ニシンを三(塩)五(麹)八(米)の割合で配合した漬床につけて作られた鰊三五八漬けを焼いて食べました。生のニシンにはない甘味と熟成の過程で凝縮されたうま味があります。焼く際にはもったいない感じがしますが焦げてしまうので麹米を取り除きます。
ちなみに三五八漬けは野菜やお肉を漬ける際にも使われている東北の郷土料理です。地域やご家庭で配合割合や蒸したお米を使うかどうかなど違いがあります。現代では漬物材料として販売されているので手軽に自家製を作ることも可能です。
三五八漬けは平成に入ってブームを起こした塩麹の起源とされていますが、料理に使われるようになった塩麹と比べてまだまだマイナーな存在です。