手元に保存していたInternet Explorer(IE)専用ページやイントラネットのWebシステムなど未だに古い情報資産へのアクセスにはIEで開きたいときがあります。
Windows 10などの多くのISでは2022年6月15日(米国時間)のWebブラウザとしてのInternet Explorerサポート終了となり、その後のWindows Updateの適用によってInternet ExplorerのアイコンやIEの実行プログラムファイル「C:\Program Files\Internet Explorer\iexplore.exe」を直接開いてもMicrosoft Edgeが開くようになっています。
昨年2月の記事「Internet Explore(IE)からMicrosoft Edgeへの強制リダイレクト回避」で紹介した回避方法の一つ「 -extoff 」オプションを使う方法 (アドオンなしで Internet Explorer を実行)は無効になってしまいました。
「Internet ExplorerはMicrosoft Edgeに移行しました。」と表示され、「続行」以外の選択肢がない状態になります。
「続行」を押すと、Edgeへの移行処理が行われます。以降は-extoffオプションを付けてもIEを起動するとEdgeが起動してしまうようになりました。
昨年2月の記事でもう一つの方法として紹介しているvbsを使う方法は現時点では使用できていますが、こちらも先行きは不透明です。マイクロソフトは2023年10月にVBScriptをWindowsの非推奨機能「Deprecated features for Windows client」に指定しており、今後VBScriptがOSから削除され、追加機能(feature on demand)として提供する形に切り替えるものと見られています。そうなるとvbsを使う方法もダメになるかもしれません。VBScriptを手動追加して動くならいいのですが気になります。
ちなみにGoogle検索では「internet explorerで開く」を調べている人は関連してEdgeのinternet explorerモードについても興味があるようです。
Edgeで表示崩れが起きる場合にはInternet Explorerモードで開くと対処できることもあります。Edgeの・・・からメニューを開いて「Internet Explorerモードで再読み込みする」をクリックします。
EdgeでIE向けサイトを後日も続けてIEモードで開きたいときには「Internet Explorer モード ページ」に追加しておくとよいです。その手順は、下記のような表示からであればまず「管理」を押します。
その他の状態からでも、Edge ブラウザの設定-既定のブラウザー から Internet Explorerの互換性 のとこで設定できます。
「Edge IEモード VBScript 有効化」をキーワードにして探している方も多いようですが、前述のようにVBScriptは非推奨機能なのでいずれは使わなくても済むように対象のWebシステムを改修しなければならなくなるでしょう。
なお、IEサポート終了の処置が含まれるWindows Updateの適用後は、Internet Explorer 11の実行ファイルなどのバイナリ一式を再インストールしてもWindows OSに手が加えられているのでEdgeが起動します。Windows の再インストールやメーカーPCの場合にはリカバリーディスクの使用をして、一時的に古いInternet ExplorerとWindowsにしてもWindows Updateを適用するとEdgeへの移行を強制されてしまいます。
組織のドメインに参加しているPCではシステム管理者によってグループポリシーを使って既に設定が行われていることや設定変更が禁止されていることもあります。
■参考リンク
・Microsoft Edge の Internet Explorer モード [Microsoftサポート]
・IE専用ページを緊急避難的にEdgeの「IEモード」で開く【Edgeトラブル対策】 [ITmedia @IT Tech TIPS]