するときに使っているアドレスです。アプリによってはPCやAndroidとも共用していたりするかもしれません。

 

 

AndroidスマホだとAndroidのアカウント、続いてGoogle PlayのAndroidアプリのアカウント、各アプリに設定しているアカウントのe-Mailアドレスを確認して、その情報をスマホ以外に記録します。アカウントのメモや台帳を作成し、リストアップします。

 

iOS・Android共通

最近利用していないアプリやサービスについては、過去のメールを保存している場合には利用登録時に届くメールアドレスを確認する手法も有効です。

 

アカウントの変更がうまくできないアプリやアプリデータ(設定、履歴などを含む)が引き継がれないアプリが曲者です。そもそもアカウントの変更方法を説明されておらず、分からないこともあります。

 

なお、すでに不正利用が頻発してしまっているサービスでは手続きが厳格化されていて店頭や郵送限定になっている場合もあり、かなりの日数と手間がかかることがあります。

 

 

不用意なキャリアメールの解約によって生じる問題

事実上オンラインサービスではメールアドレスの保有者(受信可能者)がサービス利用やライセンスの保有者としての権利を持つと解釈できます。通信費の削減やお得な期間限定キャンペーンに目がくらんで格安SIMへ携帯電話番号ポータビリティ(MNP)すると、元の通信キャリア回線の変更や解約に伴ってキャリアメールも不用意に解約してしまうことになりかねません。キャリアメールを解約して起きる主な問題について取り上げます。

 

 

経済的な損害を被る可能性のあるサービス、アプリ

・オンラインバンキング、オンライントレード

オンライン金融取引用に登録している場合にはサービスを利用できなくなる恐れがあります。2段階認証の確認コードが受信できなくなる、サービス運営者からのメールが不達になりオンライン口座が凍結されるなど

 

・ペイメントアプリ(~Payアプリ)

チャージしたり、プリペイドした金額、貯めたポイントが使えなくなる恐れがあります。再度利用しようとしたときに登録メールアドレスにワンタイムパスワード(確認コード)が送信されるが受信できないため使えないというケースです。パスワードの再設定なども登録メールアドレスに送信されてしまうので詰んでしまいます。

 

・ポイントアプリ

各社のポイントサービスのアプリも油断できません。貯っているポイントが少ないからとおざなりにすると個人情報の漏洩につながる恐れがあります。この後「後続利用者による侵害」の項に理由を書きます。

 

・サブスクリプション

月額課金の動画や音楽などのサービスを利用できなくなる、あるいは解約できなくなる恐れがあります。サービスにログインできなくなるのはペイメントアプリと同様です。マイページにログインできず解約もできなくなることがあります。有人窓口にサポートの依頼をするとか、クレジットカードの方を止める手続きをしなければならなくなったりととても面倒なことになります。

 

・コンテンツやライセンス

通信キャリアのオプションサービスや特別価格で契約していたものは同じ条件で移行できません。

有料コンテンツやアプリのライセンスの利用(再生)時のユーザー確認、再ダウンロードや再認証ができなくなります。

 

 

後続利用者による侵害

同じメールアドレスを取得した利用者(後続利用者)によって、メールアドレス=アカウントとして再設定されてサービスやアプリが利用されたり、マイページに登録していた個人情報や利用履歴を参照される恐れがあります。利用履歴から同じアカウントで利用したサービスが推測されて次々に侵害される可能性があります。読み方が同じ同姓同名の方が大勢いる場合には偶然あるいはサポートを騙してソーシャルハッキング的な行為によって侵害されるリスクがあります。影響力がある場合や他のセキュリティ事案で情報漏洩している場合にはなりすまし、アカウントの乗っ取りの可能性もあります。

 

つまり、解約後に再取得できてしまう通信キャリアのメールアドレスである場合は、そのメールアドレスで取得した他サービスのアカウントは解約しないほうが安全です。例:Apple ID、Googleアカウント、Microsoftアカウントなど

 

 

 

不用意なキャリアメールの解約によって生じる問題を防ぐ

初めに書いたように格安SIMへの第一歩としてアカウントの登録状況をしっかり確認することが大切です。変更対象をリストアップして、きちんともれなく変更するのです。通信キャリアの回線解約後もメールサービスを利用できる有料サービスがあったらしばらく契約をしておき、確認することで問題を防ぎます。

 

ドコモメール持ち運び

ドコモ回線解約後やahamoへのプラン変更後も、ドコモメールを引き続きご利用になれます。メールアドレス、クラウドに保存されているメールデータも、そのまま残すことができます!

 

auメール持ち運び

auメール持ち運びとは、au解約後もauメールアドレス(@au.com/@ezweb.ne.jp)をスマートフォンなどで継続してご利用いただけるサービスです。「UQ mobile」「povo」またはほかの携帯電話会社へ移行後もメールの送受信、迷惑メールフィルターなどの機能をご利用いただけます。

 

ソフトバンク メールアドレス持ち運び

回線のご解約後、引き続きソフトバンクのメールアドレスをご利用いただけるサービスです。
回線のご解約後、31日以内にMy SoftBankよりお申し込みください。

 

UQモバイル

 

 

 

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