東京滞在中、私が人間ドックや散髪など所用を済ませるために、旦那Dと一日だけ別行動しました。

 

行ったところとか、食べたものとかを写真で送ってくれたのですが、私にはないと思う視点なので、旦那が撮った写真を公開してみます。昔4年も駐在してたはずなのに、どこに行ったか地名が出てこない、というスマホのGoogleマップに頼り切って移動するアメリカ人旅行者にありがちなパターンですが、写真を見るに、新宿に行って買い物して、ランチして、デパ地下でスィーツの誘惑に負けてまたホテルに戻って、午後は東京駅付近に行ったようです。いったい何カロリー摂取したんだろう、、、といった小舅根性は封印して、「美味しそうだね〜」「一緒に行きたかった〜」と気持ちよくさせてあげましたけどね。

 

朝食食べたのに、四谷駅前のサンマルクでいちごの誘惑

 

伊勢丹一番乗り、のつもりが着いたらこの長蛇の列

 

渋谷に行って、自分たちの属する場所ではないと悟りクタクタになって帰ってきた旦那。同じ繁華街でも新宿は馴染みがありわかりやすいようで、伊勢丹、無印良品、高島屋(含むハンズ)などのお気に入りのお店に行くと半日でも1日でも時間を過ごせるようです。この日は、お目当ての買い物をするために開店と同時に伊勢丹入り。昨年来たときは免税手続きカウンターに行列ができていて払い戻しをする時間がなかったという教訓から、大きな買い物をするときは、午前中の空いている時に行くと学んだようです。

 

その後、外国人向け観光アプリで知ったという花園神社の骨董市に行って、そこから電話がかかってきました。Dと私はいつもコミュニケーションはテキストで済ませ、あまり電話しない方なので、ドキッとしたのですが、お気に入りのデザインの着物の帯を見つけて買おうとしたら、値札がないけどそうしたらいいの?という問い合わせ。たまに骨董市などの値段は交渉制なので、適正金額がわかりづらいもの。露店のおじさんによれば帯一本が「5万円くらいかな〜」というので、いやそれは絶対にない。「本当に欲しいんだったら、自分でお店のおじさんと交渉して買いなさい、」とアドバイスしたら、結局、恥ずかしかったようで、何度もその周辺をウロウロしていたようです。そうしているうちにアメリカン英語を話すアジア系の女が、帯を10本くらい万札何枚か出して買い漁り、Dが狙っていた帯も一緒に買われていったそう。かわいそうな気もしましたが、着物の帯、既に何本かあって箪笥の肥やしになっているので、やはり買わなくて正解。そのアジア人のおばちゃん「札束に物を言わせて」みたいな態度だったし、露天商のおじさんもDには一瞥しただけだったのに、そのアジア人女には愛想が良かったらしいです。あとで「あれは差別だ、」と言ってましたが、金に色はないので、爆買いしてくれる人に商売人が優しいのは当然。これもインバウンド、円安効果でしょうかね。

 

 

これを根こそぎ買っていったアジア人女性がいたそうです

 

ランチは高島屋のレストラン街にある洋食屋さんでクリームコロッケ食べたようです。外はカリカリ中身はとろーりのコロッケはアメリカではあまりお目にかかれない日本食。またデパートの屋上にあるレストランは、混雑していても番号札であったりでお店の人との会話が最小限で済むから好きなんだそうです。トイレがある場所もわかりやすい。全館禁煙なので、隣の人がいきなり無遠慮にタバコ吸い出すこともない。メニューの見本サンプルがショーウィンドーに置いてあるので英語メニューがなくても指差しでオーダーできる。なるほど、簡単なひらがな表記の日本語しか読めないDにとっては敷居が低いのでしょう。街の路面店に一人で入るのはやはり勇気がいるらしいです。あと、面白いなと思ったのは、Dが一人でアウトドアのパティオ席のあるレストランに行くとそちらに通される確率が上がるそうです。アメリカ人はアウトドアが好きというお店側の先入観なのか。ただ、それはいいけれど、この日も果たして野外席に通されたら、隣もアメリカ人客。やや居心地の悪さを感じつつも平静を装ってたら、そのうちそのアメリカ人が延々と話しかけてきたそうです。初めての日本旅行のくせに色々聞いてもいないアドバイスをしてきてウザかったとか、アメリカ人って声デカくてうるせ〜と思ったので自分も気をつけようと思ったとか、なかなか面白い話を聞かせてくれました。

