コロナに罹って引きこもっているうちに、7月が終わろうとしています。夏も折り返しだなと感じます。今年は転職後の初めての夏で、どのくらい忙しいのかが分からなかったので、大きな旅行の予定は入れていませんでした。損した気分もしますが、最近はどこにいっても暑く南半球にでも行かない限り避暑にもならないし、別にいいかと諦めています。

 

日本でサラリーマンしている兄弟や友人たちに話すと驚かれるのですが、この時期は夏時間なので仕事を終えても自由に使える明るい時間が数時間あります。うちの旦那は基本在宅勤務なので、私が帰宅する頃にはコミュニティーガーデンに行っていることが多いです。たまに帰りの電車で一緒になるご近所さんは、釣りに行ったりしているらしい。そういえばマンハッタンに住んでた時は、この時期セントラルパークを延々と散歩してたと思います。

 

今年のコミュニティーガーデンでは収穫が始まった

 

私も旦那と一緒に夕方にコミュニティーガーデンに行く時もありますが、旦那ほど花木に熱意が持てなく彼を苛立たせることもあり、お互いの精神衛生のために私が行くのは数回に一回行くだけ。2人でやったほうが早い力仕事がある時と、トマトとかきゅうりが収穫できそうな時にしてます。

 

パンデミックの真っ最中だった2020年の夏くらいから余りある夕方の時間をどうにか有意義に使えないかと考えていましたが、昨年から水泳に興味を持つようになりました。公共のプールに行ってみましたが悪いけどまるで動物園状態。体積多めな家族づれが多くしかも子供たちの行儀が悪い。そして日本の区民プール同様でお仲間と思しき軍団が占拠してる一角もあったり、居心地が悪かった、、、。家からは微妙に遠く歩くと往復45分くらい無駄にする感じ。かといって、車で行くとに駐車場探しに苦労する。近くのジムにもプールはあるけれど、夕方はスイミング教室が設定されていて自由に泳げるのは1コース。


さて、どうしたものかと思案していたあるある6月の初旬、日没ごろジョギングしてたら、夢のような光景を目にしました。それは金持ちが子供を通わせる私立の学校のプール。広いのに10人くらいしか人がいない。それなのにライフガードがいて、水遊び用と泳ぐ人用に別れていてみんな優雅にしています。きっと学校関係者かこの学校に通う子供とその家族向けに解放しているのだろうと思いました。それでも看板が出てて一般客にも解放してる様子ですが肝心の連絡先などは書いてありませんでした。

 

 

それから数日して、ご近所さん夫妻と世間話をして、あの学校のプールって一般開放してるんですかね〜みたいなこと言ったら、奇遇にも奥さんが数年前からそのプールの会員だと言っていました。学齢期の子供がいる歳ではないので、どうやって会員になったのか聞いたら紹介制で、教員の方と知り合いで誘ってもらったそう。

 

「うわっ、敷居高そう。きっと白人ばっかりだろうな。でも、紹介してくれないかな〜。」と心の中で思っていると、奥さんが「今度一緒に行く?」と斜め上の回答。社交辞令かと思いきや、翌日の夕方行くから、一緒にいきましょう、と話がついてしまいました。旦那はコミュニティー・ガーデンで作業があるからと辞退。結局、ご近所さんの奥さんに連れられて行ってきました。まさか、こんな奥さんの豊満な水着姿を拝見することになるとは思いませんでしたが、逆にいえば、私も奥さんに、締まりのない体を披露したことになります。

 

さてさて、肝心の客層は思ったより「真っ白」ではなく、まあ白人は多いけどせいぜい7割、アジア系2割、その他1割。という様相。この学校の学生の比率と類似してます。アメリカは概して教育熱心なアジア系のアッパーミドル階級が多いので、優良学区や有名私立にはアジア人が多く集まります。プール内を見渡すと、ジョギング中に見た時よりは人が増えてましたがそれでもせいぜい30人くらい。そんななか子供の面倒見てるガタイのいいお父さんが目に飛び込んできました。筋肉に程よく脂肪が乗ったいわゆるDadBodで目の保養。そういうお父さんが他にも数人。俄然テンション上がりまくりで、早速入会方法を聞きました。

 

初日にいたイケてるダディーはその後1度も見てない!

