自画自賛で申し訳ないのですが、ニューヨークとその付近の住宅事情を紹介するシリーズは、私のブログの中で人気シリーズです。今回はニューヨークの郊外ウェストチェスター郡ホワイトプレインズとその周辺を紹介してみたいと思います。
先日、長年ホワイトプレインズに住んでいて、この春からフロリダに引っ越し隠居生活に入るゲイカップルが家を売りに出すというので、「プライベート・オープンハウス(内覧会)」に行って来ました。このカップルは不動産売買に造詣が深いので、エージェントを介さず自分たちで取引をするようです。よって、自分たちのネットワーク内で、本気で購買検討する人たちだけを招待した完全招待制。オープンハウスは、他人の家に出入りできる数少ない機会なので、全く買うつもりのない近所の野次馬さんなんかが大挙して来てしまったり、こういう高級住宅地だとエージェントの目の届かない部屋などの美術品なんかが盗まれたりする恐れがあります。我々は、このカップルのビジネスパートナーで、Dのゲイ友でもあるA氏の経由で招待いただきました。今のところ引っ越すつもりはないのですが、ウエストチェスターは常に気になる地区ではあるので、動向は追っておきたいと思っています。ちなみにこの辺りの住宅価格は基本的にほぼ一貫して値上がり傾向で永遠の売り手市場。住んでいる人たちの教育レベルが高いのでメンテナンスがきちんとされていることが多く、例えば戦前建築の古い物件でも値上がりしていくのが基本です。また地域の治安も良好です。
コンパクトながら洒落た感じのおうち
ウエストチェスターへはマンハッタン・グランドセントラル駅を起点とするメトロノース鉄道で簡単アクセスできます。沿線のライ、スカースデール、そしてホワイトプレインズなどは古くから高級住宅地で、マンハッタン勤務のプロフェッショナル層が多く住んでいます。マンハッタンのアパート住まいの若い人達が結婚して家族を持ち始めると、広い住居を求めて引っ越しを検討するエリアの一つでもあります。人気俳優ジェイク・ギレンホール主演映画「Demolition」(2013)で、ジェイク演じる投資銀行家がウエストチェスターの家からマンハッタンの金融街に通勤している設定になっていて、彼が乗り込んで電車内で撮影されたシーンも登場します。他の路線に比べて車内もイケてる男女が多いです。始発駅グランドセントラル内にある高級ジム「Equinox」で帰宅前にさっと筋トレして、電車に乗り込んで来るイケメンビジネスマンが結構多くて目の保養になります。
マンハッタンから30分程度。イケメン率高い路線です。
ホワイトプレーンズ駅前の様子。急行列車はNYから直通
さて、今回売りに出ているお宅も典型的なウエストチェスターの閑静な住宅地にありました。事前に送られてくるデータやDが不動産関係データサイトで調査したところ、築70年のおうち。そのうち、現オーナーは1990年代から所有しているようです。今の住宅マーケットのトレンドとして、こういう築年数のある家が売りに出ると、取り壊して新しい家を建ててさらに転売するディベロッパーの手に渡ることが多いですが、売り主さん達はこの家の持つ雰囲気や特徴を受け継いでくれる買い手を望んでいるそうです。こうやって、オープンマーケットに出る前に取引される物件も多いので、そうした仕組みが、マンハッタンの超高層コンドミニアムのように、オイルマネーで潤う成金の投資対象になったり、金は持ってるけどなんとなく地域の秩序を乱すようなお行儀が悪い住人層が入ってくるのを防いでいるような気がします。
3ベッドルームでそれほど大きくはありませんが、高台にあって全方角視界が良く自然光で明るいので広く感じます。築年が経っていて外装も古いものの、屋根、床や水回りもしっかり管理されて、丁寧に住んでいたんだろうなとわかります。内装などはいじっていないようで、やや古さは感じますが、次の家主が好きなようにリノベーションできる余地があります。庭も適度な広さでカップル二人で住むにはちょうどいいサイズです。値段は円換算で1.5億円くらいかな〜という感じ。(Dの実家の南部の州あたりだとこのサイズの家は3−4千万円くらいで取引されています。)気になったのは、玄関に上がるのに階段がある点。小さな城のようで見栄えはいいのですが、日常的に買い物などに行って重い荷物を運んだりするのは大変そうです。そういえば、オーナー夫夫のうち一人が膝を悪くして、この階段の登り降りが苦痛になって来たことも引越しを決断した理由だそうです。とてもいいおうちだとは思いましたが、今住んでいる家の方がモダンで、Dも私もとても気に入っているので、引越しを検討する引き金になるほどではないかな〜という感じでした。こちらの方がマンハッタンへの通勤には便利なのですが。
今このブログを書いている間にDのゲイ友Aさんから、この家の買い手が決まったと知らせがありました。マンハッタン在住の日本人だそうです。オープンハウスの時には日本人らしき姿は見かけなかったのでどいう経緯で日本人の手に渡るのか知りませんが、Aさんは私がその日本人に紹介したものだと思った様です。夫婦のうちどちらかが弁護士でこの秋に小学校に上がるお子さんがいるとか。この話を聞いて、3回目の挑戦でついにNY州弁護士試験に合格した小室さんのことを思い出しました。最近は話題にものぼりませんが、お二人に子供ができたら、ヘルズキッチンのような場所は子育てには不便なので、きっとウエストチェスターのようなところに引越しを検討するものが自然な流れです。都心から離れると日本の隠密セキュリティーガードなどが張り付いていられないなどの問題もあるかもしれませんが、郊外の方が眞子さんも人目を気にせず外出できるとも思います。もちろん、それまで小室さんがニューヨークの法律事務所で生き残っているかどうかもわかりませんけどね。
この付近には日本の大学のNY付属高もあり、公立学校の学区もいいので、家族帯同の日本人駐在員にも人気のエリアです。ホワイトプレインズ市街には和食屋さん、ラーメン屋さんなど日本食が一通り揃っています。またさまざまな日系のビジネスの他、日本人のお医者さんが常駐するクリニックもあり、子供を連れてニューヨークに移住するのであれば、検討おすすめの地域です。
ジェイク・ギレンホールの演技派としての評価が定着した映画








