仕事術 衰退企業・衰退事業における収穫戦術 | 特選街情報 NX-Station Blog

特選街情報 NX-Station Blog

特選街情報 NX-Station Blogは30年以上の製品選定の経験に基いてパソコン、デジモノ、家電の購入の経験、そのほか日々の記録のブログです。製品についての所感、評価、クーポン&特価情報やスペックの比較をしています。

今日の仕事術は衰退企業・衰退事業における収穫戦術についてをまとめておこうと思います。単一事業を運営するばかりではその事業の成否に社運がすべてかかってしまうため、企業はいくつかの事業に多角化しようと努めています。かつての花形であった事業を売却したり、撤退したりする時期については、様々な研究が行われていますが、競合と事業環境の変化(コスト、代替製品・サービスの登場)によって変化してきます。

落日



多くの場合、需要減退が人口や社会変化によるものの場合には緩やかに衰退し、競合や代替製品の登場による場合には急激な変化が起きます。これらの前者については特定の菓子ブランド、嗜好品などがあります。後者についてはブラウン管テレビ、カメラフィルムが研究テーマになっているのであたってみてください。


基本的な収穫戦術としては、撤収を見据え、新規の投資、人的な戦力投入を控え、キャッシュフローを最大化させます。設備については事業売却まで最小のメンテナンスで稼動年数を伸ばします。人的リソースはできる人を新規事業へ回し、少人数で事業運営するようにします。原材料コストが著しく増加している場合や法務・環境コストが増えている場合には事業売却や事業整理を早急に行い赤字が広がるのを防ぐ必要があります。


以上は一般的な収穫戦術です。特別な事業、つまり祖業、企業アイデンティティを構成するような創立者の思い入れの深い事業や企業イメージになっているような事業に関しては企業のブランドイメージを毀損するため、きちんとゴール設定したうえでの撤収や業務提携や同業他社と同種事業の統合のような形での切り離しが必要になります。高価格帯へのシフトが定石となります。シェア拡大を狙って価格競争を続けると利益が減少し、事業の魅力が薄れてしまい、事業売却もしにくくなります。


人的リソースのシフトや人とセットでの事業売却に失敗するとリストラをすることになります。リストラは事業継続上、経営戦略の誤りを示す事象です。甘すぎる採用計画、過剰な採用、業績の見込み違いなどによって将来の対応が困難になっていることを示します。


人口減少している状況下では需要が減少し、社会全体が衰退するため、右肩上がりの計画をしていた場合には耐えられなくなります。衰退期では総需要が減っている中での新規事業も失敗しやすくなっており、大量採用期に採用された多くの人が、リストラ対象になります。


ここ数年の企業の採用活動をみていると将来見通しがかなり甘くなっているところもあり、近い将来、困ることになるのではないかと思います。


こうした中で、芸は身を助くのことわざにあるように、本業とは異なる一芸を趣味として身につけておくと自らが副業・個人事業として稼ぐのに役に立つでしょう。器用なら手作り品の製作もよいですし、人前に出るのが好きならユーチューバー、演奏や司会などもよいでしょう。楽しめるもの、苦労に感じないものがお薦めです。道具や材料に投資額が少ない趣味であれば習熟度と適性次第ですが稼ぎに結びつけることが可能で、こちらも早くに収穫できるようになると思います。



仕事術 衰退企業・衰退事業における収穫戦術でした。