日本ではゴールデンウィークの真っ只中ですね。いつもはマンハッタンに日本人旅行者が増えるのですが、今年はコロナ禍の影響でしょうか。やはりあまり見かけません。

 

前々からコロナが終わったらGWの時期にマンハッタンに行くから!と宣言していたゲイ友Tと後輩女子H美、航空券価格の高止まりに驚き、加えてドル高円安で、マンハッタンの3スターホテルでも日本円にすると色々込みで一泊5万円くらいになるとかで、結局渋々に断念したようです。それで昨夜久しぶりにZoom飲みを決行しました。

 

話題をかっさらったのが、H美の失恋。社会人で構成するサークル活動で知り合った外国人といい感じになったと思っていたらしいのですが、そう思っていたのは自分だけで、相手はゲイだったというオチ。H美はでかい男が好みで、昔からラグビーとか格闘技してる人とか付き合ってた印象。でも本人曰く、そういう質実剛健系日本男児って良妻賢母を求める人が多いとかで、いいところまで行っても性格が合わず、あまりいい縁はなかったようです。H美はいい意味で一般的な日本人女性の枠には当てはまらない行動をするので、良妻賢母になってほしいという価値観を押し付けられるのがダメ。年齢とともに日本人同士の婚活マーケットからははじき出されて、結局自然の流れで外国人が恋愛対象になって来たようです。外国人なら大柄な人も多いですし。日本人にこだわると、見た目豪快で体育会キャラだけど、実はケツの穴小さくて小狡い不倫男みたいなのに引っかかる可能性が高くなるので、外国人にターゲットをシフトしていくのは戦略的にはいいと思います。(←上から目線ですみません。アジアで駐在した都市で、現地採用系女友達の何人かがこういう、質実剛健もどき日本人男の餌食になるのを見て来たので。)

 

こういう人が、中年独身者が集まるサークルにいたら、モテますよね。(写真はイメージ)

 

H美とデートしていた外人ゲイ(正確に言うと、H美がデートだと思っていただけでしょう。)は、英語の先生として10年以上前に来日し、今はいわゆる外タレとして、テレビの仕事や、モデルやイベント司会、時には神父として結婚式にも派遣されるなど、幅広く活躍しているらしいです。そのサークル活動の帰り、帰宅が同じ沿線なので、何度かお茶もしたらしいです。でも、いい感じで話が盛り上がるのにそこから発展していかない。(当たり前だけど)。その後しばらくしてサークルの発表会の打ち上げで、その外国人男性が日本人男性を連れて来たそう。飲み会の帰りに、その日本人も一緒に同じ電車に乗ってきて、同じ駅で降りていくのを見送ったところで、「ああ、そういうことだったのね」と、やっと悟ったそうです。

 

その話をH美に聞いて、興味津々でその外国人男性のインスタ見たら、見たことある人でした。一応今もテレビの仕事もしているようなので、インスタやFBで明らかにゲイであることをわざわざアピールはしてませんが、隠してもいない様子。ゲイである私から見れば、すぐにわかる。それに裏アカもあってそちらでは、その日本人男性もたまに登場していて、かなり長く一緒にいるパートナーのようでした。H美は自虐ネタとしてこの話をしてくれて盛り上がったのですが、Tという日本人ゲイと付き合いがありながらも、外国人が相手だと、簡単にはわからないかもな〜と思いました。

 

