今年の夏にやり遂げることの一つとして、義父が施設に移る前に住んでいた実家を売却すること。旦那は毎月のように、実家に義父の介護に行っては実家の物品の整理をしているようですが、その家を売りに出すと決断したので、この夏はバケーションは中止にして、私も有給休暇は旦那のために捧げ、実家の整理を手伝っています。
義父の住んでいた家は、築60年以上のわりには状態が良く、ローンなどもないので売却益も見込めそう。丁寧に住んで、きちんとメンテナンスして来た義父と亡き義母のおかげです。アメリカの中古住宅マーケットは、異様な新築信仰呪縛の日本と違って、不動産価格は基本的に右肩上がりなので、いかに高い値段でマーケットに出せるかが売る側のスタンス。よって旦那も義兄もこの家を売りに出すモチベーションが結構高いです。
面白いのが、アメリカ人ってこういうところさっぱりしていて、子供の時から大学入学で親元を離れるまでずっと住んで、たくさんの思い出があるはずの家なのに、愛着とか郷愁とかいう感情はないようです。義父が老人向けサービスアパートメントに移った時からすぐに、どこの不動産屋がいいかとか、何月が一番高く売れるかとか事務的な会話をしてました。それでも、義父母が新婚時から使ってる重厚な家具類の処分が厄介で、二の足を踏んでいましたが、義父の老化が一気に進んで、今住んでるサービスアパートメント本格的介護施設へ移らなくてはならないという段階になったので、アクセルがかかった格好です。
先週も再び義実家へと行って来ましたが、細々としたものを整理していたときに、旦那と義兄の子供の頃の写真、義兄が現役の軍人だった頃の写真、義父母の若い頃の写真、などなど、たくさんの写真が出て来ました。何世代まで保管してんだろうという具合で、化粧箱6箱分の写真を見てたら、義母方の曽祖父の若い頃のポートレートに目が留まりました。
義母の祖父。Dにとっては曽祖父(ひいおじいさん)
モダンな感じのイケメン。Dの生まれる前に亡くなっているので、もちろんDはどんな人だったのかなどは知らないようですが、つぶらな瞳が可愛くて今の時代に生きてたらすごくモテそうな顔です。確かにDのお義母さんは、CNNのアナウンサーのアンダーソン・クーパーみたいな涼しげな顔してたので、母方はサッパリ系の美形の家系だったようです。ちなみに、このひいおじいさんの写真と旦那とは、面影は全く一致しません。そのほかにも、もう誰が誰だか分からないようですが、義母の父母(Dの祖父母)はおじさんおばさんなど、かなりの写真が残っており、南部の裕福な一家だったことが伺えます。一方義父方で一番古い写真は、義父の父(旦那のおじいさん)が太平洋戦争から帰還した時の写真なので、1945年ごろでしょうか。義父の方の写真には撮影場所と日付、そして名前など、裏にメモ書きが書いてあるので、見ていて面白かったです。
母方は綿花取引で潤った一家だったようです
たくさんの写真を見ながら旦那の幼少期の話や、父方、母方それぞれの祖父母の話をしているうちに、旦那が思いついたように、何年か前に誰かからクリスマスにプレゼントとしてもらったAncestry.comのアカウントを開きました。Ancestry.comとは、簡単にいうと、先祖の家系図を提供してくれるサービスです。DNA鑑定をして、できる限りの情報を入力、そして公文書などとマッチングして何代も前のご先祖様の家系の歴史がわかるというもの。旦那によれば、母方の一族はもともとスイスに由来があり19世紀にアメリカ大陸にわたってきたことになっているそうです。家系図も見せてくれましたが、ご先祖さま1678年まで遡ることができたそうです。どの程度信頼できるデータなのか不明ですが、300年以上前なのに、詳細の名前も記されていました。一方、父方の一族はそれほど詳細は出てこなかったようですが、ドイツにルーツを持つことは確かなようです。義父はゲルマン民族の末裔なのか、と考えると中世へのロマンを感じてしまいます。
Ancestry.comのデモ画面。
Ancestry.comご先祖さまトラッキングサービスに関してはどの程度信憑性があるのか、精度もどのくらい高いのかなど、自分が使ったことがないのでわかりませんが、移民国家であるアメリカでは、自分のルーツを探るというニーズはいつもあるので、大勢のアメリカ人が大真面目に情報収集して、自分の家系の由来を調べようとしています。Ancestry.comの他に、FamilyTree.comなどもあります。日本人の私がトライしても、例えば江戸時代まで遡れるのか不明なので、金払ってまで試したいとは思いませんが、もしご興味がある方は以下のリンク、ご覧になってみてください。
こんな感じで、イケメンな先祖の写真やら、17世紀まで遡る家系図なんかを見ているうちに、旦那の実家に愛着が湧いてきて、家具などNYの家で引き取ることができないか考えるようになりました。ベッドやダイニングテーブルなどはもう揃っているので、もうスペースはないけれど、それほど場所を取らないものについては、うちで受け入れることができそうだと思い、物色をはじめました。手頃なサイズの椅子と、戦前から使ってたというラジオ(まだ稼働してる!)、大型トランクをキープ、これならSUVの後部座席倒して自分たちで運搬できそうです。
アンティークの数々。NYに持って帰ることに。



