EUからの英国の離脱の国民投票の結果が決定的になってきました。世界各国へ波及する可能性があります。脱グローバル化、個別主義、孤立主義、ナショナリズムが高まっていくと考えられます。
日本でも製造業では安い賃金で働く海外へ仕事が奪われています。国境がなくなって身近なところに移民があふれている状態とは異なっていますが、じわじわと国際化の名のもとに実行されてきました。過去の日本との比較で給与水準が下がっている主因です。
ところで、将来を決める2つの案(AとB)があったとします。そのうち、A案は現状維持、B案は変革とします。A案を推すには現状に満足していることをアピールしなければならず失点しやすいです。B案については今より良くなることを実現するかは別にしていくつも挙げることができます。そして、この2つを投票で決める場合、現状に不満があるとB案に投票するという行動が合理的です。現状のままでよいと考える人は、A案に投票するはずなのですが投票を億劫がってわざわざ投票しないということが考えられます。
投票という民主的な行為が国民や世界にとってよい決断をするは分かりません。
国民の主権を取り戻すことへの意識が強まったことから、世界に意識が伝染して脱グローバルが進むかもしれません。グローバル化は一握りの資本家が富を独占するのにとても都合がよいということが分かっています。