パソコンのサポート期間と使用可能期間を考える | 特選街情報 NX-Station Blog

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マイクロソフトのWindows 8.1の延長サポート期間が2023年1月10日に終了、テクニカル アシスタンスとソフトウェア更新プログラムは提供されなくなります。

 

マイクロソフトのサポート終了になったからといってPCを直ちに使えなくなるわけでもなく、セキュリティリスクも急激に増えるわけではありませんが、ソフトウェア各社やインターネットサービス提供事業者がサポート対象外にすることから使いにくい状態になります。Windows 8.1からWindows 10へのOSバージョンアップは動作要件なども緩く比較的行いやすかったのでOSシェア8割はWindows 10になっており、Windows 8.1はわずか数%です。

 

現在Windows 8.1を使用している方の多くはシステムや周辺機器の対応などの制約でOSアップデートを行えないか、事情があって指定のOSバージョンを使わなければならなかった環境での使用とみられます。そのため、OSバージョンアップを避けてPCを買い替えるようなPC特需は起きそうにありません。

 

パソコンはどれくらいの期間使用することができるのでしょうか?

 

 

パソコンのハードウェアに関しては大手メーカーでは補修用性能部品の保有期間は約7年、大体どの会社も5~7年程度の期間修理対応が可能です。ソフトウェアに関してはMicrosoftは製品発売後、最低5年間のメインストリームサポートに加えて、最低5年間の延長サポートを提供してきました。ほかのアプリについては各社のサポートポリシーで提供されています。

 

メーカーの修理受付は補修用性能部品の保有期間が終わると打ち切られてしまいますが、修理業者による修理サービスはかなり長期間対応しているところがあります。対応可能なメーカー、機種は業者によって異なり、技術力に優れるところに依頼すればかなり古い製品でも直せます。新品のPCと比較して修理料金はかなりかかりますが、同等のシステムを再開発するよりも安く済ませられるため根強い需要があります。同じ業務用に数十年にわたって安定的に使い続ける場合にはインターネットから隔離し、外部媒体などの入出力を廃止してOSのサポート期限後にも問題なく使えるように構築するとよさそうです。

 

なお、古いPCをインターネットに接続する用途でサポートが切れたOSを使用することは高セキュリティリスクです。Windows 8.1では、OSと同じく2023年1月10日にInternet Explorer 11のサポート期限になります。Windows 7は、OS、Internet Explorer、Microsoft Edgeのすべてがサポート終了です。Chrome、FirefoxもOSサポートが切れた環境のPCではサポート終了となっています。

 

ちなみに発売から30年以上経過したPC-9801シリーズも自己修理を施して稼働させることはできます。PC-98用のN-88 BASIC、MS-DOS、Windowsのサポートは当の昔に終了しています。メーカー補修用部品の供給は終了しており、交換用に別の中古品を買っても多くの場合でコンデンサ等が化学的に劣化していて該当部品の交換が必要な状態です。

 

一部では昭和のPCゲームをプレイしたりとレトロPCブームで中古品の価格が上昇しています。レアなアイテムとして扱われて価値が認められればられるほど多くの人が大切に扱うようになり、廃棄されて世から消えることが減って中古品として再流通するようになります。そうなれば修理可能になり、40年、50年と使用可能期間はさらに伸びそうです。

 

 

■リンク

NECパソコンの修理対応期間について

現行機種はもちろんのことPC-98NX、PC-9800シリーズなど保有期限情報がリストアップされています。

 

 

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