 

値段を聞いて愕然。6月1日から9月上旬までの約3ヶ月間の会費はこんな感じ;

家族会員(親2人+子供)$2500ドル

個人会員 $1500ドル

 

「高過ぎ!」(←心の声)なるほど、いつも空いている訳だ、と納得でした。ここの学校に子供が通っている場合は割引があるようですが、一般の我々には通常料金が適用されます。ちなみに1回券はないそうでが、会員のゲストとしてくれば$15で入れるらしい。毎回ご近所さんと一緒に来るわけにはいかないな、どうしようかな〜と迷いましたが、受付の若いイケメン君が「個人会員は定員に達したら締め切るんです。来週あたりにはそうなるかな〜」と可愛い顔に違わぬ商魂猛々しい殺し文句を吐いてきました。ライフガードと受付をローテーションでやってるみたいで上半身裸。こういう若い子より成熟した男の方が好きな私ですが、やはり可愛い。勢いでその場で払ってしまいそうでしたが、$1500は高い買い物なので、一度家に帰って旦那と相談してから決めようと思いとどまりました。期間中毎日通っても一回当たり$20ドル以上の計算。実際に行けるのはその半分くらいだろうから、一回当たり$40ドル。

 

でもあの時払わなくてよかった。家に戻って、ご近所さんが送ってくれたオンライン入会リンクを開くと、オンラインスペシャル「早朝・夕方限定会員券」とがあって半額$750ドル。なんだか得した気分と、あのイケメン君はなんでこれを言わなかったのか、釈然としない気分半々で、早速購入。期間中のプール開放日が90日だとして、これで毎日行く計算で1日当たりの料金が$10ドル以下になります。無事オンライン購入。クレジットカードで決済したら、「当校への寄付をありがとうございました。」とメッセージが出ました。あ、そういうカラクリだったのね。

 

イケメンに勧誘され1500ドルの会員権を買いそうになった

 

そして、入会して1ヶ月。途中コロナ感染で10日くらい無駄にしましたが、その後はほぼ毎日行ってます。4時前に仕事終わらせて、4時半グランドセントラル発の電車に乗り帰宅は5時半すぎ、家からプールまでは徒歩5分なので、6時から泳ぐことができます。最初の1週間はガツガツしてましたが、7時を過ぎると人は減り1レーンを一人で占領できることが分かったので今は余裕を持って行っています。最近は、他の常連さん達と顔見知りになりさらに居心地が良くなっています。

 

たまに超暑い日など家族づれが増えて、うるせぇ〜なと思うこともありますが、よくよく考えれば、ここは学校のプールなので、子供達の縄張りで、私など使わせて貰ってる立場。贅沢は言わず、淡々と泳いでます。

 

8時の閉店間際は数人しかいません

 

今このブログ、プールから帰ってきて夕食後書いてますが、$750ドルのプール会員権払って、1回当たりの金額がいくらとか計算してる自分に貧乏根性丸出しと恥ずかしくも思ってしまいます。なお、プールを紹介してくれたご近所さんは$1500ドルのシーズン券買ったのに、私を連れて行ってくれた回含めてまだ3回しか行ってないとか。このペースだとシーズントータル10回もいかないのでは?となると1回あたりの料金は$150ドル。

 

金持ちはそんなこと考えないのかもしれません。まあコスト意識も大切、と割り切り、通える限り通って元取りたいと思います。それに通い始めて体重が3キロ減りました。いずれにしても、この夏1番の買い物したことは間違いありません。ちなみに余談ですが、今日雷がなってプール一時閉鎖した時に監視員の子と時給について雑談してたら、時給は13から16ドル位で1日8時間を週5勤務でシーズン通して$7000ドルくらいの収入になるそうです。日本円で100万円超え。カレッジの学費を払うそうです。昨年の夏は、全米で監視員へのなり手が不足NYやその近郊では、時短営業にしたり、オープンすらできなかったプールやビーチもあったようですが、今年はかなり改善されたようです。

 

時給14ドルで週5日働いて月2,000ドル。