5月2日からSynology DSM 6.2.4-25556 Update 7の配布が開始されました。私はDS216jを使っているのですが2016年3月の発売から7年が経過してもアップデートがリリースされることに感謝しています。
今回は問題の修正など前回(昨年5月)よりも多くの変更が含まれています。私はリリースノートなどを参照して適用の判断しました。なお、現在利用上の不具合がなければアップデートしなくても使用を続けることができます。
DS216jのリリースノート
https://www.synology.com/ja-jp/releaseNote/DSM?model=DS216j
→DSM 6.2シリーズ
バージョン: 6.2.4-25556 アップデート 7
(2023-05-02)
重要な注意事項
1.以下の理由により、Synology NAS はこの DSM アップデートを通知しない可能性があります。DSM をこのバージョンに今すぐ更新したい場合は、ここをクリックして手動で更新してください。
・DSM は更新しなくても正常に動作します。システムはサービスのステータスとシステム設定を評価して、このバージョンに更新する必要があるかどうかを判断します。
2.Synology NAS モデルによっては、このアップデートによりデバイスが再起動されます。
3.AAC でエンコードされたコンテンツは、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、スマート TV などのほとんどのエンドデバイスでデコードしてネイティブに再生できます。AAC でエンコードされたコンテンツのサーバー側のトランスコーディングは、冗長でリソースを消費するプロセスでしたが、このバージョン以降の DSM 6 では削除されました。
4.この更新と互換性を持たせるには、Advanced Media Extensions をバージョン 1.0.2-0039 に更新する必要があります。
5.このアップデートと互換性を持たせるには、Video Station をバージョン 2.5.1-1668 にアップデートする必要があります。
6.このアップデートと互換性を持たせるには、Audio Station をバージョン 6.5.7-3383 にアップデートする必要があります。
7.このアップデートと互換性を持たせるには、メディア サーバーをバージョン 1.8.5-2902 にアップデートする必要があります。
互換性とインストール
1.次のドライブは、修復またはその他の読み取り/書き込み操作中に発生する可能性のある予期しない問題を修正するために、最新のファームウェア バージョンに自動的に更新されます: HAT5300-4T (ファームウェア バージョン 1401 および 1402)、HAT5300-16T (ファームウェア バージョン 1401)、HAT5310 -8T (ファームウェア バージョン 1401)、および HAS5300-16T (ファームウェア バージョン 1401)。
新着情報
1.ユーザーがシステム通知サービス プロバイダーとして Outlook を選択する場合、より安全な認証方法である OAuth 2.0 を使用してサインインする必要があります。以前に構成された Outlook アカウントは「カスタム SMTP サーバー」に移行されます。Outlook アカウントのセキュリティを確保するために、認証の設定を再構成することを強くお勧めします。
解決された問題
1.SMB 経由で共有されたファイルが macOS Ventura の Spotlight 検索では検出できない場合がある問題を修正しました。
2.AFP 経由で共有されたファイルが macOS Ventura の Spotlight 検索では検出できない場合がある問題を修正しました。
3.DSM 6.2.4 を実行しているドメイン コントローラーからデータを同期した後、DSM 7.2 を実行している Synology NAS がドメイン データベースを更新できない場合がある問題を修正しました。
4.セキュリティの脆弱性を修正しました ( Synology-SA-22:23 )。
Synology DSM 6.2.4-25556 Update 7のアップデート適用メモ
1.アップデートをダウンロード後、「今すぐアップデートする」を押したところ再起動が必要になるとの表示が出ました。リリースノートの重要事項2に書かれていたので了解済みです。「はい」を押して続けました。
2.アップデート処理は自動で進んでいきDSMが再起動すると10分のカウントダウン表示が出るので待ちます。
3.再起動後、Synology DS216jにログインして確認すると「DSM 6.2.4-25556 Update 7」になっていました。
4.正常に動作しているか一通りチェックしていたところ、通知に
「Advanced Media Extensions が起動できませんでした。次の単独パッケージが停止します：Video Station, Media Server, Photo Station」と表示されているのを発見しました。
パッケージセンターにもこの4つは「停止しました」の表示になっていました。これがリリースノートの重要事項4～7に書かれていたことのようです。
5.どうするか調べても情報がなかったのでしばらく様子を見ることにしていたところ、ほどなくしてパッケージセンターに「すべて修復」、それぞれのパッケージに「修復」というボタンが表示されました。
6.「すべて修復」を押して処理が終わるのを待ち、再び確認するとインストール済になりました。
他の製品にあるようなパッケージのアンインストール/インストールをしないといけないのかと思ったら、修復で治りました。Synology DSMは違っていたのでした。
Synology NASを選んで正解だったと思います。システムアップデートの長年の提供だけでなく、後継製品の提供も続いています。Synology DS200シリーズの最新機種はDS220jです。ビジネス向けとしてDS220+もラインナップされています。