一昨日、昨日と続いて、バリューコマースEXPO2008 試食会参加レポート・感想などもろもろ No.1 、試食会参加レポート・感想などもろもろ No.2 と写真と記事でレポートしてきました。今日のこの記事を読むと矛盾していると誤解される方がいるかもしれませんので先に書いておきます。私は商品に関するコメントは的確に書くように、商品そのものについての表現、資料からの情報、自分の感想やその場の雰囲気は分けて書くように努めています。
今日の記事は試食会の運営自体に関する感想と要望です。
私は一般より先行して優先で試食会場に入れたので、後の様子は外から見たりと他の人から聞いたり、Blog上の評判を読んだりしたのですが、今日の記事 「試食会参加レポート・感想などもろもろ No.3」ではちょっと辛口トークで、私の分析した結果に基づく試食会への要望を本音で書きます。
それではここからは、担当者さんが読んでくれる事を期待して、バリューコマース(VC)さんとECサイトさんへ私からのメッセージです。
アフィリエイターは、一顧客であること以上に商品やメーカーのファンになってパートナーとして商品を取り上げます。一生懸命に試食会で商品を売り込んでいらっしゃいましたが、それでは試食会に来た方に買ってもらうことにしか営業アクションが広がりません。ECサイトの商品の優れた点、紹介して欲しいアピールポイント、キーワード、そしてECサイトの商品を取り扱うことのメリット、売上の伸び率(成長率)、ネット購入率、リピート注文/新規注文の比率などパートナーとしてもう一歩踏み込んだ情報を提供してくださるようお願いします。
食品のようなカテゴリは、日用品やパソコンと違って個人の主観がかなり入ります。試食会のごちゃごちゃした中で、さまざまなアフィリエイターが来場しています。その場で食べることが目的の方がとても多かったことに驚きました。試食用の商品の補充が十分でなかったため取り合いででも行かないにしろ、慌ててお皿にたっぷりとサンプル盛り付けてきている人が目立ちました。それでは写真がうまく撮れないでしょう。
何も取らないお皿を用意して商品撮影している人も少しはいましたが、そういう人はできるアフィリエイターさんです。アフィリエイトの試食会では食べることよりも商品を伝えることに夢中になっているというのがいいわけです。食べ物なので自分できちんと味見をすることは大切ですが、それは二の次だと思うのです。
VCさんとECサイトの目的はイベントを通じて商品の知名度を広げる広告媒体としての活動なはずです。クチコミで知名度を広げ、それによって売上や手数料から利益を出して、アフィリエイターには報酬が出るという基本が分かっていない方が、ECサイトさんにも参加者にも目立ちました。
私は自己買いを狙うようなECサイト、商品価値の低い商品は取り扱いません。
次回、もし試食会があるとしたら、次のような点を要望します。
要望
・商品構成
お昼の時間帯でしたが、試食の商品でメインをはれるような商品がありませんでした。ダイエット関連品が多く、満足感のある商品が少なかったです。売りたい商品ばかりを持って来すぎでしょう。売れている商品、満足度の高い、メイン商品をきちんとアピールし、新商品の売りたい商品も紹介してもらうといった構えで臨んでいただきたいです。
・撮影専用ブースの用意
商品パッケージと商品の盛り付け例の撮影をするためだけのエリアの設置をしてください。
・試食スタイルの改善
優先招待の方限定でもいいですが、試食会会場で数分の商品PRステージの実施と、PRのタイミングにあわせてアフィリエイターは着席したままの状態で席に試食商品を順番に運んできてもらうような形を希望します。
席数が限られるので一般入場者の方への試食商品の提供はバイキング形式でも仕方がないかもしれません。VCさんは商品のBlog上への取上げなどの露出の約束をECサイトさんへ、確実に写真撮影と試食ができること参加アフィリエイターへ約束してもらえませんか?
・試食商品の準備
試食商品の補充が不十分だったり、出し惜しみと思えるようなことがありました。試食会は、ECサイトさんの商品とアフィリエイターの出会いです。そのときに商品が足りなくなるようではせっかく会場に出展したECサイトにとっても、試してみようと訪れたアフィリエイターの両方に不満が残ります。
登録制なので来場者数の予想はついたはずです。十分な物量を用意するようお願いします。
"チーズとお酒しかなかった"という声を会場でよく聞きました。物がなくなったあたりから、展示内容にも飽きて帰ってしまう方も多かったように感じました。
試食会参加の企業の顔ぶれを見たところ、他の一般向けの商品見本市や物産展の経験が少ないのではないでしょうか? 私の経験上からサンプルを潤沢に配らない企業の商品はダメだと考えています。
(おまけ)
・試食の思い出
私の個人的な"試食"の思い出です。
とあるスーパーマーケットでは商品の試食販売において、1日の販売数量の3倍程度、スーパーの利用者に試食品を提供しました。"今日は買わなくていいから食べてって"、"商品の残りはあと10袋"といいながら、お客さんの警戒心を解きつつ、売り物よりも配ることに力を入れていたイケメンの担当者(男性)がいました。この担当者の成績は、当日だけでなく後日の売上までアップする好成績でした。
一方、悪い試食販売担当者は、"商品のよさ","今日はキャンペーンで安売り","今まとめて買ったほうがいいよ"と威勢よく売りました。このとき試食に提供したのは1日の販売量の半分ほどです。味見をしたら、買わないといけないという威圧感がありました。商品はみるみるうちに棚からなくなって、けっこう売れているように見えました。しかし、売り場の別の棚に、試食商品が無造作に置かれていました。それも幾つも・・・ 買い物されている方は、味見をして買わずにその場を離れるよりも、商品を手にとって見送られたほうが楽なことを知っています。その商品はお買い上げになられなかったわけですが賢い消費者です。お店には、気が弱い方やその日のメニューを決めかねていた方も大勢いらしていますので、そういう方が試食販売当日はお買い上げしてくださいます。でも後日商品の売れ行きが横ばいか微減になってしまったのです。推測ですが、いい雰囲気で商品を売ればおいしく食べていただける。でもその反面、嫌な雰囲気で売れば商品はおいしく食べれないのではないかと思います。
イケメン担当者は、主婦の心をがっちりつかんで試食販売で買ったときのいい気持ちが食卓まで届けられていたのではないかと想像しています。無理に売り付けられたと思ったら、おいしく食べられませんし、二度と買わないでしょう。
当日の採算のことだけ考えたら後者の販売員ですが、試食の目的を見事に達成したのは前者の販売員だということは言うまでもありません。