パソコンから異音 (デスクトップ編) | 聞き分けと修理 | 特選街情報 NX-Station Blog

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聞き分け、物分りがよく指示を的確に聞くといった意味の聞き分けではなくて、パソコンが故障しているかどうかの聞き分けと修理について今日は音に注目してメモにまとめます。パソコンの故障は経験的に、音に出ることが多く、次に画面や動作・処理結果に続くように感じます。

 

■デスクトップ型パソコン

デスクトップパソコンの故障によって異音が発生する主な箇所というと、冷却ファン、電源ユニットファン、CD/DVD/HDD/FDDドライブのモーター、スピーカー、その他の電子部品になります。

 

冷却ファン:水冷式のパソコンを除いて、通常のパソコンではファンの回転によって発生する風(筐体内部の空気の流れ)を利用して、CPU、チップセットや電源ユニットなどの熱源から発生する熱を放熱します。稼働時間が長く、高温の場所で使用するといつもファンは高速回転しているのでファンも故障しやすくなります。冷却ファンが故障したままパソコンの使用を続けると、熱によって電子部品の損傷・劣化が進んでしまいCPU、メモリ、ハードディスクやマザーボードなどにも悪影響を及ぼします。

 

故障の前兆として、通常時とは異なる大きい音「ブーン」、「ブォー」がしたり、何かに接触しながら回転しているような音がします。そして完全に故障すると回転が停止し音がしなくない状態になります。なので、平常時にファンの音はどれくらいなのかを知っておくことがパソコンのファンのヘルスケアには重要です。

修理の際には、正常に動作する同型・同定格のファンに交換するのが原則です。

 

電源ユニットファン:電源ユニットの内部にあるファンです。ホコリなどがたまりやすく、電源ファンは故障しやすい部分のひとつです。故障した場合には、冷却ファンと同様に自己修理可能ですが、安全のためには、同型番もしくは互換の物理的に同サイズ・同規格・同電力量(ワットサイズ)の電源ユニットに交換したほうが良いです。

 

 

CD/DVDドライブのモーター:ドライブが劣化してくると、ディスク媒体を入れても動作しないとか、回転がおかしくて読み取りエラーや音飛びなど、明らかに調子が悪い症状が出ます。類似の不具合の症状には、CD/DVDディスクのドライブのトレイ・スロットへの投入が正しく行われずに、ドライブ内部で他の部品と接触していることが原因のこともあるので注意です。自己修理に臨む前に原因の切り分けのためにディスクの接触音かモーターの以上かは聞き分けられるようにしたいですね。

修理には、同型のドライブもしくは上位互換を持ったドライブに交換します。同型のドライブが生産中止になっているケースが多いので、その場合には接続方式(ATA/SATAなど)とコネクタ類が同じタイプのドライブに交換します。メーカー製のパソコンの場合、異なったCDドライブに交換すると、システムFD起動タイプの再インストール方式のパソコンでは、CDドライバの変更が必要になるのでちょっと面倒です。CD/DVDドライブから起動するタイプの再インストール媒体を使う機種ではあまり心配が要らないと思いますが、WindowsのCD/DVDドライブについてはよく確認する必要があります。

 


HDD ドライブのモーター:ハードディスクドライブ(HDD)は構造上、モーターの軸に磁気ディスクが取り付けられて高速回転するようになっています。そして、そのディスク表面の僅か上に読書き用のヘッドが動いています。そのため、モーターの軸受けやモーター自体の故障・不調によってディスクの回転に狂いが生じると、正常に読み取りできず、ディスク表面とヘッドが接触することによってディスク表面に物理的に傷がついて故障します。こうなってしまうと傷がついた部分のデータは読み取ることができずに不良セクタになります。そのまま使っていると、損傷箇所が増えてディスクが読み取り不能になり、やがて接触量が多くなると負荷によってモーターが停止し、完全に機能を失います。そのため、HDDモーターの回転音、ヘッドやディスクの音については日ごろから注意しておく必要があります。ディスクアクセス時に「ガリガリ」「ガッガッ」と異音を繰り返すようになったら故障していると考えたほうが良いです。(故障していなくても不良セクタの発生が始まりつつある状態です)

 

修理は技術的にもコスト的にも難しいため完全にHDDを新しいものに交換します。メーカー製パソコンの修理の基本は、同規格・物理的に同サイズ・同型・同容量のHDDに交換ですが、同型・同様量が見つからない場合には、同じ規格のHDDに交換します。なぜ同型・同容量のHDDにこだわるかというと、再インストールCDの再インストールプログラムの中には、パソコンの構成をチェックして、他の機種や改造していると判断した場合に処理を中止してしまうものがあるためです。

 


FDDのモーター:フロッピィディスクドライブは、モーターがフロッピィディスクの磁性体が添付されたプラスティックフィルムを回転させて、接触式のヘッドが読み取る構造になっています。その構造によりFDDの故障では不具合が発生すると、FDのディスクとヘッドがこすれる音がしたり、ヘッドの動作音に異常な音が発生するようになります。モーターの回転に異常があると、症状が軽ければ他のパソコンのフロッピィドライブで読み取れない不具合が起きます。同じパソコンのFDドライブでも読み取れない場合は重症です。FDDのドライブは新品でもパソコンパーツショップで安価に販売されているので交換してしまうのが手っ取り早いです。例外は、PC-9801/PC-9821シリーズのような特殊な規格のFDDが使われている場合です。その場合には同型のドライブを探して交換します。一部のFDDには型番が同じで、PC-98NXシリーズ専用タイプ、PC-98NXシリーズと切替え式のドライブがあるのでそのドライブに交換するときはモードを間違えないようにしなければなりません。

 

 

 

スピーカー:パソコンのスピーカー・システムには、異常を電子的なエラー音(BEEP音)で知らせる仕組みがあります。これは、メーカー製のパソコンの場合にはマニュアルのトラブルシューティング(「故障かな・・・」)のページに音の種類とともに記載されていることが多いです。キーボードやマウスが未接続だったり、CPUやメモリ、マザーボードなどに異常があるとき、メーカー保守が必要な異常があるときに出力されます。これらの音はシステム的に出力されているので原因を取り除いてきちんと対処すれば改善されます。

 

 

それ以外には雑音、ノイズや高周波音がするということがあります。これは内部の配線の問題である場合と故障の前兆の場合があります。普段と音が違っていたら、変更点を元に戻して様子を見ると良いです。

 

 

その他電子部品:電子部品から「ジィー」とか「キーン」とした高周波音が聞こえる場合があります。普段でもそういう音がしている製品はそういう音がする部品が使われているかもしれませんが、突然聞こえるようになったら要注意です。部品の劣化の始まりや故障の前兆かも知れません。様子を見てひどいようだったら、その音が出ている部品を突き止めて修理や交換をします。

 

 

 

 

長くなったので、ノートパソコンについては別途まとめます。

 

 

 

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