本日の仕事術は 0→1、1→10、10→100、スケールさせる仕事をお届けします。
0→1、無から有を生み出す、創業、新規事業、新分野の製品開発、サービス開発
1→10、コアからの事業拡大
10→100、規模をけた違いに大きくする、定型からの事業拡大
といった感じでイメージしてお読みください。
自分のミッションはどれに当てはまるのか、どのミッションの責任者なのかメンバーなのかを意識して、事業拡大の目標に対して成果を出すための方法を考えていきます。
それぞれで違ったスキルが要求されるため、一人で創業して100までスケールさせることはとても難しいです。マルチスキルで状況に応じて対応できる人は稀ですのでチームが必要になります。チームを作るとなると当然のこととして採用と人の管理が発生するので人が増えた分がすべて事業を進めるために使えるわけではありません。
単なる作業要員としてのメンバを増やしてしまうと、1→2が精一杯です。1人分の成果を2人で行えば2人分にできるという感じです。この作業要員部分はITやロボットによる自動化で効率化すれば1→10どころか1→10→100にできる可能性があります。
一つの事業をスケールさせているうちは、うまくいった方法をマニュアル化して、それを複製して同じようにやっていけます。チェーン展開をするようなやり方です。属人的な部分をなくして、経験が少なくても一人前にできるように教授するのがポイントです。職人技が必要とする部分を一般化して、自動化すると良いわけです。
例を一つ上げるとコーヒーチェーンのマシンです。専用の機械を使うことで短期間に高スキルのバリスタの水準に高められています。これは1→10くらいの進め方です。急には規模を拡大しにくいです。
競合のビジネスモデルとしては、さらに省人化を取り入れたコンビニのコーヒーマシンです。バリスタが淹れたおいしいコーヒー → 客自身でセルフで安価に淹れたてが飲めます。10→100以上に拡大しやすいやり方です。
提供するサービスのどこに強みがあるのかによって、スケールさせる方法と拡大の速度には適切な速度が存在します。ステーキチェーンのようにいきなり急拡大後、短期で閉店と「いきなり」感だけで勝負して負けることになりかねません。共通の設備とマニュアルで展開すると、一定水準での規模拡大はできるものの、人の育成が追い付かなくなってしまうために顧客満足が低下することがあります。
ところでアフター・コロナでリアル店舗の回帰があるとするなら、退店で開いているテナントが大量にあるのでチャンスです。現在から準備しておくと一大ブームを起こせるかもしれません。今のうちに 0→1の仕込みをしておいて、一気に1→10、10→100のスケール展開ができるはずです。
仕事術 0→1、1→10、10→100、スケールさせる仕事でした。