明けましておめでとうございます。

 

アメリカは元日が休みなだけで、2日からは普通に仕事なのですが、一応大晦日が日曜で30日から3連休だったのでそれなりに正月気分は味わうことができました。旦那Dと私は、クリスマス前にパーティーやディナーをホストし過ぎてやや疲れ気味でしたので、家でゴロゴロしてました。多忙でしばらく観てなかったマット・ボマー主演のテレビドラマ「Fellow Travelers」ももう一度初回から全部観ました。

 

ドラマを見れば見るほど、マット・ボマーがますます好きになってしまいました。マット・ボマー、本名Matthew Staton Bomer、アメリカテキサス生まれの46歳。高校生の頃から役者を目指していたようですが、名門カーネギーメロン大学を卒業し、本格的に俳優としてのキャリアを重ね続けて今に至ります。出世作は2009年から2014年にかけて放送された「ホワイトカラー」。主人公の天才詐欺師ニール・キャフリー役を演じました。

 

 

 

「ホワイトカラー」で人気が出て、超正統派ハンサムな容姿ながら女性スキャンダルとは無縁だったからかゲイの噂が出て来たのが2010年ごろだったかと思います。当初は肯定も否定もしない感じで、キャリアに邁進する姿勢を見せていましたが、2012年2月に人権問題に関するアワードセレモニーの授賞スピーチで、同伴のサイモン氏を「家族」であると発言し、事実上カミングアウトを果たします。


 

パートナーはPR会社社長のサイモン・ホールズ氏

 

 

ゲイを公表することで役が限られることを恐れてカミングアウトを控える俳優が多い中、マットの場合は、カミングアウト以降も、コンスタントに活躍を続けます。また、映画「マジックマイク」シリーズにもレギュラー出演するなど、役柄もゲイキャラに限定されないところが魅力です。主演から脇役まで役柄幅広く、最近では、演出家、プロデューサーとしてもその才能を発揮しています。まさにアメリカのエンタメ業界を引っ張る第一人者と言っても過言ではないでしょう。今後日本での公開作ではブラッドリークーパー主演の映画「マエストロ」にも出演していて、これまた一時代前の男を演じています。

 

個人的にはマットの魅力は、どんな時代のどんなシーンにもハマる容姿、俳優としての演技の巧さはもちろん、健康的な雰囲気、清潔感あふれる存在感、ハンサムなのに嫌味がない態度、そして頭が良さが滲み出る発言などなど、数え上げたらキリがありませんが、親日家であるところもポイント高しです。

 

 

 

 

 

彼の好感度と影響力の高さを示すかのように、色々なブランドのPRキャラクターや広告塔としても活躍していて、最近のTODD SNYDERの秋冬物のパンフレットはネットオークションで高値がついています。さらには、パートナーと共に3人の子供の父親であるなど、アメリカのゲイ男性が望む物を全て手にしていると思われるくらい完全無欠に近く、もはやマット・ボマー自身が一つのライフスタイルとなっていると言っても過言ではないでしょう。私はファッション誌に影響を受けて服を買うタイプではないものの、彼のクラシックなスタイルの茶系の着こなしを真似てみたくなり、新しいスーツは初めてブラウンにしてみました。もちろん、マット・ボマーに似せるとかそんな大それた考えではありませんが、彼の存在の普遍性が、私のようなアジア人の男性で、中肉中背の凡人にも訴求するという意味で、とても貴重な存在でしょう。もしモデルが例えばブラッドピットだったら、白人じゃないから、と自分が着ていいファッションなのか、とひいてしまうというのが私見です。

 

 

 

ゲイ男性にとっては彼みたいな存在の活躍は、大きな励みとなるだけでなく、日常生活の中の、ゲイを色眼鏡で見るような雰囲気の改善にもつながります。よって、ますますの活躍を期待したいと思います。

 

Fellow Travelersで共演の俳優と雑誌の表紙を飾る