次男の試練 | ソソノの呟き(natural wing)

ソソノの呟き(natural wing)

自然な風。
自然な私。
中1から2年間不登校だった
長男は21歳。今は自称プロのフリーイラストレーター(?)

期末テストが終わり、中学生はこの時期から夏休みにかけて市内大会から地方大会、県大会全国と、どの部活動も試合スケジュールに入る。

そして、この大会を終えると、3年生は負けた時点で、引退。
中学校生活の部活動が終了し、いよいよ高校受験となる。中学部活動の集大成の結果を出す時。
だから3年生は最後の大会に向けて必死だ。



そして、次男は2年生。
小学校5年生から遊びで始めた卓球。




そして、中学では
彼なりに朝な夕なに
卓球部に情熱を投入して
遂に、昨年の試合シーズンが始まり、
1年生でも2年生に混じって
なんとレギュラー入りした。


うちの中学は3年前までは
県大会に出た選手も出すくらい
強かったらしい。
しかし、熱心だった顧問が代わり、
進路指導の顧問に代わって以来、
市内大会でも初戦敗退。
中学の部活動は小学生から
クラブに入っていない限り、
結構担当する顧問で
勝敗が決まる事が多い。


だから、今の次男の先輩は
熱心だった顧問が居なくなっての学年
だから....
指導してくれる先輩と顧問がいないし、
クラブに入っているメンバーもいないので
なんとなく部活動の時間を過ごし
上手くなるための基礎練習も
わからない中で来てしまった。

先輩も大変だったんだ。
強い他校は
顧問がしっかりしてるし
外部コーチを入れている。

「このままだと俺らの時代もヤバイ。
うちらの中学が団体で勝てん。」

一念発起した次男はそれから
ひとりでクラブチームに通った。ダウンダウン
次男、クラブチームに通い始めた頃の様子



残念なから、同じ中学で
何人かクラブに誘ったが、
通うチームメートはいなかった。
それでも構わずに、
この夏の大会目指して
自分がそれからどこまでいけるか
ひとりで考えて練習していたようだった。



ところが、出場選手を決めていく4月に入って、大きな試練が待ち受けていた。

この春、顧問が代わった。
4月5月と続けて市内大会強化試合と
大きな地方大会が隣りの市と市内体育館で合計3回開催されたのだが、
顧問が代わった事で
その大会の申し込みがされていなかった。

毎月、今月の部活動の予定表が配られるが、そこに書かれる筈なのだが、
いっこうに連絡が無い。
クラブチームの他校のメンバーは皆申し込みをしているし、
次男も情報を2月くらいから聞いていて調整してきた。
この大会で自分がどこまで行けるかで、
夏の大会の目処をつける。

しかし、大会近くまで、新しい顧問は何も言わないので、
「お母さん、今日も試合の話無かった。俺ら出れんかもしれん。」
さすがに泣き顔だった。


たまりかねて、新しい顧問の先生とは面識が無いので、担任の先生に電話して状況を聞いてみた。
後で連絡が来て、
結果はやはり、
顧問が代わり引き継ぎされてなくて、
申し込みをしなかったらしい。



モンスターペアレントと言われるかもしれませんが、
担任の先生に
次男がこの夏の大会に向けて
調整してきたので、
こういうミスで
ヤル気があっても落ち込んでしまう事もある事はなくして欲しいとお願いした。


そうは言っても、
それからは遂に、
次男は爆発してしまった。
「お母さん、自分は勝ちたいのに
遊んでる練習に行って何になる?」
「行って更に自分の集中力が無くなるのに、もう部活に行きたくない。」


メンタルを調整しないといけない時期に
思春期の不安定さと、
今まで目標にして来た試合が吹っ飛んで
我慢が爆発してしまった。


それからしばらく朝練も午後練も休んだ。

そしてしばらくして、ようやく吹っ切れて
部活に出たところ大変な事になっていた。
試合に出るのは毎週土曜日に入替え試合をして全体の順位を出し、上位から出場する。
しかし、部活をサボると1日サボった度に順位が下げられていく。
久しぶりに行ったら完全に出場出来ないランクになり、これからずっと部活に出ても、もう出場できないところまで下げられていた。
帰ってきて、今度は泣き出した。
夏の大会に出られない。



ここまで来ると静かに見守るしかない。
今まで積み重ねてきた努力を思うと
ここまでしなくてもと思うが、
決まりは決まり。
しばらくサボっていた次男も悪いのだ。
ここでどうなるか....


そして、最終的に決まったのは
団体戦出場不可。
個人戦は今まで第1シードを取っていたが、シードは無く18人出る中の、12番手。
今までの試合成績からは思うととても考えられない番手だった。

それでも個人戦に出れることを喜んでいたが、前日にトーナメント表が発表されたのを、友達が前の晩に持ってきてくれた。

3回戦勝てば、地方大会に進める。
シードを持てば3回戦までにシードを持ってる選手と当らないから、普通は地方大会へ進めるのだ。

しかし、今回シードから外れた次男は
なんと2回戦で昨年市内大会、地方大会で優勝した選手と当たる事になってしまった。

その選手は家族全員が卓球選手で姉は世界ランキングにも乗る選手。
弟は全国大会行く選手。
母は卓球コーチ。
その選手は全国レベルの選手。
他の選手にはなんとかチャレンジャーとして食い込んで行ける可能性はあっても、別格なのだ。


トーナメント表見た瞬間、
みるみる青ざめた。
だから....サボるなって
今更言っても、
それはなんの為にもならない。
なんて確率で当たるの?
200人いる選手で3回戦までにその選手と当たるのはほんの10人ほどなのに....
ついてない....



そして....

結果は2回戦3-0のストレート負けで終わった。

8ヶ月この大会を目標に練習してきたシーズンが地方大会に進めず終わった。






呆気ない終わりに
親として切ない思いにもなった。
しかし....
これが新しいステップとなった。

今のクラブチームから
県大会を越えて更に進める監督の下で
もう一度やり直す。

そして、部活動は3年生が引退し
いよいよ自分達の代となる。
これから新しいキャプテンの選出と新しいトレーニング、練習試合も始まる。

今までは3年生に混じっていつでも
必死でチャレンジしてきたが、今度は後輩が出来て、追われる立場となる。



今、夜になるまで
試合用ユニフォームまだ着たままで....
動画を見ながら
調整しているのか....な?
きっと、こういう中学生
他にもいるだろうな。
切ないね、青春は。



今回の次男の試練は
大きかったが、
きっとこれが来年
本当の勝利の喜びを実感するためなんだと
記憶しておこう。



全てのチャレンジャーに
天の祝福があります様に流れ星流れ星

p(*≧ω≦)/ ファイティン♪



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