仕事術 インターネットの登場とコミュニケーションの変化 | 特選街情報 NX-Station Blog

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本日の仕事術は インターネットの登場とコミュニケーションの変化 についてお届けします。

 

パソコン通信の時代はマニア、オタクと呼ばれる高度な専門性を持った限られた人が利用していた通信によるコミュニケーションが、情報通信機器の過程への浸透に伴って一般化しました。インターネットとのPCの接続がダイヤルアップ、ISDN、常時接続ADSL、CableTV、光回線と発展、携帯電話・スマートフォンの利用拡大で非同期型から同期型へ、いつでもどこでも繋がる形へコミュニケーションの形態が変わってきました。

 

約10年周期で転換期が訪れており、スマートフォンの次、あるいはWeb3.0と目される新規格が主流になるときに新しいサービスが主導権を握るようになると予想されています。

 

現在、Youtube、TwitterやInstagramなどのライブ配信では数十万人へ同時配信をするクリエイターが多数登場しており、地方テレビ局やラジオ放送局を超える視聴数を獲得する状況です。リアルタイムのライブを視聴できなくても後日アーカイブ再生で視聴することが可能です。一昔前のDVD・ブルーレイを発売するような再販を待つことなく、いつでも観返すことが可能で、視聴人数・視聴回数を増加させています。

 

ライブ配信系は長時間の時間的占有を強いるメディアが多くなっているため、複数の同時視聴あるいは、ながら視聴(日常の作業やゲームなどをしながら)見聞きするようになっています。こうしたメディアの接触に慣れると、リアルの場でのコミュニケーションや、オンライン会議やオンライン授業・研修・セミナーのような時間拘束を強制する形態に嫌悪感を持つようになります。テンポの悪い講師の発言を飛ばしたり倍速にできない苦痛は今までにはなかったものです。

 

オンラインのコミュニケーション進歩はさらに進んで動画の内容、発言の要約、盛り上がっている部分をヒートマップで提示するような機能が好まれるようになるでしょう。一定期間で議論をまとめる形のサービスを活用すると非同期でグローバルで双方コミュニケーションが可能です。一方で同期コミュニケーションのために一堂に会するような対面の会議や研修をありがたがるノスタルジィ志向は嫌われていくと思います。リアルのメリットがない形では無駄な時間を過ごしたと思う人が増えるでしょう。熱意や雰囲気を感じて一体感が醸成されるのなら価値があります。しかし、淡々と従来のような対面で紙にメモを取り議事録にまとめるやり方では時間が掛かりすぎて遅れていく一方です。

 

コミュニケーションについてはまずは、きちんと記録を取ることです。資料を保全し、コミュニケーションを全録することから始めれば、休暇や時短勤務の人も視聴できます。参加していると実感するためにも、参加の足跡が残ることが大切です。そしてビデオ録画のデータがあれば後日素晴らしい要約サービスや議事録作成サービスを利用することもできます。議論の内容について意味を分析するシステムと情勢分析するシステムを連携すれば、再度議論をすべきかどうか、状況の変化を逃さず対処できるようになります。

 

今は次の周期の過渡期にあたると思われる時期なので、古い形のコミュニケーションの方式に固執することなく、新しい方式を試して、取り入れていくべき時です。

 

 

参考資料

総務省 情報通信白書 
第1部 特集 進化するデジタル経済とその先にあるSociety 5.0
第1節 デジタル経済史としての平成時代を振り返る
(2)インターネットの登場・普及とコミュニケーションの変化
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd111120.html
より引用

インターネットの普及の推移と主要なコミュニケーションサービスの開始時期

(ア)インターネット黎明期~パソコン通信からインターネットへ~
まず、インターネット黎明期として、1985年頃から1994年頃までの動向を概観する。

パソコン通信の時代

 インターネットの登場前に、通信を利用してデータのやり取りを行う形でのコミュニケーションを可能とするものとして、「パソコン通信」があり、日本国内では1980年代半ばから一部のパソコンマニアを中心に利用されていた。パソコン通信では、電話回線やISDN経由で通信事業者のコンピューター(これを「ホストコンピューター」という。)に接続することで、メールや掲示板、チャットなどのコミュニケーションを行うことが出来た。加えて、ニュースやデータベース検索などの情報提供サービスといったサービスメニューを利用することも可能であった。このように、インターネットと同様のサービスが提供されていたが、インターネットとは異なり、ホストコンピューターに複数のユーザーがパソコンを接続し、その中に閉じた形で情報の送信・受信を行う接続方式であった。すなわち、同じ通信事業者のホストコンピューターに接続しているユーザー間でのみコミュニケーションが可能であり、他のホストコンピューター接続ユーザーとのコミュニケーションは行えなかった。
代表的なパソコン通信サービスには、NIFTY-ServeやPC-VAN、アスキーネット等がある。1987年に提供が開始されたNIFTY-Serveでは「フォーラム(電子会議室)」というサービスを提供していた。フォーラムでは特定分野のテーマに沿ったコミュニティが用意されており活発な議論が交わされていた。

 我が国におけるパソコン通信の利用者数は1996年には573万人にまで増加したが、1990年代後半よりインターネットが普及したことから利用者が減少し、NIFTY-Serve は2006年にサービスを終了した。

(イ)インターネットの普及開始
 次に、インターネットが普及し始めた1995年から2000年頃について概観する。

様々な制約があった普及開始当初のインターネット

 1995年にMicrosoftが発売したWindows95は、インターネットが一般に普及する大きな契機となったといわれている。Windows95は初期状態でTCP/IPプロトコルを搭載しており、プリインストールしたパソコンであれば、ダイヤルアップ接続機能やWebブラウザも付属していた。インターネットが体験できる機能は当時まだ珍しく、多くのユーザーを獲得した。

 1990年代後半におけるインターネット上での交流は、主に個人等が作成する「ホームページ」や「BBS(掲示板)」上で行われており、数多くのサイトが開設された。例えば1997年には無料レンタル掲示板「ティーカップ」が、1999年には匿名掲示板「2ちゃんねる」が開設されている。特に「2ちゃんねる」は、掲示板上で起こった様々な出来事が他のメディアで取り上げられたことで広く知られるようになり、利用者が増加したとされる。

 当時、通信環境は電話回線によるダイヤルアップ接続が主流であり、通信速度が十分でないこと、また、従量課金型であったことから、画像等のデータ容量の大きなコンテンツを扱うことは敬遠され、文字情報でのやりとりが一般的であった。1995年にNTT東日本・西日本(以下「NTT東西」という。)が深夜時間帯(23時~翌日8時)に限り、指定した電話番号に対して定額料金を適用する「テレホーダイ」サービスを開始した。当時まだ隆盛であったパソコン通信や普及の始まったインターネットにおいて、通信料を気にせず利用できることから利用者が殺到し、この時間帯はインターネットに繋がりにくい状況となるという社会現象も生まれた。

 ダイヤルアップ接続では電話回線の中で、通話で使用するものと同じ帯域を使用するためにインターネット接続中の通話は行えず、また通話中のインターネット接続も行えなかった。一方で1999年より商用での提供が開始されたADSLは、同じ電話回線の中でも通話とは別の帯域をデータ通信用に使用するため、通話とインターネット接続を同時に行うことが可能となり、定額料金・常時接続という形で提供されたため、ユーザーの利便性は向上し、インターネットの普及につながった。
 

 

 

仕事術 インターネットの登場とコミュニケーションの変化でした。