先月の最後の記事で、世界最高峰のスーパーイケオジ、元駐デンマーク米国大使Gifford氏を取り上げたら、アクセス数がとても増えました。Gifford氏は現職ではありませんが、世界各国の現役アメリカ大使の中にもゲイやレズビアンの方が結構います。

 

現在アメリカの政権を担当する民主党はLGBTQに寛容、そして人権外交を展開することが多い関係で、政府要職や大使に同性愛者の方も何名か任命されています。在ハンガリー・米国大使のDavid Pressman氏もその一人。彼も前述のGifford氏と同世代の40代後半、イケオジの部類に入ります。なお、ゲイ界隈のタイプ別カテゴリーではGifford氏は「Silver Fox(シルバーフォックス)」系と分類されます。Pressman氏はなんだろう。童顔なので、昔はOttersとかBoys next doorなどのカテゴリーにいたっぽいと思いますが、今は癒し系に見えます。

 

在ハンガリー・米国大使のDavid Pressman氏

 

このブログにたまに登場するDの元同僚でゲイ友でもあるAさんは、Pressman氏とお知り合い。Aさん主催のパーティーに来ていたことがあります。まだあの時は、どこかの財団の顧問弁護士をしていて、まさか数年後に大使になるとは思いもよりませんでした。よってAさんにとっては、大使と知り合いというよりは、知り合いがたまたま大使になったといういい方が正確。でも、同じヨーロッパの国のアメリカ大使でも、Gifford氏が赴任していたのは超・リベラル国家デンマーク。同性婚を世界で最初に法制化したりと同性カップルにとても寛容な国です。一方、Pressman氏が現在大使をしているハンガリーは保守的で政権も堂々とLGBTQへの差別や言論攻撃を展開してEUから何度も警告を受けているほどです。よって彼も職務的には色々と難しい立ち位置にいると思いますが、それにもめげず、Pressman氏はブタペストで大使の職務を全うしているようです。なお、彼には旦那さんと子供が2人いて、ブタペストに一緒に住んでいるようです。

 

なお、勝手に取り上げて失礼極まりないですが、両人を知るゲイ友によれば、Gifford氏には圧倒的なセレブ感、カリスマチックなオーラを感じる一方、Pressman氏は雰囲気は普通だそうです。個人的にはPressman氏のほうに親近感を持ちますが。

 

プライドでのマーチの先頭に立つPressman氏

 

旦那さんと子供二人でXに登場。旦那も普通の人っぽくて好感が持てます

 

さて、この秋の大統領選挙の結果次第で、こうしたオープンリー・ゲイの政府高官の行方が気になります。民主党政権に近いポリティカル・アポイント(政治的任命ポスト)のPressman氏はおそらく交代させられるものと思います。なお、同性愛者排除的な政策を実施していた共和党政権時代にも、実はゲイを公言している人が大使級の要職に任命されています。下の写真、トランプから任命された在リトアニア・米国大使はオープンリー・ゲイのRobert Gilchrist氏です。これは、LGBT当事者が政党や政治思想問わずアメリカの中枢まで食い込んでいる証拠でしょう。よって現在の共和党右派がどんなに同性愛者排除を訴えようとも、実際にはLGBT当事者なしでは政権も回っていかないということでしょう。ホモフォビア(同性愛嫌悪)的発言が多いトランプですが、もし大統領に返り咲いたらこの辺りどう舵取りするのか興味があります。

 

トランプ政権で駐リトアニア大使を務めたRobert Gilchrist

 

と最後には真面目な話になってしまいましたが、、。最後に、David Pressman氏がプライド月間に寄せたスピーチです。優しいゲイパパ、見た目は童顔・癒し系ですが、耳あたりのいいバリトンボイス、自信に満ちた語り口調もやはりアメリカの外交官、って感じです。