秋深まるバルカン半島、クロアチアとスロベニアの旅。現地レポート第2弾です。
3日間過ごしたクロアチアの首都ザグレブを離れ、スロベニアの首都リュブリャナにやってきました。今日はその最終日。リュブリャナ滞在中の様子を紹介します。リュブリャナはザグレブから車で2時間ほどの距離にあります。移動日、国境付近では大渋滞になっていてやや緊張。スロベニアもクロアチアもEUに加盟しているのでパスポートチェックはないはずでしたがこの日は検問がありました。私はパスポートを探すのにあたふたしていましたが、スロベニアの国境警備隊が私をみて「Japanese?」と一言言って終わり。ほっとしました。
クロアチア・スロベニア国境での検問
車窓は見渡す限りの大草原
上の写真、クロアチアからスロベニアに向かう車窓です。この辺り気候も良さそうだし人口が密集しているのかなと想像していましたが、集落もまばらで平和な大草原が果てしなく広がっていました。そんなのどかな風景からだんだんと人が住んでいる気配のする風景になり、いつの間にかリュブリャナに到着しました。
リュブリャナのことをChat GPTに聞いたら、「美しい建築と豊かな歴史が調和した魅力的な都市です。市内には中世の風情が漂う旧市街が広がり、石畳の道や歴史的な建物が並んでいます。リュブリャナ城からは街全体を一望でき、その壮大な景色は一見の価値があります。また、プレシェーレン広場やドラゴン橋など観光スポットも多く、散策するだけで楽しめる場所がたくさんあります。」という回答。着いた初日は、早速リュブリャナ城へ登り、市内の展望を楽しみました。歩いても登頂できますが、ケーブルカーでお城の入り口までアクセスできます。英語ガイドさんの説明が入ってこないくらい景色が素晴らしく、何時間でもいたい気分でした。
こじんまりとして箱庭のような街並み。上に古城。
リュブリャニツァ川。リバークルーズもある
お城の展望台から見る市内
リュブリャナは文化や芸術も盛んな都市だそうです。確かに、都市の規模の割には市内には多くの美術館やギャラリーがあり、地元のアーティストの作品に触れることができるようになっています。映画好きの私の目に留まったのは映画館の充実度。隣国クロアチアのザグレブ映画祭のレセプションでスロベニアでも映画制作が盛んになっていると聞いていたので、楽しみにしていました。個人旅行だったら丸一日映画館に入り浸って現地の映画観たい気分ですが、それでも映画館に行ってチラシやパンフレット貰ってきました。当然スロベニア語で書いてあるので、詳しい内容はわからないけれど、写真を見るに地元で撮影された情緒的な作品が多いんだろうなと勝手な推察しています。スロベニアは美男美女の産地だという説があります。何せ、元スーパーモデルで今はトランプ大統領のファーストレディー、メラニアさんの祖国でもあります。下の写真、映画館でもらった今月の市内の上映作品情報。表紙は地元の俳優さんだろうか、実直そうなイケメン。街角で見かけるスロベニア人男女は皆こんな感じで小綺麗です。
さらに、リュブリャナは自然も豊かです。市内を流れるリュブリャニツァ川沿いには緑豊かな公園やカフェが点在し、リラックスしたひとときを過ごすことができます。とにかく居心地がいいところです。
滞在2日目は、少し足を伸ばしてスロベニア観光のハイライトであるブレッド湖を訪問しました。あいにく、小雨が降っていましたが、それでもしっとりとした欧州の秋の情緒を楽しむことができました。ブレッド湖上にブレッド島があり、聖マリア教会(Cerkev Marijinega vnebovzetja)が建っています。この景色、ヨーロッパのトラベルガイドなどには必ずと言っていいほど写真が登場するので、自分の目で見て感動しました。教会のある島へは渡し舟でアクセスできます。この渡し舟を運営するのは、許可を与えられた20ほどの地元の家族のみで、先祖代々の家業のようです。その家系に生まれた男の子は船頭になり、女の子が生まれるとその名を船の名前にするそうです。ゲイだったらお家は断絶するんだろうか、などと旅仲間と下世話な話をしました。お約束のように我々の船頭さんがゲイ好みのど真ん中の感じのルックス。毎日櫂を漕ぐので自然についた全身の筋肉が服の上からでもわかります。一緒の渡し舟に同船したイタリア人おばちゃん3人組からも記念撮影を執拗にねだられてました。我々中年ゲイはおとなしくしてましたが、帰りの車の中で盛り上がったのはいうまでもありません。
