このブログでもたびたび登場する、ニューヨークで最も親しくしているゲイ友の中国人Zhao。最近、Zackという西洋風のニックネームをつけたそうです。う〜ん。

 

日本にいる中華系の方々はそのまま漢字のふりがな読みで呼ばれるが多いですが、こちらでは、多くの中華系が横文字ニックネームを持っています。どうしていきなりZackなんて名乗り始めたのか聞いたら、失恋を機に生まれ変わりたいとかで験担ぎの改名だそうです。私は引き続き本名で呼びますが。ちなみに、彼のことを日本語風に呼ぼうとすると趙(チョウ)さん。

 

去年の冬あたりから年下のユダヤ系(Jewish)ボーイフレンドのジェイコブと付き合い始めて、幸せそうだなと思っていたのですが、残念ながら最近別れたようです。紹介してもらった時には「運命の男(Mr.Right)と会った気がする」というので、長く続くと期待してたので残念です。しばらく音沙汰がないなと思っていた矢先でした。

 

Zhao曰く理由は、金銭的価値観の不一致。ジェイコブは日本でも有名なマンハッタンの超有名音大の大学院生で指揮者目指して修士号取得をしているそうです。Zhaoはもう長いことNYで働いていて経済的に安定しているので、金銭的価値観が違ったというよりは、人生の中での優先順位や価値観の違いだと私は分析しています。Zhaoは結婚することが目標。そしてマンハッタンにできる限り長く住んでいたい派。そして、音楽家を目指してる男と結婚を考えるなんて無理で、相手にも安定した職業に就ていて欲しいと言っています。彼曰く、中国では音楽家を目指すような人はだいたい裕福な家系の出身だそうで、働いたり奨学金をもらいなから修士号を目指しているジェイコブとは結婚は考えられないという考えです。「Nだったら、結婚する前から借金背負った男と一緒になる?」と聞かれたのが印象に残っていて、ああ、とても中国人的、と思いました。やはり、何年NYに住んでもこういう生まれ持った根本的な文化的価値観は変わらないのですね。

 

一方のジェイコブの将来の目標はオーケストラの指揮者、マエストロになることだそうです。大学院修了後はフルタイムの仕事のためにNYを離れてもいいと思っているようです。すでにシカゴで仕事が見つかりそうとか。ジェイコブは性格も良さげだったし、かっこ可愛い系でルックスもなかなかです。それと、奨学金の中でやりくりしようと、できるだけ外食などはしないそうなので、金にはしっかりしてるのだと思います。Zhaoには申し訳ないけれど、逃した魚は大きいと思っています。イメージ的には、いつかこのブログで取り上げたメトロポリタンオペラの指揮者Seguin氏のようになるかもしれないし、そうならなかったとしても、何よりも堅実そうなので現実的な落とし所としては音楽関係で教職に就く事もありでしょう。その証拠に、すでにユダヤ教のシナゴーグの音楽隊でアシスタント・ミュージックダイレクターを任されています。アメリカでは、教会や慈善団体の要職はたとえボランティアでもきちんとした照会がないとなれません。もし自分がZhaoの立場だったら、そんな身持ちの堅いジェイコブと別れることはなかったなと思います。

 

 

ピアノを弾くのがジェイコブ。シナゴーグで初対面した時。

 

ピアノもギターも弾けるし音楽に満ちた楽しい人生を送れそう。少なくとも、Zhaoのヒモになるようなタイプではないとほぼ断言できます。Zhaoは金持ってるので、出世払い、くらいの懐の広さでジェイコブの夢をサポートする気概はあっても良かったと思います。(と、人ごとだと思って好き勝手言ってますが、、、。)

 

こんな旦那がいたら人生楽しいでしょね。

 

Zhaoは40代半ばになりますが、アジア人にしては背が高いし、さっぱり系のハンサム、例えば香港映画俳優レオン・ライとか、福原愛の元旦那のような系統です。そしてジムにも行っていてカラダをメンテナンスしてます。見た目年齢は30代、モテない訳はないのですが、DV気質の元旦那と離婚してからは、ふらふらしていて誰かと付き合っても、今回のように数ヶ月で出会いと別れを繰り返しています。運命の人を求め過ぎるがあまり、迷走しているようにみえます。それと、SATCに感化されすぎたのか、ニューヨークシティー以外に住むなんて考えたこともないようです。

 

Zhao似の愛ちゃん元旦那。この二人も別れてしまいました

 

先週、仕事帰りにグランドセントラル駅の北口にあるフードホール・アーバンスペースのハッピーアワーに行ってビール飲みながら、以上のような話をたっぷり聞き、なんで彼が結婚できないか、そして、あと2−3年でいい人見つけて結婚するためのアクションについて、おかまトークを展開させてきました。ハッピーアワーのはずが、話が盛り上がりすぎて遅くなり、結局彼のお気に入りの四川料理屋でディナーしてきました。まるで、お節介BBAのようですが、なかなか面白い会話だったので、忘れないうちに書いてみました。

 

ちょっと長くなってきたので続きはまた次回。Zhaoにどうして相手が見つからないのか、結婚相手を見つけるには何をすればいいのか、を二人で話したのでその様子を共有します。

 

私のブログごときで、ネタを引っ張るのはおこがましい限りなのですが、この記事を訪問してくださった方への有益情報として、この辺りで最近流行りのフードホール・アーバンスペースの写真を載せておきます。グランドセントラル駅のすぐ北にあります。駅構内の地下にもフードコートはあって、電車で帰宅前のニューヨーカーが小腹を満たしていますが、アルコールを出す店があまりないのが難点だし、色々な人がトイレを使いにくるので、アジア人攻撃に会う可能性もあります。実際に、私の同僚の日本人女性とコリアン・アメリカンの女性が帰りの電車待ちでお茶してたら、ホームレス風の男に性的な侮蔑的な暴言を吐かれて以降、寄り付かなくなったそうです。

 

ということでこの付近で軽くハッピーアワー的な雰囲気を求める人たちは最近、こちらのアーバンスペースに移って来ている感じです。それに伴い、一風堂のカジュアルブランド「黒帯ラーメン」や、poke丼のお店など、流行に敏感な層に向けた店が出店しています。

 

 

 

Zhaoと久々に再会したのはグランドセントラル駅北のアーバンスペース