このブログで何度か取り上げている、「イケてる日系アメリカ人」紹介シリーズ。2年以上前に、アメリカ政界の大物であるノーマン・ミネタ氏が亡くなった時に氏の功績を紹介する記事を書いて以来ですが、今日は、久々にこのシリーズを復活させたいと思います。
今回取り上げるイケてる日系人はカリフォルニアの起業家Justin Gill氏。今、アメリカのアマゾンで調味料・ソース部門商品売り上げナンバーワンのBachan's BBQ Sauceの創業者・CEOです。Gill氏の祖母である日系アメリカ人2世Judy Yokoyamaさんのレシピを元に2019年にファミリービジネスとして和風のバーベキューソースを売り出し、たった4年弱で今や35億ドルもの売り上げを誇るブランドに育て上げた方です。まさに日系アメリカ人の期待の星。
GillさんとおばあさんのJudyさん。品が良さそうな2人
私がBachan's BBQ Sauceを知ったのは、パンデミックが終わろうとしていた頃、コストコに行った時に見て気になっていたのがきっかけです。アメリカのコストコでは、昨今の日本ブームに乗っかって、アメリカ国内や遠くはタイや中国などで作られた日本風の食べ物も売っています。全てが大量包装のコストコサイズなので買って損したような商品もありましたから、Bachan's BBQ Sauceも最初は警戒していました。しかし、徐々に周囲の知り合いの日本人やアメリカ在住のブロ友さんたちも使っていることを知り、うちでも去年くらいから使い始めて今や冷蔵庫に切らすことのできない調味料の仲間入りをしました。
初めのうちはテリヤキソースのようなやや甘ったるい感じがしていたのですが、慣れてくると味にクセがないので飽きが来なく、どんな料理にもマッチするという万能性に惹かれはじめ今ではとても重宝しています。バーベキューソースという名前の通り、グリルに使うのが本来の使い方なんでしょうけれど、炒め物や煮物などの調味料として使えて汎用性が広いのが便利で、旦那と私は肉と玉ねぎなどの野菜をこのソースにマリネして炒めるのが時間がない時の定番です。最近は、柚子風味やスパイシー風味などもラインナップに加わったので試してみたいと思っています。
昨夜もBachan'sに30分位漬けた焼き肉で夕食
普通のスーパーマーケットでも扱いが始まった
さて、Justin Gill氏。多くの日系人がそうであるように、カリフォルニアに移民してきた日本人の祖先を持つ日系アメリカ人。そして、同じく多くの日系アメリカ人同様、おじいさん、おばあさん世代は第2次世界大戦中に日系人収容キャンプに入れられたという困難な家族の歴史を背負っています。おそらくほとんどの財産は没収されたであろうに、おばあさんのJudyさんが日本からずっと引き継いできた和風のソースは途絶えなかったと思うと、食文化の継承に力強いものを感じます。Justin Gill氏は、2013年ごろからこのBachan's BBQ Sauceを世に送り出したいと考えていたようですが、食品製造・加工業界の経験のない彼にはなかなか難しく、試行錯誤して2019年にやっと自前で大量生産体制を整えます。しかし、直後にコロナのパンデミックが直撃。それでも、その逆境をチャレンジと捉え、冒頭にもお話しした通りこの5年間で大きなビジネスへと成長させました。初めはコストコやアマゾンだけでの取り扱いでしたが、今やほぼ全ての大手スーパーマーケットで扱われています。今年のアジア太平洋にルーツを持つアメリカ人起業家月間では、北米の超大手小売チェーンのターゲットが専用コーナーを設けて商品を扱っていました。
大手スーパー・ターゲットの専売コーナー