二人と話しながら、7年くらい前に見たドキュメンタリー映画「Do I Sound Gay? 」(2014 アメリカ)を思い出し、H美に勧めておきました。ニューヨークに住むジャーナリストのDavid Thorpe氏は、自分がいかにもゲイっぽい話し方をするので、メディアの仕事で損をしているのではないかと疑念を持つようになります。それがきっかけで、ゲイらしい口調や仕草を色々と比較研究します。この映画には、いかにもゲイの他にも、ゲイっぽく見えるストレート男性、逆にどう見てもストレートにしか見えないけれど実はゲイという男性など、人種や年齢も含め色々なパターンの男たちが登場します。この映画を見れば、普段あまり外国人に接する機会がない日本人でも、ゲイを見分けるヒントにはなると思います。公開されたのは私がマンハッタンに移ってきた翌年。当時は映画に登場するニューヨークのゲイたちの暮らしが眩しく見えたと同時に、自分がこういう、いかにもゲイ的な生活をすることはないだろう、と思ったものです。今は、どっぷりですが。

 

 

 

「Do I Sound Gay? 」、各種ストリーミングサービスでも鑑賞可能なようですので、ゴールデンウィークの合間にもしご興味があれば、ご覧になってみてください。

 

さて、話はH美に戻り、彼女は賢い人なので、そのサークルのゲイ男性に余計な時間や恋愛エネルギーを割く前に気がついたと思いますが、本音をいえば、小っ恥ずかしく、もっと早く言って欲しかったそうです。でも、その男性を擁護させてもらうと、そのサークルはLGBT仕様でもないようですし、彼はそこでカミングアウトしている訳でもないので、「私はゲイだからあなたに興味はありません」とも言えない。かといって冷たくもできないし、結局人間としてフレンドリーに接することになるので、趣味の話が盛り上がったら、お茶くらいはしますよ。でも、こうして現役婚活女子が絡んでくると誤解を生むこともあるようです。私も、日本にいる時から、ゲイの外国人男性に好意を寄せている女性を何人か見てきました。駅前留学英語学校の先生とか、結構ゲイの人が多い印象ですけど、そういう人ほど日本人女性が思い描く「かっこいい外国人」のストライクゾーンに入りやすいので、女性の生徒さんにすごい人気だったり。私が日本にいたときに比べ、社会もオープンになっているし、ソーシャルメディアである程度は「身辺調査」はできるので、そういうケースは少しは減ってるのでしょうか。どんなに優しくてあげても、根本的な性的嗜好は変わらないので、「愛の力で彼を変えてあげる」といった期待は持たない方がいいでしょう。

 

日本にいる外国人男性の中には、日本人の彼氏がいる方も多いです。以前は、みな隠してた印象。今はどうなんでしょうね。

 

ちなみにH美の直近のお気にいりは、近くのコンビニのアルバイト店員バングラデシュ人のモハメドくん。大柄なのに、チャーミングで優しいのだそうです。最初は、モハメド君が外国人差別に遭ったり酔っ払い客に絡まれたりしたら助けてあげたいとかいう変な妄想もあって、深夜買い物に行ってたらしいのですが、大抵ワンオペらしく、暇そうな時に会計のときに少しだけ話すようになって、、、。である日、モハメド君から「今度家族の写真見せますね」と言われて、両親の写真でも見せてくるのかと思いきや、出て来たのは本国にいると思われる奥さんと子供の写真!H美曰く、「近所のお姉さん程度にしか思われていなかったのね」という事ですが、ゲイ友Tと私の見立てでは、モハメド君はもっと賢くて、「これ以上H美に絡まれてはいけない」と思いで妻子の写真見せたんだと読んでいます。幸いなことにH美は不倫とか、そっちの方に走るようなこじらせ女子ではないので、時間を無駄にしないためにも、モハメド君の親切には感謝しなければならないと思います。(その昔、安田成美が、香取慎吾演じるベトナム人留学生に恋するドラマやってたね、という話でも盛り上がった。)

 

従順な妻というステレオタイプを押し付けられるのは嫌だけど、いつか逞しい男性の隣で白無垢を着たいというH美。個人的には、相反するような気がするのですが、中年の婚活は自分マーケティング次第とも言えるので、次回H美と会うときには、外国人の素敵な彼氏ができていることを切に願います。

 

白無垢を着る日を願うならゲイ男を構ってる暇はない