旦那が念願のコミュニティーガーデンの1区画の使用権を当てて、野菜や果物の自家栽培を始めたのが2022年。今年で5シーズン目を迎えました。おかげさまで、いろいろなことを学び、そして得るものがありました。
2年目、3年目あたりは無難にトマトと豆類ばかりを栽培していたけれど、昨年はやや収穫が落ちました。輪作(ローテーション)してなかったので土の栄養が偏ってしまい、病気や虫の被害など連作障害になってしまったものと思われます。有機肥料なども試しはしましたが、あまり効果はありませんでした。今年は、昨シーズンと同じ種類の野菜を同じ場所に続けて植えないようにしたら、以前同様の豊作になりました。8月に入って収穫のピークを迎えています。
朝靄に包まれたコミュニティーガーデン
今年のきゅうりは豊作です
最近は2〜3日おきに早朝にコミュニティーガーデンに行って野菜を収穫しています。日本の居酒屋メニューのネーミングにありそうな「産地直送・朝採り野菜」ってやつです。自分たちでは食べきれない量なので、形のいいものや、完熟まで数日ありそうなものは、ご近所さんに配っています。週末に友人たちと会う時も、紙袋に詰めて持っていきます。郊外住みの友人には結構大きめの箱に入れて、車で持っていってあげたりします。皆喜んでくれるし、我々も野菜を腐らせなくて済むので一石二鳥です。
去年までは、トマトときゅうりの2大・夏野菜だけでしたが、今年は、苦瓜(ゴーヤ)を栽培してみました。私、ゴーヤチャンプルー大好きで、夏に食べたくなるのですが、アメリカでは食べられるところがなかなかないし、そもそもゴーヤを売っていないので、自分で作っちゃえ、というのがきっかけです。
先週水曜日の収穫。奥のほう、ゴーヤ初収穫
先週金曜日の収穫。きゅうりがあっという間に大きくなった
旦那も私ももともと農業の知識があったわけではないので、ネットの情報や、近隣の区画のガーデン仲間たちから伝授された知識ですが、この5年間で野菜や果物、そして土や天気などに関する知識や興味が湧いてきて、この地球に生きるものとして(大袈裟ですが、笑)大いに得るものがあったと思います。野菜の中でも、トマトに関しては、一度手作りで育てた味に慣れると、スーパーで買う安くて味気ないトマトに戻れなくなります。まさに太陽と大地の恵みという味です。
そして、もう一つ得たものとしては、人間関係。普段から付き合いのあるご近所4〜5軒には定期的に配っていますが、そのうちの1軒、大きい家に1人で暮らしている90歳のデボラさん(仮名)は、野菜を届けると、翌朝には差し上げた野菜を水彩画に描いてお礼のカードをポストに届けてくれます。その心意気が嬉しくて、食べきれないくらいの野菜を届けているのですが、先週はマンハッタンに住むデボラさんの娘さんがうちのインタフォンを鳴らしました。娘さんとは言っても、私とDよりも年上です。デボラさんからは娘さんのことを話には聞いていたけれど、実際に会ったことはないのでやや緊張しました。もしかしたら、もう野菜は持ってこないで、と言われるのかもなんて思ったりもしました。
デボラさんが描いてくれた水彩画
めくるとお礼状になっていました
しかし、それは全くの杞憂で、娘さんは、菓子折りを持ってお礼に来てくれたのでした。デボラさんが食べきれない野菜を、娘さんが持って帰っているそうです。娘さん本人もマンハッタンのアパートのベランダでミニトマトを栽培してるとかで、ひとしきり野菜ネタで盛り上がったあと、何より感謝しているのは、私たちが野菜を届けて、そのお返しにデボラさんが絵を描いてお礼をしてくれるという一連のルーティンが、高齢のデボラさんにとってちょっとした楽しみになっていて、また離れて住む娘さんにとってはとても安心に感じているということ。私とDは特に意識せずにご近所の1人暮らしの高齢者の方が何事もなく過ごしているかをチェックする役割を話していたのです。私は日米、いろいろなところに住みましたが、こんな暖かいご近所付き合いができているのは嬉しい限りです。