湖上に浮かぶ島と古い教会
かわいい渡し舟で島に向かいます
我々ゲイ8人、🇮🇹おば3人の熱い視線を集めていた船頭氏
ネットからの借り物。晴れてるとこんな風景です
さて、ゲイ旅に欠かせない食について。スロベニアは質、量、そして選択肢の幅を含めた食全体のレベルは高いです。周辺各国特に中央ヨーロッパの影響を受けていて、ワインも国内生産していていいワインを安く飲めるし、レストランで出される料理もはずれがなくてどれも本当に美味しいです。これといって、スロベニア名物料理というのはないようですが、ブレッド湖で食べたクリームパイはこの地域のご当地グルメだそうです。パイというよりも、カスタードクリームと生クリームを食べるみたいでヘビーそうに見えましたが、実際食してみると甘さ控えめでまるでムースのようにあっという間に口の中でとろける食感でした。あまりアメリカではお目にかかれない感じのスィーツです。日本では流行りそう。
我々のツアー、毎晩参加者8人全員でレストランでディナーしているわけはなく、それぞれ適度に距離を保ちつつ、カップルごとに行動したり、お腹空いた人たちだけディナーに行ったりしてました。リュブリャナに着いた日の夕食は、私とD、そしてAさんの3人は、地元のファーストフード店で、この地のソウルフードでもあるソーセージスープにしました。立ち食いスタンドで道ゆく人々を眺めながら食べるローカルグルメは最高です。なお、ニューヨークやロンドンみたいに世界各国の料理があちこちにあるわけではないけれど、一応日本風の居酒屋もありました。「もつ鍋」という赤提灯が店先に置いてあって、異彩を放っていました。本当にもつ鍋出してるのかは不明ですが、腸詰が人気な食文化だから臓物スープも人気なのだろうか。次回機会があれば試してみたいです。
この日の夕食はソーセージスープで簡単に済ませた
ローカル客と一緒に立ち食い形式で
これがブレッド湖名物のクリームパイ
もつ鍋赤提灯の日本レストラン
最後に、リュブリャナのナイトライフについて。リュブリャナは小さい街で、ナイトスポットはリュブリャニツァ川沿いに集結しています。中年おっさんゲイのツアーなので、ゲイバーを何軒も梯子したり、夜な夜なクラブに繰り出す、という感じでもないんですが、やはり、バケーション中ということで、羽を伸ばしてお酒は嗜むのは楽しいものです。川沿いのプロムナードは歩いているだけで楽しくて、さらに川沿いの席に座ってワインやビールを飲みながら更けゆく秋の夜風を感じるのはとても開放的な気分です。安全な国なのでほろ酔いになっても許される雰囲気もあります(もちろん、泥酔はダメだけど)。
リュブリャナ最後の夜は、川のほとりに野外席のあるレストランで8人全員でディナーして、その後ワインバーでスロベニアのワインを存分に楽しみました。スロベニアはワインの生産国ですが、ほぼ国内消費用で輸出はされないとのことで、日本やアメリカでは基本的に流通していません。そんなプレミア感もありつつ、値段はリーズナブルなので、8人で5−6本ボトルを空けてしまいました。それで100ユーロしないという驚愕のお得さ。クロアチアよりも町の雰囲気がリベラルな気がして、私は久々に酔っ払い気味で、旦那の腕に絡みついて帰ってきました。街のどこからでもライトアップされたリュブリャナ城が見えるのでなんとなく安心します。
そんな感じで夜は更け、明日はリュブリャナを後に、アドリア海沿岸に向けて出発。再びクロアチアに入る旅程です。
気温は10度以下なのに、まだ野外席が人気
久々に梯子酒して楽しい夜だった
スロベニアのワインは高クオリティーです
リュブリャナ城の夜景は安心感を与えてくれる




