 

日本のクリームコロッケは絶品だそうです

 

2回目のランチ?で「Soup Stock Tokyo」(スープストックトーキョー)にも行ったようです。これは街で見かけて飛び入りしたケースだと思います。数年前に来た時に、代表的なメニューである「東京ボルシチ」に感動して以降Soup Stock Tokyoファンですが、色々なところにあるチェーンではないので、ここで逃すと後悔すると思って入ったようです。ここはメニューが複雑すぎず、写真見て指でさしてお願いできるのと、大体キャッシャーには優しそうな日本人女性がいるから安心して入れるのだとか。最近のチェーン店にありがちな、何語で話したらいいのかわからない外国人の店員さんとか、使い方が複雑な券売機でもたついて後ろの人から無言のプレッシャーや冷たい視線を感じることがないのもいいらしい。アメリカ旅行者といっても傍若無人な人ばかりではなく、Dのように繊細な人もいるのですね。とわが夫ながら感心してしまいました。

 

優しい味のキーマカレーもやはり日本独特

 

デパ地下で買ったケーキ。

 

デパ地下は沈没スポット。朝食2回、ランチ2回いったはずなのに、伊勢丹地下の食品売り場の誘惑には勝てずケーキを買って、ホテルに戻って午後のおやつにしたようです。写真みると2つ写ってるので、ツッコミ入れたら「NWの分も買っておいたんだよ〜」と後付けな言い訳。「もうお腹いっぱいだから、食べちゃっていいよ。」とテキスト返しておきました。私がホテルに戻ったら、いちごショートケーキの8分の1ほどのカケラが残っているのみでした。(←多分、全部食べちゃうと罪悪感を感じるので、こういう行動になるんだと思います)

 

ホテルで一息ついた後は、東京駅前にあるKITTEビルの中の鞄屋さんに行って、兵庫県で作っているという鞄職人さん手作りの鞄を買ってきました。(確かに素晴らしい製品だけど、どうせ使わないのにな〜、)と私の小舅的心の声は再び封印して、日本の伝統工芸を崇拝してくれて、さらに経済に貢献してくれてありがとうと、ポジティブに捉えることにしました。

 

なお、久々に一人で行動して東京の街を色々観察してDが不思議に思ったのが、日本ではどこに行っても女性同士のグループが多いことだそうです。私は、そういうもんだと思ってあまり気にしませんでしたが、確かにアメリカではカップル単位の行動が多いので、日本のような「女子会」とか「女子旅」みたいな概念は一般的ではないですね。Dの東京駐在時代の同僚アメリカ人男性が日本人女性と結婚して今はNY住まいなんですが、その女性が毎週のようにNYで現地日本人の女友達と出かけるので、もしやレズビアン?と思って夫婦の危機が到来した、という笑い話のような本当の話ですが、アメリカで休日に同性同士で街歩きや喫茶を楽しむのは、それこそ同性愛カップルか、学生や若者くらいなもの。母娘ですら用事がない限りつるまない。こういうの、いちいち説明するのが面倒なので、「文化の違いだよね〜」とお茶を濁しておきました。

 

といった感じで、Dの自由行動の1日は、好きなものをたらふく食べて、ショッピング楽しんで、東京で消費を存分に楽しむ日になりました。この旅行中、ずっと一緒にいたので、こういう自由行動の日があってもいいものです。おかげで私も、人間ドックや散髪の後は、本屋に行って読みたい本をたくさん購入してきました。

 

Dのお気に入りの写真。🇺🇸に比べ、🇯🇵では女性同士は多い。